北海道〇〇様 ゼファー750 900ccボアアップ

あけましておめでとうございます!!

2022年の一発目は北海道より入庫したゼファーとなります!!

入庫したゼファーですがフレーム交換からするのでフレームの梱包を開封すると!

なんとチョッパーにされたフレームで溶接され謎のパイプがくっつきケツがありません

なのであちこち修正が必要です!!

ケツを溶接し!!

サイドカバーのグロメット装着部は半分無かったので肉盛りし!

穴も肉盛りし!

復元しました

反対側も溶接し穴埋めしました

綺麗に埋めたのでブラスト加工しペイントすれば補修痕も表から見ると分からなくなります

そして入庫したゼファーがこの車両です

北海道からはるばる来たのですが北海道と言えば!

ホリエモンロケットが大樹町で有名ですね

自動車産業の優秀なエンジニアが次々ロケット産業に転職しています

ホリエモンロケットの凄さですがアメリカとは二桁程安い超低予算ロケットで

アメリカの民間ロケット会社と比べると「しょぼい」と思うかもしれませんが実は世界でもとんでもないロケットを日本で開発しています!!

バイク乗りなら分かりやすく例えられるのですが海外ではF1マシンを開発していますが私たち日本はカブを開発しているのです!!

東と南で海で、がら空きと言う国は世界的に珍しく地球が自転しているのでロケットは基本東に打ち上げます!

唯一西に打ち上げるのがイスラエルだけだったかな・・・・

回りに仮想敵国がなくロケットの発射実験に適した世界でも珍しい場所が北海道大樹町なんです!!

しかも!!!

ロケットとミサイルは同じなので海外から部品を調達するのは基本的に不可能!

ですが!日本は自国で殆ど部品を調達できる超レアな国まのです!

なので一流のエンジニアが自動車からロケットに転職の構図がここ数年加速しています!!

このホリエモンロケットはエンジニアや工業が好きな人からすれば凄さが分かるはずです!!

超低予算の格安ロケットが世界のF1マシンと対等できる時代を信じています

そしてその反面北海道と言えば夕張市も有名・・・・

関西だと京都市が10年以内に破綻すると言われています!

お寺や神社が多く固定資産税がなく少子高齢化なのにも関わらず敬老パスでバスを乗り回す高齢者や地下鉄の赤字が重なり人口流出が止まらす負のスパイラルに入っています!

観光都市ですがコロナ前から破綻可能性がありましたがコロナでダメ押し。

粉飾決算のジャンプにより赤字を隠してきていたみたいです・・・・

債務返済の為の預金も切り崩し今は預金が無くなった状態です。

関西で財政難なのが京都ですが逆に日本でも珍しく税収を増やしている珍しい街が

明石市!!!

市長のトップダウンで少子化対策を徹底し人口増加!!!

学生支援もして近隣の市から明石へ人口が流れ子供が増え地価もうなぎ上りの異例な場所です!!

姫路市も明石を見習ってもらいたいですね。。。。

エンジンを降ろします!!

ヘッドを外しました!!

「お任せします」との事なので今回ヘッドは規制前のヘッドに交換する事にしました

エンジンOHで愛知から入庫しているお客様のゼファーは規制後で今回の北海道のお客様は規制前フレームに交換なのでお互い欲しい物が手に入った感じです

二次エアー還元装置のあるヘッドなので規制後のゼファーにはこのヘッドが必要です!!

エンジンをサンドブラスト処理し今回は塗装前にクランクケースをボーリングしました!

もう一度マスキングして塗装します!!

フレームとスイングアームは先にブラスト処理し艶消しの黒にペイントしました

溶接で復元した部分もブラストしてペイントすれば補修歴もぱっと見は分かりません

ステムベアリングは傷んでいませんでしたが今回ついでに交換します!

グリスをベアリングのケツからしっかり押し込み外周にもたっぷり塗ります!

そして車体を組み上げます!

ぶち切られていたテールも元通りになりました

えんじんを塗装しました!

綺麗な半艶の黒です

クランクメタルとコンロッドメタルを交換しクリアランス測定をしました

ミッションも洗浄し組み込みます

後期のミッションなので基本的に抜ける事はありません

しかし!

ゼファーのミッションでも壊れる場合があります!!

ミッションを壊す原因で一番多いのがダイノジェットです!!

殆どがダイノジェットの測定中のミスでミッションを破損させます!!

馬力測定後にミッションからカラカラ異音がし始めたら測定中ダイノジェットのブレーキでミッションを破損させたと思って下さい!

雑誌に載っていた様な有名なお店でも上記のトラブルあります・・・・

消耗品の部品を全交換しロアケースを組みます!

オイルポンプとワンウェイクラッチを組みます

このゼファーは元々対策品のワンウェイクラッチが入っています

プライマリーチェーンのテンショナーは緩める時はタガネで緩めて締める時はレンチで締めます

六角レンチで緩めると100パー!ナメるので注意が必要です!

クラッチをFCCのタイプGに交換します!!

クラッチカバーを組んで腰下完成です!!

次はシリンダーヘッドの修正をします!!

バルブのカーボン落とし45度面を研磨機で修正しました

シリンダーヘッドに取り掛かります!!

シリンダーヘッドの状態はとても良かったです

45度面の当たり幅が元々少なかったので45度面の加工を少しして規定値にして完了です!!

今回のヘッドはとても精度が良かったので1面加工です

全箇所のシートカット完了しました

バルブの擦り合わせをして圧力検査をしてシリンダーヘッドを組み立てます

フィンの研磨を希望されていたので研磨しました

中期モデルのヘッドなので最終型のヘッド同オイル漏れしないタイプのヘッドです

シリンダーのボーリングが完了したのでピストンとライナー内径のクリアランスを測定します!!

測定完了です!!

4/100mm~5/100の間です

いつもここが重要で小まめに測定するのですがエンジンのトラブルの殆どがここの数字!!

ここの測定が最も重要です!!

ピストンとシリンダーを組み込みます!!

そしてシリンダーヘッドを組みます

ヤッパリ黒エンジンがゼファーは似合いますね!!!

何故後期以前のゼファーは青っぽいシルバーなのでしょうか・・・・

またあの純正の塗装が弱くて腐食しやすく溶剤にも弱い・・・・

カムシャフトを組みタペット調整をします!

ヘッドカバーを組んでエンジン完成です!!

エンジンを搭載し始動させます!!

パワフルなエンジン!!

レスポンスが全然違います!!

取り合えず純正キャブですがCRキャブに変更し納車です!

なので今回はキャブセッティンがキャブ二機分のオーターです

そして試乗をしに安富ダムに行きました!!

ノーマル風ですがかなりカリカリにカスタムされています

とても乗りやすく新しいフレームの状態も抜群です!!

ゼファー900完成です!!