大変長らくお待たせしました!![]()
本日は新潟県よりZ400GPのエンジン単品の入庫です!!
何年も倉庫で眠っていたエンジンの様で外観はホコリまみれですがこのエンジンの保存状態はとても良いです!
多分お米の蔵に保管されていたエンジンかな?
米ぬかが積もっています!!![]()
経験上米の蔵にしまってあったエンジンは湿気の影響を受けにくいので外観はホコリだらけですが
内部はとても良い場合が多いです!!![]()
ホコリがてんこもりですがサンドブラストで下地の塗装ごと一掃します!!![]()
ヘッドカバーを空けると!
とても綺麗なGPのカム!!![]()
全く錆はなく綺麗な状態です!!
このカムは使わず当店のGPZカムに交換します!!![]()
そして持ち込んで下さった550クランク!!![]()
このクランクシャフトを移植します!!
腰上を分解しました!!![]()
腰下も分解し!
サンドブラスト処理をしました!!![]()
エンジンを半艶ブラックにリペイントしました!
クランクケースのボーリングも完了です![]()
持ち込まれたクランクシャフトを点検しクランクメタル・コンロッドメタルを交換し
組付けます!!![]()
ミッションも分解洗浄しクランクケースに組み込みます!![]()
エンジン内部の消耗品を全交換しロアケースを組付けます!
ワンウェイクラッチとオイルポンプを組み!
オイルパンを組んでエンジンをひっくり返します!!
クラッチはプッシュロッド式なので当店のオリジナルスプロケットキットの併用です![]()
一次減速400でFスプロケは18丁でRは32丁になります!!![]()
クラッチカバーを組んでエンジン完成です!!
エンジンカバーは艶ありです!!
4コートの塗装で艶を出しています!!
エンジン腰下完成です!!![]()
ヘッドのバルブを掃除します!
カーボンを落とし!
45度面の研磨完了です!!![]()
シリンダーヘッドに取り掛かります!
燃焼室のカーボンを落とします!!
45度面と70度の二面加工で仕上げました!
このシリンダーヘッドは元々精度が良く45度面の面出しをして70度のシートカッターで
バルブシート内径を拡張しました![]()
バルブの擦り合わせをしシリンダーヘッドを組み立てました!![]()
吸気ポートを拡張して!
排気ポートも拡張しました!!
ポートを改造したらゼファーと同じですがアルミはゼファーの方が柔らかく粘りがあり割れにくく
GPヘッドは固く衝撃で割れやすいです
バルブシート周辺にクラックが発生し易く最悪の場合45度面のバルブシートもストレスがかかり割れている物が
あります!!
ゼファーにはゼファーヘッドをお勧めしますがGPやFXのフルパワー化はやはり見た目は旧車感のあるGPヘッド一択ですね!![]()
シリンダーヘッド完成です![]()
ビッグブロックシリンダーにライナーを入れボーリングが完了したのでダイヤルゲージを入れます!
測定完了です!!![]()
このシリンダーのボーリング加工ですがこれが本当に絶滅寸前の技術になりました。
昔は内燃機屋が失敗すると文句で言い合いなんか良くありましたが今の時代ではあり得ないです![]()
私がエンジニアとしてこの業界に入った頃は腕の良い職人が大勢いて値段も安かったんです![]()
当時21歳の時大阪の腕の良い内燃機屋が廃業し「このままではヤバい」と直感しました。
なので地元で若い職人が必要って事で人材育成が急務と大変は思いをしました。
ブログを見ているとボーリングなんか当たり前の様に当店では数をこなしていますが
全国で見ると当たり前ではありません。
本当に職人が少なく腕の良い職人となれば数店舗。
日本に両手居ないのでは?と思っています。
またEVの流れの中今後10年で何店舗残るでしょうか・・・![]()
整備士もとても少ないですが内燃機屋はその1/1000以下のとても少ない業界。
当店でもボーリングマシン・フライス・面研機・ホーニングマシーン・ホーニングヘッドも完備していますが
人は勿論これらの機械自体が無いですからね![]()
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ピストンとシリンダーを組付けます!![]()
シリンダーヘッドを組付けました!!![]()
カムシャフトを装着します!
装着したカムはGPZ400Fのカムです!!
ヘッドカバーを組んでエンジン完成です!!![]()
キャブと点火装置を装着しエンジンを始動させます!
エンジン快調です!!![]()
Z710GPエンジン完成です!!![]()
































