神奈川県〇〇様 Z400FX ビッグブロック710ccボアアップ

本日は神奈川県よりエンジン単品での入庫です!

このエンジンは部品どりにしてエンジンを制作するのですが車体は地元のバイクショップで制作中!!

と言っても車体も数年待ちらしくエンジンの方が先に出来そうです!

バイクショップ選びはとても大切で技術が確かなお店に依頼するのが基本中の基本です!

何か問題があるお店は工期がとても短くすぐに仕上がりますがとてもトラブルが多い印象です。

最近はユーチューブで集客するバイクショップも増えましたが本当に技術があるお店もありますが客が来なくて暇だから集客の為にユーチューブをしているお店もあります

とても単純ですが納期が遅い店は仕事の依頼が殺到するので遅くなり問題が多い店は暇なので納期がスピーディーです!

そしで自分の愛車を出す時に「バイクショップの人が良い人だから」で出すのも間違いです。

大工さんでもマイホームを建てる時「大きな部屋でここに壁や柱のない家にして欲しい」と依頼して

オーナーの言う事を全て叶える大工さんが素晴らしいのか

「嫌!ここに柱が無いと家の強度に問題がある!ここに壁は必要!」

とオーナーを押し切る大工さんが居るとすれば後者の大工さんをお勧めします!

バイクショップも同じで何でも「はいはい」と言う事を聞くバイクショップより「納期は遅くなるからそれまで待て」「その改造はやめろ」

ときっぱり言ってくれる人が良い人と思います!

どんなFXが出来るのか楽しみですね!!

このFXのオーナー様から差し入れを頂きました!

有難う御座います!!

早速エンジンに取り掛かるのですが!

ヘッドカバーに溶接痕!!

対角の反対側も溶接痕があります!

気になったのが何故ここが割れたのかですがそれ以上に気になったのが溶接がとてつもなく上手い

腕の良い職人さんが修理したのでしょう!

逆にこの溶接はこのエンジンの歴史なのでこのままヘッドカバーを使います!

ヘッドを取り外したのですが!

ヘッドのタペットカバーが抜けません!!

ボルトを溶接し引き抜きました!!

それ以前に嫌な予感がします。。。

カムホルダーのボルトを見ると!

スラッジみたいなのがべっとりです!

ヘリサートを打ち込まれた痕跡があるのですがあとから点検が必要です!

タペットカバーも全部用品に交換し!

カムを組んでカムシャフトがスムーズに動くか点検します!!

そしてカムホルダーのヘリサートを点検します!!

なぜヘリサートの点検が必要かと言うとかなり奥にヘリサートが入っていてロングボルトが組んであったからです!

ライトで照らすとやっぱり・・・・

ヘリサートの下穴が深すぎて微かに貫通しています・・・

上記のネジにスラッジが付いていると素人組みのエンジンを疑います!

焼けたりボルトを押し込んだり何か変なトラブルを抱えている場合が多いです!

シリンダーをめくると!

焼けています!!

腰下を分解した痕跡もあります!

ベアリングが奥まで入らずプレートを固定したらしくプレートが変形してます

エンジンが焼けたからブリザーカバーからオイルと未燃焼ガスが噴き出したらしくそれの対策として

ゴムが入ってました!

必要ない部品なので外します!

クランクケースは国内仕様でKZ400EEのケースでこれをベースにエンジンを制作します!!

シリンダーヘッドは余りに状態が酷いので当店の良品に交換しました!

サンドブラスト加工をして下処理します!

クランクケースのボーリングをして半艶のブラックにペイントしました!

エンジンを洗浄しクランクメタルとコンロッドメタルを交換します!

クランクメタルとコンロッドメタルを交換し組付けます!

エンジンの中身は持ち込んで下さったGPZ500のエンジンです!

今回ミッションはGPZミッションですがクラッチをFXのプッシュロッドにします!

Fスプロケ18丁でRは32丁です!!

このままGPZミッションを組むとFXのクラッチを移植できないので!

プッシュロッドが通る様に対策しときます!

ロアケースを組付けます!

ステンレスのネジに全交換します!!

ワンウェイクラッチとオイルポンプを組み込みます

そしてクラッチを組むのですが今回一次減速は400です!!

何故かと言うと一次減速を550にしてFスプロケを16丁にしても一次減速を400にしてFスプロケを18にしても減速比は同じです!

しかし肝心なのがFが18丁だとチェーンが緩んだらRが32丁スプロケなのでチェーンとスイングアームに干渉しにくいメリットがあります!

F18を入れる為にあえて一次減速を400にします!

クラッチを組みました!!

次はシリンダーヘッドのOHです!

今月シリンダーヘッドOHの写真が消えてしまったので仕上がりの写真になります!

いつもと同じくバルブのカーボンを落とし研磨機で45度面を修正し

45度70度30度で三面をシートカットし擦り合わせをして擦り合わせをしました!

吸気ポート拡張し!

排気ポートも拡張しました!!

シリンダーヘッド完成です!

今回ヘッドまるごと当店の在庫に入れ替えたのですが!

この傷!!

これはザッパー系エンジンに多い傷でなんの傷かと言うとカムスプロケットを固定するボルトの傷です!!

なぜザッパーエンジンにこの傷が多いのかと言うとカムスプロケの長穴加工をしてその加工時に段差ができるのですがその段差を均一にしないとボルトが緩みます!

カムスプロケの長穴加工の痕跡です!

チューニングでオーバーラップを増やそうとした痕跡ですがこの改造はパワーを偏らせるだけなのであんまりお勧めはしません!

シリンダーのボーリング加工が完了したのでクリアランスを測定します!

測定完了です!!

5/100を狙うので誤差1/100mm以内での仕上がりです!

ピストンとシリンダーを組付けます!

そしてシリンダーヘッドを組付けます!!

GPヘッドでフルパワー仕様のFXです!!

クラッチカバーはFXでプッシュロッド仕様です!

ここで豆知識なのですがFXもゼファーもスプロケカバーが変わるとチェンジシャフトの動きが渋くなる物があります!

クランクケースかスプロケットカバーを変更するとチェンジシャフトの穴の擦り合わせが必要になる場合があるのでエンジン単品制作の場合でもスプロケカバーかクランクケースが変わる場合はスプロケカバーを持ち込んで下さい!!