Zに続き次はゼファー７５０のシリンダーのボーリング加工をします！

オーバーサイズライナーを入れる為の下穴のボーリングをします！！

Oリングの溝切りもします！！

ライナー打ち換えのボーリングは通常焼き嵌めです！

なのでシリンダーを加熱して圧入するのですが

普通のシリンダーのライナー打ち換えとビッグブロックシリンダーのライナーを入れる作業はまったく別です！！

上の液体窒素を使い表面張力の原理を利用し滑りこまして入れます！！

今まで取引していた内燃機屋も技術は良かったのですがね・・・・

先代の社長と息子の次期社長で経営方針が異なるので大幅な事業転換をするらしく安定した納期で仕事が出来ないとの事なので

次の内燃機屋を探そうとしたのですが何軒かコンタクトしたのですが当店の基準をクリア出来る場所がなく

ビッグブロックシリンダーのライナー圧入方法など財産ともいえる最高の技術を他の内燃機屋に教える事になります。

他の内燃機屋でライナー打ち換えの技術を聞くと「そのレベルかよ・・・・」と残念な返事が来たり

「今までこれでやってきたがらビッグブロックの実績は無いけど大丈夫」とか・・・・

プライドもあるので会話のキャッチボールができなかったりと大変です

内燃機屋の致命的な所がエンジンを組む当事者じゃないのでトラブルを本人が経験しないと言う所です。

このピストンでこのピストンリングだとオイル上がりしやすいからクロスハッチを細かくしろとか

このピストン形状だとハイコンプだからクロスハッチを深めの設定とか

ピストンの素材でもクロスハッチは変わります。

ライナーの圧着方法も内燃機屋の店舗で異なりますしそもそも圧着方法自体知らない内燃機屋も最近は多いです。

そもそもバイク屋側が分からないので指定やトラブルが出ても何が悪いのかわかっていない事が多いです。

シリンダーのホーニング方法は基本同じですが最終は砥石の荒さと固さを変更しクロスハッチの深さを決めます。

ここで作業するのは１／１００ｍｍの世界です。

ピストンより２／１００ｍｍ大きく加工し３／１００をホーニングで落とします！！

そして５／１００ｍｍで仕上げます！！

取りしろが３／１００ｍｍなのですがライナー内径をボーリングヘッドでギリギリまで加工し出来るだけ表面を綺麗に加工し

ホーニングを最小限に抑えるのが大変な技術でホーニングで取れない傷が残るとライナーはお釈迦です！

ホーニング前の下穴を小さくするとホーニングに時間がかかるので熱が発生し内径精度が狂います！

洗浄油で洗浄・冷却しながら短時間で仕上げます！！