今回も広島県のお客様で純正シリンダーをビックブロック化し700ccまでボアアップします!
このカスタムエンジンのピストンは65.25ミリ
このピストンを組むにはPOSHのビッグブロックが必要でした!![]()
しかし!2年がかりでようやくビッグブロック化が可能となりました!
ピストンをわずか0.75ミリ上げるだけですが耐久性をもたせるのが問題でした。
このエンジンの限界は私が判断します。
既製品のボアアップは過去の物になり私の今後のエンジンを開拓するボアアップエンジンとなります。
Z400FXの最強最速エンジンは私が製作した720ccエンジンです。
そのエンジンに対抗できるエンジン・・・・・
ピストン形状をフラットにし、しかしハイコンプのピストンで純正シリンダーに収める。
排気量では720ccに劣りますが燃焼効率は上回り圧縮圧は14キロ。
今まで不可能だった改造ですが耐久性を確保し可能となりました
ベースエンジンのクランクケースをサンドブラストしボーリングします!![]()
次はシリンダーのスダッドボルトの穴を空けます!![]()
このシリンダーはGPZ400Fのシリンダーです!
角を丸くしZ400FX仕様のシリンダーにします![]()
半ツヤの黒にペイントします!
次はエンジンの中身を段取りします!
ミッションはゼファーχ!![]()
なのでゼファーχのエンジンを分解します!
腰下を分解します!
ミッションとシフトフォクとシフトドラムを抜き取りました!
550クランクと550コンロッドを組みクリアランス測定をします。
エンジン全開で走行されるので当店の大容量オイルポンプKITを組み込みます!
腰下完成です!ネジもオールステンなのでとても綺麗です!
ミッション・シフトフォーク・シフトドラムはゼファーχです!
ミッションカバーはゼファー用をカットし当店オリジナルのFスプロケを装着します!
次はヘッドをチューニングします!
ポート径を拡張しバルブガイドの突き出しも撤去します!
マフラーのガスケットの内径まで拡張します!
インテークのポートも拡張しました!![]()
バリバリの全開仕様です!
バルブガイドの出っ張りを切る改造はヘッドの寿命をちじめる改造ではありません。
シートカットの技術とエンジンの特性を理解するとまったく問題ありません!![]()
ここで余談ですがこれは日本の純正工具のシートカッターです!
一般的に使われるシートカッターですがステムシャフトがかなり細い為、精度はかなり悪いです!
ショップにより様々ですがヘッドの精度にこだわるショップではこの様な工具は使いません。
アメリカでは40年前の工具です
そもそも日本はエンジンが過走行になると車両を売却(乗り換え)する人が多いです。
エンジンを修理しない国はエンジンを修正する工具がないのです。
アメリカやフランスはエンジンが壊れると直す人が多いです!
なので精度の良い工具が未だに開発されています!![]()
なので当店はアメリカ製の工具を(少し改造)使います!![]()
ステムシャフトの太さを1/100ミリで変更するのでバルブガイドに対し確実に真っ直ぐ加工できるのです!![]()
そこまで精度にこだわると、この様な大胆な改造をできるのです!
これだけでショップのエンジンに対するこだわりが見えますよね!
お客様がよく口にする(エンジンのオーバーホール)言葉では同じですがショップの工具、技術により内容は大きく変わります!
この様なことはお客様には見えない部分です。
とくにエンジンは組んでしまうと何も見えないのでお客様は分かりません。
ショップによってはシートカットすらしない、リフェーサー加工すらせず、すり合わせとカーボン洗浄だけして「オーバーホール」と言うショップもあります。
こんな少しの豆知識でお客様のエンジンの内容とお金のかけ方は大きく変わりますよ
45°を拡張しバルブの外当りギリギリにしSTDバルブを大径バルブ化します!![]()
失敗するとシートリングを打ち変えないといけません
一発勝負で30°のカッターはかけません!![]()
シムが薄くなりタペット調整できなくなる為です!
70°で内径の贅肉を切り取り拡張します!![]()
究極に軽量化したバルブです!![]()
このエンジンは排気量にふさわしい究極のヘッドにします!
サージングを遅らせ燃焼室への混合気の充填効率を上げます。
何グラムまで削れるのか・・・・私の経験がありこれ以上削るとバルブが伸びる。
エンジンを壊しまくり安全マージンをもたせたバルブです!![]()
旋盤で加工すると高熱が発生するので結果的にバルブを焼き戻しすることになり柔軟性(粘り)のあるバルブになります。
サンダで(刃は秘密)手作業で一気に加工します!
そのバルブをすり合わせします!![]()
圧力検査をしバルブを組み込みます!
バルブを組む前にバルブスプリングのシムKITを組み込みます!
バルブのサージングを遅らせる役目とバルブの密閉率を上げるのが目的です!![]()
タペットカバーに穴をあけます!
この加工でけで約1時間・・・・
一般の方からすれば考えられない作業時間ですがこの加工とても大変です!
しかしこの加工でタペットカバーのポンピングロスを大幅になくします!
スペシャルチューニングのヘッドの完成です!![]()
そしてビッグブロック!!!
完成です!
GPZ400Fのシリンダーを加工しZ400FX仕様です!
芸術品です!![]()
このシリンダーに私の製作したモンスターピストン65.25ミリを組み込みます!![]()
特殊仕様のビッグブロックシリンダーが装着されました!![]()
次はスペシャルカスタムしたヘッドを搭載します。![]()
ここでカムをどうするか・・・・ですがGPZ400Fのカムを組み込みます!![]()
低速トルクが通常なら死ぬのがハイカムのデメリットです。
しかし今回は最強排気量700cc!!
最高速も低速もこのエンジンなら車両とライダーの体重と減速比を快調に引っ張り上げます!
カムのデメリットを排気量で補った感じです!![]()
この排気量にするとGPZ400Fのカムでもこのエンジンにとってはローカムになります!
芸術品のエンジンです!
ハイカムを好まないのが当店ですがトルク・減速比この二つを上手く組み合わせることによりオートバイの特性と燃費は大きく変わります!
ボアアップはエンジンの寿命を短くする改造ではありません。
ゼファー400・Z400FX・750系エンジンでは、むしろ排気量を上げればあげるほどエンジンの消耗は少なくなりエンジン温度を下げることが当店では可能です。エンジンの寿命もかなり伸びます!
684ccで4万キロを超えたお客様もいますが異音などもなく絶好調です!
「ボアアップするとエンジンの寿命が短くなる」と言うのはそのエンジンの組み手がエンジン単体でしか考えていないと言う事です。
既製品のピストンでは体感出来ない領域は当店でボアアップすれば体感できます
始動確認をします!!![]()
ゴキゲンな吹け上がりです!!![]()
今までのエンジンとは違う・・・・・少しアクセル開けるとエンジンが、ひっくり返りそうになります!
ビッグブロック化は半端じゃない
「早く走らせろ」と暴れているみたいです![]()
久しぶりに血が騒ぎました!!
力強いアイドリングです!!
リッタークラスでも上等
軽い車両にモンスターエンジンだからこそ出来る減速比!!
当店でボアアップした人しか分からない領域です!![]()
当店オリジナルピストン 65.25ミリ
ヘッド GPZ400F
タペットカバー 穴あけ
カムGPZ400F
ポート拡張 IN EX
当店オリジナルバルブシムKIT
シリンダーGPZ400F ビッグブロック化
バルブ大径化(外当りギリギリ)
バルブ軽量化IN EX
550クランク
550コンロッド
スリーブ製作
ゼファーχミッション
ゼファーχクラッチカバー
強化クラッチ
大容量オイルポンプKIT




























