本日は大阪よりボアアップでFXが入庫しました
大変長らくお待たせしました
FXのオーナー様より差し入れお頂きました
ビールと栄養ドリンクとバームクーヘンの差し入れを頂きました
いつも本当にすみません
有難う御座います
そして入庫したFXがこのFX
前後足回りを改造されていますがノーマルの足回りに交換します
早速エンジンを降ろします
クランクケースが。。。。
こんな感じです・・・・
先月ボアアップした沖縄県のお客様から下取りで送っていただいたFXのベースエンジンを使いボアアップします
フレームを補強・修正しサンドブラストしました
エンジンもサンドブラストしました
クランクケースはボロボロの上からペイントされていたので
大阪のFXのオーナー様が見ると
「このクランクケースですか?・・・・・・」
と、顔が引きつってましたがブラストするととても綺麗な塗装下地になりました
シリンダーヘッドは元々GPZのヘッドに交換されていたのでこのシリンダーヘッドを組みます
元々乗っかっていたエンジンのヘッドのみをパクる予定だったのですが!
分解してみると!・・・・・・
なんと中身は550!
予定を変更しこのエンジンの中の部品を使うことにしました
「全然パワーが無い」とのことでしたが400はもっとパワー無いです
内部の部品を抜き取りました
クランク代が浮いてラッキーですね
クランクケースのボーリングをしエンジンのペイント完了です
気になっていたエンジンの塗装の表面もとても綺麗
そして元々組まれていたクランク・コンロッドを組みメタルを交換しクリアランス測定します
エンジン内部の部品を洗浄点検し消耗品を全交換し腰下を組みます
ワンウェイクラッチ・オイルポンプを組み
エンジンをひっくり返します
前方から見ると
こんな感じです
綺麗な黒エンジンに綺麗なネジが目立ちます
オイルパンはゼファーです
先ほどブラストした補強入りフレームのペイントが完成しました
FXのフレーム補強は入れ過ぎないのがベスト
適切な位置に必要最低限
やたらめったら入れまくる補強を見ると
「あっちゃー」ってな感じで
フレーム修正屋が猛烈に嫌がるんです
「こんな補強入れるとフレーム修正できへんぞ・・・・」
とか、
「なんでここに入れて肝心なこの部分に入れない?」
とか、
曲がったフレームに大げさな補強を入れている物も、とても多く大きく見積もりが変わるのがフレームです
曲がっていなくても、その後の転倒でこんなに沢山補強入れたら修正(歪取り)出来ないなんてこともしばしば
お店によって言うことが様々と思いますがウチのお店ではフレーム修正屋が嫌がる補強は入れません
UTで走ったFXは400フレームに930エンジン搭載です
Z400FXのフレームで当店ほどスピードを出したお店は世界中探してもないと思います
なので想像ではなく経験・実績でフレーム補強を入れます
適切な位置に最低限です!
次はシリンダーヘッドを修正します!
とりあえずバルブを研磨しカーボンを落とします
このGPヘッドは過去に分解歴があります!
バルブの45度面のダメージは少ないですが修正せずそのまま組まれていました
45度面の修正完了です
次はシリンダーヘッドです!
このヘッドは厄介です・・・・
長期保管されていたシリンダーヘッドだったらしく(野ざらし)
シートリングの内側はサビでボコボコ
シートリングの45度面が生きていれば問題なく生き返るのですが・・・・・
45度面がサビていたみたいで凹んでいます
これだと圧縮漏れしてパワー出るはずありません・・・
そして!
EXのシートリングはリューターの先端が45度面に触れたみたいで凹んでいます
写真では上手く撮影できなかったのですがEXのシートリングの内側をリューターで慣らした痕跡があります!
勿論45度面が凹んでいるのでここからも圧縮漏れします
FXもですがZのエンジンでポート研磨や拡張をよくされているのをよく見ますがまれにこんなシートリングを見ます
それを修正する為にまたシートカットしたり・・・
こんな状態でもエンジンは動くので「オーバーホールできたよ」と、言われるとお客様は分からないです
購入された時にはこのヘッドだったらしいので昔のオーナーさんが出したバイク屋さんだと思います
で!この部分を!
45度30度70度で修正
ここまで精度が出て気持ち良く走行できます
この上記の様な人為的ミスもあれば!
右下はシートカッターの刃がガッツリあたり加工できていますが
反対側は刃が当らず・・・
定年劣化でシートリングに歪が出ていると言うことです
GPヘッドではこのトラブルがゼファーよりも多いです
この定年劣化のトラブルはメーカーから販売されているシートカッターでは修正できません
全てのシートリングの修正完了です
このヘッドのシートカットは少し難儀でした
本日よりゴールデンウィークですね
兵庫県の養父市からZのオーナー様がご来店です!
またまた差し入れを頂きました
シリンダーのボーリング今月中にやっときます
ブログにはあまり書かないのですが地元の常連様のZオーナーも良くご来店されます!
養父市のZオーナー様は随分昔CB400Fを購入して下さったので通常では断るようなシリンダーの加工を受け付けました
そして900にボアアップ予定の大阪府のゼファーのオーナー様からも差し入れです
コーヒーを頂きました
有難う御座います
県外・県内から大勢ご来店してくださり有難う御座います
ご来店の時は必ずご連絡ください
地元のお客様はご存知かと思いますが神経質な仕事な為、基本的にシャッター閉めて仕事しています。
県外からご来店して下さるお客様も多いのですがアポなしのご来店は基本的にはご遠慮ください
シリンダーヘッドのすり合わせをし圧力検査をして組み上げます
GPヘッドでフィンの研磨ナシ仕様!
ヘッドカバーも真っ黒のオーダーです
昨日、今日で地元・県外から大勢のお客様がご来店です
愛知県より!
みかんカステラの差し入れです
今はロサンゼルスで仕事をしているチャボの木村さんが日本で仕事していた頃のお客様だったらしいです
有難う御座います!
そして!
広島県よりお蕎麦の差し入れです!
二度目のご来店で以前来た時は高校生でした
海の学校で神戸港に入港した時神戸から姫路まで電車とバスを乗り継ぎ一度ご来店したのです
有難う御座います
そして!
愛媛県より来年ボアアップ予定のお客様!
親子で二度目のご来店です
貝の干物の差し入れです
あぶってマヨで食べると最高らしいです
有難う御座います
次はピストンとシリンダーをクリアランス測定しピストンとビッグブロックを組みます
ヘッドガスケットを制作しシリンダーヘッドを搭載します
そしてカムシャフトを組みます
元のエンジンを分解すると中はゼファーカムでした
GPヘッドなので中身もGPZカムかなと思ったのですがこれもラッキーでした
「行続距離が長くなるエンジンにして下さい」
のオーダーだったのでゼファーカムに変更する予定でした
ゼファーカムは下から上までパワフルでGPZオーナーでも
「ゼファーカムに変更してください」
と、オーダーもあります
ハイカムほどエンジンを短命化させるパーツはありません
タペット調整をしエンジン完成です
車体を組み上げエンジンをフレームに載せます
エンジン点火
絶好調です
この足回りは以前710にボアアップした新潟県のお客様から送って頂いた足回りです
今までのFXオーナー様に部品を結構使ってしまったので新調した部品が沢山増えましたがなんとかそろいました
外装の色が違うかったりスイングアームに色剥げはありますが肝心なのは!強力なエンジン!調子の良いキャブ!点火装置!
です
足回りの塗装、仕上げは当店ではなくても地元のお店やご自身でできます
外装なんか全塗装くれたらピッカピカなわけです
見た目倒しのハッタリ車とは違うんです
これからが楽しみですね
これから試乗します
しばらく雨続きだったのでようやく試乗です
七曲りに来ました
キャブのOHも必要だな・・・・
若干キャブに足引っ張られてる感はありますがエンジンは絶好調
ゼファー400のキャブでも良い物が少なくなってきましたね・・・・
このキャブはOHで直りそうです