千葉県のゼファー750のボーリング加工を紹介します!!

いつもながらまずはセンター出しをして一発目のボーリング加工の最中です!!![]()
チップが回転してアルミが切り取られていく音は快感です!!![]()
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スリーブの寸胴のボーリングが加工完了してスリーブのツバの下場も綺麗に加工をします!
ここは腐食があったりとスリーブを圧入してもスリーブがシリンダーに密着しない場合があるので当店はここの面だしも必ずします!
今回は上からボーリングしてますがひっくり返してOリング溝も切ります。
なのでシリンダーを外してひっくり返すのでセンター出しが2回必要なんです。
下からボーリングすればスリーブツバ下の加工をしなければ作業が1時間以上短縮できるのですが当店はここも加工するのでとても作業効率が悪いです。
ただ見て分かると思いますがスリーブ打ち換えのボーリングはいくらでも手抜きし放題です。
どんなバイクショップもスリーブ圧入後のライナー内径ぐらいしか測定しないのでこの様な見えない部分は内燃機屋次第でいくらでも適当な仕事が出来ます。
何故ここまで手間のかかる工程を見れるのかと言うと私がエンジンを組むエンジニアだからです![]()
エンジンチューニングを上達させるにはなんせ失敗の数!!!
トラブルの数!!!
20代前半の時私がこの手で組んで失敗した記憶と恐怖の連続の積み重ねでここまで掘り下げて内燃機屋と意思疎通できないとエンジンチューニングは出来ません。
他店からの仕事も来ますがバイク屋さんは内燃機に関しては本当に素人です!![]()
お客様から見るとなんでも詳しい凄い人なんですがここまで熟知しているバイク屋さんは関西では出会ったことないかな。
「まかせる」この一言が多いのですがこれを言う店ほどプロで評判の良いお店ですね!![]()
こんな領域に素人が口をはさむ場所ではないですしディーラーのメカニックやワークスチームのメカニックも内燃機屋の言う事は絶対に聞くのがこの業界。
昔は内燃機屋はエンジニアからも絶対的な存在だったのですが絶滅寸前の業界になったのは理由があります。
それは長くなるので、またブログに書きますね![]()

スリーブを圧入しライナー内径をボーリングします!!![]()
加熱して圧入し冷えてからセンター出しをまたしています!![]()
熱は冷えても暑くてもダメなので常温まで待機もありなんせ良い仕事を仕様と思うと手間がかかります![]()

面研をしてフライス仕事完了です!

ホーニングをして内径を鏡面加工してクロスハッチを入れてボーリング完了です!!![]()