大阪府〇〇様 ZⅡ 1079ccボアアップ

大変長らくお待たせしました!

本日は大阪からZ2の入庫です!!

入庫したZがこの車両です!

足回りは現代の強力は足回りにフレーム補強!!

エンジンも怪力にします!!

このZⅡのオーナー様は某大手自動車メーカーの社員様で今後の自動車メーカーの大転換期の話しを詳しく伺ったのですが

10年で途轍もなく大きな大変革が来るとの事・・・・

流石にブログには書けないお話しを伺ったのですがバイク業界も同じでちょうど6月末に川崎重工の株主総会に

出席しました!

出席した株主の中にわざわざ東京から質問をする為に車で来た女性も居た程内容の濃い質問がでたのですが

川崎重工の株価は右肩上がりなので上機嫌な質問が多かった印象・・・・・

危機感のある質問は無かったのですが自動車業界もKawasakiも円安の影響により輸出業界はとても潤っています!

しかし所詮は日銀の金融緩和による副産物で今後このような円安が続くと恐らく為替介入に踏み切ると思われます。

その後日本のドルの実弾は有限な為必ず「利上げ」の時が来ると思うのと・・・・

「日経平均株価高値更新!!」と騒がれていますがドルベースで見ると違う見方が出来ます。

ドルベースから見ると二年前の日経平均株価の2割安です。

つまり外国人からみると日本の会社は金融政策の影響で格安で買われまくっているのが現状・・・・

いつまでも金融緩和できないのは明白で近い将来利上げをするだろうと外資は考え日本株を買っていますが

利上げすると今のドル円の動きは逆回転し始めます。

迫る日本の利上げの可能性が心配です。

長期金利をもう一度上げる可能性の意見が居多いですが私は短期プライムレートの可能性も予測しています。

そうなると今の日本の自動車産業はどうなるか。。。。

嵐の前の静けさな気がします

早速エンジンを分解します!

カムホルダーのボルトが緩んでいるので恐らくネジがバカになっています!

ヘッドをめくると入っていたのはヨシムラのZⅡ用ピストンでした!

シリンダーを外しライナーを抜きます!

このエンジンはライナーの緩みがありませんでした!

コンロッドは点検棒が入ったので一安心です!!

腰下のエンジンを降ろします!

エンジンを分解します!

内部の状態はとても良好!!

ミッションもハウジングも問題なくクランクケースのクラックもなく丁寧に扱われ以前このエンジンを組んだ人

もとても丁寧!!

マスキングしてサンドブラスト加工しました!!

そしてエンジンを半艶の黒にペイントしクランクケースをボーリング加工しました!

問題だったカムホルダーのメネジも修理します!

ここはロングヘリサートを使います!

全箇所のカムホルダーのネジにヘリサートを打ち込みました!!

腰下の組付けに取り掛かります!!

クランクケースを洗浄し!

クランクシャフトを測定します!!

とても良好なクランクシャフト!!

Z1クランクでストロークアップではなくZⅡクランクでのリッター越え仕様!!

ミッションも洗浄し組付けます!!

ミッションを点検すると状態は抜群!!

これ怪しいなと思っても部品が無い場合Zのエンジンはどこかで着地点を見つけないといけません!

ここがZとザッパー系エンジンの違い・・・・

少しでも怪しいと思えば遠慮なく部品を交換できるザッパーは仕上がりも気持ちよいのですが

Zだと部品が高額でそもそも良品部品が手に入らない問題があります

ロアケースを組付け!

オイルポンプを組付け!

オイルパンを組んでひっくり返します!

クラッチを装着し!

キックスターターは取り外しました!!

当時物のワンウェイクラッチなので新品に交換します!

クランクのテーパーの状態も良好!!

キー飛び歴もなさそうです!

こいつを装着するので!

黒モリのボルトを装着します!!

マグネットローターを組付け!

腰下完成です!!

次はシリンダーヘッドの修正をします!!

ポートと燃焼室を掃除しました!!

シートカットをします!!

吸気も排気もシートカット済みでとても加工精度がよく均一に加工されていました!!

なので45度面をサッとさらえただけの加工にしました

バルブのカーボンを落とします!

排気側は見た目には少々摩耗しています!

研磨機で45度面をサッとさらえます!!

最小限の研磨で押さえました!

純正のバルブが使われています!!

以前組んだ人はとてもシリンダーヘッドの修正の経験値が高い人の様です!!

バルブステム・バルブガイド共に純正で若干摩耗しているのですが

この摩耗のクリアランスを見てか手の感覚でがで判断し「このまま使える」

と判断し組まれていました!!

バルブシートの加工精度が必要で純正のバルブシートかなんかでグリグリしている様な加工では

密閉率は確保できません。

バルブシートの加工精度が良く良品・不良品の判断のできる高度な経験値の持ち主が組んだヘッドです!

吸気のバルブは次の人がシム調整しやすい様にステム長の調整がされていました!

今回ヨシムラのカムを装着なので基本円が小さいので分厚いシムが入ります!

バルブを擦り合わせし仮組みしてシムの調整をします!!

しかし吸気バルブはとても精度が良く次の人が組む時まで計算され組まれていましたが・・・

排気側はステム長の調整をしていなく2.05のシムが入っていました・・・・・

吸気側は完全にプロの仕事ですが排気側のバルブ周りは素人・・・・・

同じ人の仕事とは思えない程です

排気側のステム長の調整をし焼き入れをしました!!

吸気側は焼き入れ済みだったのでそのままです!

排気のヨシムラのカムは基本円がノーマルカムと同じなのでステム長を加工すればその分

カムとのクリアランスが確保できます!!

この時点で0.3mm程のクリアランスを確保しました!

全てのバルブを本組しシリンダーヘッド完成です!

zのエンジンは何度も分解されていますが加工する職人によりヘッドの寿命は大きく変わります!

このヘッドは吸気と排気で仕事の内容が全然異なりました・・・

腰下をフレームに搭載します!

そしてシリンダーのボーリングが完了したのでクリアランスを測定します!

ダイヤルゲージを入れ!

測定完了です

ピストンとシリンダーを装着します!!

そしてアイドラーを全交換します!!

このPMCのレーシングアイドラーは一癖あって入れにくいですね!!

コツをつかんだら簡単なのですが・・・・

初めて組んだ時はあせります・・・・

そしてシリンダーヘッドを組付けました!!

そしてカムを組んでシムの調整をします!

まずは1・4番を上死点にして調整します!

つぎは2・3番を上死点にして調整します!!

そして今回のカムはヨシムラでカムスプロケが長穴加工されていたので綺麗に削り直して組付けます!

バルブタイミングを合わせ!

適切なバルブタイミングに調整しなおしました

ヘッドカバーを組んでエンジン完成です!!

ST1の場合調整は基本不要で調整しても体感できませんがカムチェーンが新品になり以前の調整がどれほど後進していたのか

分からなかったので今回は調整しました!

4バルブエンジンの場合はこのバルブタイミングの調整で大きくエンジン特性が変わります!

2バルブエンジンの場合は2度前進しても後進しても全く体感できず馬力も変わりません

マフラーを組んでエンジン点火!!

快調でハイレスポンスなエンジンになりました!!

強力なレスポンス!!

ショートストロークのZ2クランク炸裂です!!

試乗をしに万葉岬まで来ました!!

梅雨明けでとてもいい天気どころか猛暑です・・・・

この季節はバイクにも人間にも悪い・・・・

梅雨明けの一日目は蒸し暑いです

涼しい場所を求めて山側の安富ダムまで来ました!!

最終調整のキャブセッティングです!!

Z1079cc怪力ZⅡ完成です!!

いつも撮影するスポットの後ろにはキャンプ場があり夏はキャンプ客がたまに来るのですが

ここが問題なのがほぼ市営・・・・

地方公務員の天下り先の施設でコテージの建設費も補修も血税が投入されています。

私はこんな下らない施設は民間にさっさと売却した方が稼働率もサービスもマーケティング戦略も

遥かに良いと思うのですが、ていたらくな公務員の小銭稼ぎ施設として今や給与の1割が市民税の国民の血税が

下らないキャンプ施設に投入されています

こんな事をぼやいていると今年「社長選挙に出馬してくれない?」と、とある政党からお誘いがありました!

「身辺整理に5年は必要だから無理です」とお断りしたのですが

こんな社会不適合者の私に選挙の立候補の打診があるとはそろそろ姫路市も終わりですね

それと!

このZⅡのオーナー様から!

お酒の差し入れです!!

有難う御座います!!