北海道〇〇様 Z400FX 710ccボアアップ

本日は北海道よりZ400FXの入庫です!!

入庫した赤のFX!!

このカラーもシンプルでカッコいいですね!!

FXと言えばこのカラーと言う人も一定数居る定番のカラーです!!

北海道と言えばニトリホールディングスと北海道拓殖銀行!!

と言うものコロナ下で大きく株価が下がった所で銀行株も下がり銀行株を買う為に調べると必ず通過点として

北海道拓殖銀行・栃木の足利銀行は日本の金融の歴史に出てきます!!

拓殖銀行の破綻により北海道が大混乱したのですが我が家もお世話になっている「ニトリ」

家具メーカーのニトリも拓銀破綻により会社存亡の危機に見舞われます。

ニトリホールディングスはスイス銀行より50億円の転換社債で借り入れしていたらしく

その保証が拓銀・山一証券!!!!

当時社会人だった人はこれを聞くとゾッとすると思います!

拓銀が破綻しても山一が連帯保証であるから大丈夫と思っていたらしいのですがその後山一も破綻します。

そうなるとスイス銀行は一括返済をニトリに連絡します。

50億を三日以内に・・・・

50億を三日で返せないなら不渡り

となります。

そして三日目の住友信託銀行(現三井住友信託銀行)から資金調達でき返済したと言う過去があります!!

その後ニトリホールディングスは金融機関に頼らない経営方針を決断します。

企業の生存・倒産を金融機関に委ねていたのはうかつだったとニトリホールディングスの会長はおっしゃっていたので

凄い経営者なんだなと思いました

あんな北海道を代表する様な大企業でもその様な経営をするなら中小企業ならなおさらだと思い私も金融機関から少し借り入れしましたが一括返済し業務改善しました

そこでニトリの株を買うか迷ったのですがその時のチャートを見て判断しメガバンクの株を買いました

去年も株仲間のお客様には銀行株を力説していたと思います

しかし同時に不動産市場は大丈夫なのか心配になる声も不動産業のお客様から聞こえます。

住宅ローンの審査基準がとても甘く無謀な貸し付けをしていないかと言う問題。

今年偶然元足利銀行の行員だった人とお話しし地元の金融機関の支店長とも話ししていたのですが

住宅ローンで40年ローンや50年ローンなんてのも出てきました

不良債権化しなければよいのですがこれも日銀の植田総裁の匙加減となります!

コロナ以降株の買いチャンスと思ったので徹底的に調べましたが北海道が日本の金融の歴史のど真ん中にあったとは

しりませんでした

今回入庫したFXのエンジンは分解せず持ち込まれた別のFXエンジンでエンジンを制作します!

このエンジンを分解します!

腰上は分解された痕跡があり!

見るとピストンはオイルでベトベトです!

シリンダーを見ると!

錆でライナーが完全に腐食しています!

バルブを見るとやられた・・・・と思いました。

シートカットで45度面だけが深堀されています。

純正のシートカッターでグリグリされた最悪のタイプの仕事・・・・

これをするなら何もせず組んで欲しいのが内燃機屋の本音です

このヘッドは修正が大変そうです!

腰下をひっくり返すと土がべっとり!!

オフロードを走行したかの様な土がへばり付いていました!

腰下を分解します!

特に目立った問題はなさそうです!!

マスキングしサンドブラスト加工しました

こてこての土も古い塗装も腐食も綺麗に撤去しました

半艶の黒塗装をしてクランクケースのボーリングをしました!!

腰下の組付けにかかります!!

クランクメタルとコンロッドメタルを交換しクリアランスの測定をします!!

このエンジンはブルーのクランクメタルではでませんでした!!

クランクメタルはすべてブラウン!!

時々この様なエンジンがあります!!

ここがZのエンジンには無い神経を使う箇所!

サービスマニュアルにない大変さがZにはありますがザッパーエンジンはここを合わせないとトラブルが発生します!

クリアランスが広すぎても狭すぎてもダメです

このメタル式のエンジンはメタルからオイルが吐出されメタルとクランクは基本的に直接接しません!

クランクはメタルの中を浮かんで高速回転します!!

ミッションを分解し洗浄しクランクケースに組み込みます!!

ザッパー系エンジンのミッションはとても繊細です!!

シフトフォークも同じ物は二つあるのですが新車を違い何十年も使われると同じ物でも左右・裏表が出来ます!

これを組み間違えるとミッションの動きがとても悪くなります!!

このエンジンもそんなエンジンの一つでシフトフォークを組むとミッションの回転が悪くなります!

同じ部品でも組み替えるととてもミッションの動きがスムーズになりました!!

ザッパー系エンジンもマニュアルに記載されていない長年の摩耗か消耗を見て組みかえる箇所もあるので

素人が組むと悲惨な物になる場合があります。

ロアケースを装着し!

綺麗なステンのボルトに変更しました!

ワンウェイクラッチとオイルポンプを組付けオイルパンを組むのですが!

ここのオイルの油温計のセンサーの取り出し口は注意が必要です!

ここのメクラを外す時オイルパンが割れる物が稀にあります!

オイルパンをブラストするとメディアがオイルラインに入るのですが掃除する時ここを外す必要があります。

その時10機に1機はオイルパンが割れます!!

当店ではオイルパンの塗装は断っているのですがここを外せない事を分かっているバイク屋さんは

経験値が豊富です!

稀に「ここからのセンサーはねぇ・・・・・」と断られたり「割れても補償は出来ない」と

クギを刺される事があるのは仕方ありません!

むしろ経験知の高いショップの人ほど敬遠します

しかしここからの油温が一番正確な数値を出します・・・・

難しい選択です

ゼファークラッチに強化クラッチを組み込み!

クラッチカバーを組んでエンジン完成です!!

このポイントカバー下の加工!懐かしいです!!

昔ウオタニをFXに組む場合FX用が無かったのでゼファー用を移植していました!!

なのでゼファー用のパルシングセンサーを装着する為の改造!!

昔のFX乗りは苦労してウオタニを付けていました

この時代のウオタニはプラグコードをボンドで固定する時代だっけな・・・

大変でした

シリンダーヘッドに取り掛かります!!

燃焼室とポートのカーボンを掃除しました!

まずはシートカットですが恐らく純正のシートカッターで掘り進めてある45度面の面だしです!

当たり幅がベタ当たりなので規定値にするのですが・・・

バルブシートの右下に歯が当たり左上は歯が当たりません。

純正工具でグリグリされた時点で精度は出ないので45度面がバルブガイドに垂直に加工されることはありません。

純正の45度が元々精度が悪いのもありますがバルブシートが長年叩きつけられヘッド側へめり込み狂う物も

多いです!

吸気の45度面がバルブガイドに対し均一でないので方当たりになるので45度面が極端に摩耗していました!

45度面と70度と30度の三面加工で仕上げました!!

そしてバルブも研磨機で45度面を修正しました!!

バルブの擦り合わせをして圧力検査をしてから吸気バルブのステム長を調整し焼き入れしました!

吸気ポート拡張し!

排気ポートも拡張しました!!

シリンダーヘッド完成です!!

このヘッドならもう一度オーバーホールできると思います!

FXヘッドも今は部品が豊富にありますが今後は分かりません!!

使えるものは徹底的に修理して使います!!

そしてシリンダーヘッドのビッグブロックシリンダーのボーリングが出来たのでクリアランス

測定をします!!

ダイヤルゲージを入れます!!

測定完了です!!

ピストンとビッグブロックを組付けました!!

そしてシリンダーヘッドを組付けます!!

カムシャフトを組んでシムの調整をしました!!

ヘッドカバーを組付けてエンジン完成です!!

車体にエンジンを搭載しエンジン点火!!

レスポンス良くエンジン快調です!!

早速試乗に出かけたのですが・・・・

走行中に後ろがガクン!!と多くなブレが急に来ました!!汗

ハブのベアリングが外れたのですが中のカラーがありません!!!

在庫にあったE4用を加工して応急処置しました・・・・

多分タイヤ交換した時になくされたのでしょう

ハブを外したら自重で落ちるので。。。。

気を取り直し七曲りまで来ました!!

エンジン快調!!

とても静かなエンジンですが強力なパワーで峠を駆け上がれます!!

最終点検で安富ダムまで来ました!

Z400FX710ccエンジン完成です!!

それと!

このFXのオーナー様から北海道でとれたお米の差し入れです!!

有難う御座います!!

それと!

以前ボアアップしたゼファー900のお客様より!

お米の差し入れです!!

お米はとても助かります!!

本当に有難う御座います!!

それと!

岡山で以前ボアアップしたお客様が車検でご来店!

干し肉と!

子供のおしりふきの差し入れです!!

有難う御座います!!