長崎県 〇〇様 ゼファー400 710ccボアアップ

大変長らくお待たせしました

本日は九州の長崎よりボアアップでゼファーが入庫です

入庫したのがこの車両です

現在660?ccにボアアップされているとの事ですが分解してみないと不明です

こちらのオーナー様より!

長崎のお菓子とタバコの差し入れを頂きました

有難う御座います

エンジンですがこちらのオーナー様も部品取りエンジンも持ってきて下さり二個一で一つのエンジンを制作します

まずは部品取りエンジンを分解します!

腰上を分解すると!!

コンロッドが焼けています・・・・

2番3番のコンロッドがスムーズに動きません

ここが焼けると言う事は回し過ぎが原因です

オイルパンを開けると!

金色のメタルのカスが溜まっています

コンロッドメタルが飛び出してきてます

高回転で回し過ぎるとオイルが潤滑不良するのでザッパーエンジンは確実にこの現象になります!!

ピストンが焼けたって人はラッキーでピストン以上にこのコンロッド焼けのトラブルが発生します!!

今回分解したエンジンは2・3番同時に焼けています!

7割が二番コンロッドで後は三番コンロッドが多いですがロックハートのオイルクーラーを付けると一番か四番が焼ける事が多いです

部品取りエンジンの分解が終わったので次は車体のエンジンを降ろして分解します!!

降ろしました!

660ccと伺っているのですがタカトリの62.5mmピストンかなと思っていました

ヘッドカバーを開けると!

ヨシムラのカムが入っていました!

ST1です!

オーナー様の要望でゼファーのカムシャフトに変更します

私個人的にもヨシムラカムよりゼファーの純正のカムが好みです

ヘッドを取り外すと!!

入っていたのはワイセコの615・・・・・

残念・・・

550クランクが入っているだけでもラッキーです!

Z400FXやゼファーにワイセコピストンを入れるとスカスカで全然走りません

FX・GPにワイセコの組み合わせは最も最悪で圧縮が7前後しかなくなります・・・・

ノーマルピストンの方が速いです

ピストンには期待していなかったのでクランクとコンロッドが取れればOKです

エンジン内部の状態はどちらも良好ですが良いとこ取りします!

クランクケースは最初の分解した部品取りエンジンにする事にしました

理由は外観が腐食が少ないからです

コンロッドメタルも!

クランクメタルもとても綺麗です!

615にしてまったく走っていないみたいです

ワイセコピストン特有(ゼファーの615・810)によくあるピストンピン焼けもなくスムーズでした!!

ここのトラブルは殆どの車両に見られるのですがコーティングとかで防がる物ではありません

そんなモンでトラブルを防げれば楽なんですがピストン構造に問題があります!

そもそも何とかコーティングってピストンにする人も多いのですが意味が無いですね。。。。

タカトリの650ピストンも一時期モリブデンコートしてましたが特に意味ない・・・・

最終的にはコーティング無しで販売していました

買う側としてはなんだかピストンのグレードが上がった気分になりますが何百と組んだ私は意味が無いって思っていました

エンジンを全分解しサンドブラスト加工しました

こちらのオーナー様はゼファーエンジンにGPヘッドでゼファーカムの組み合わせの予定です

ゼファーユーザーの場合GPヘッドによるメリットはまったくありません

見た目だけですが最近はGPヘッドもかなりお高めです・・・・

むしろGPヘッドはシートリングが浮き45度面が割れている物が稀にあるのでゼファーヘッドの方がマイナートラブルがありません

ここは見た目の拘りになります

エンジンをペイントしました

 

クランクケースのボーリングも完了です

元のエンジンから抜き取った550クランクとコンロッドを組み込みます

クランクメタルとコンロッドメタルはとても綺麗だったのですが勿論交換しクリアランス測定をします

そしてミッションを組み込みます

ゼファーエンジンなのでゼファーミッションを組むのですが

FX・GP・GPZとは1cm外にオフセットされるので170サイズまでは問題なく装着出来ます

ゼファーの車体でノーマルホイールの場合はGPZミッションでRのハブを1cm内側にオフセットしてもノーマルが150サイズなので問題なく装着可能です

逆に車体がFX・GP・GPZでRをワイド化する場合はゼファーミッションを入れる事により170サイズを無理なく装着出来ますが180サイズは不可です

180サイズを入れる場合ミッションの負荷がとても大きくなりミッションの破損の原因になります!!

ロアケースを組み込みます

そしてオイルポンプとワンウェイクラッチを組みました

FXとの違いはワンウェイクラッチで穴があり軽量化されているかされていないかの違いです

しかし走行(エンジンの性能)にはまったく関係が無いのでどちらでもOK!

ネジをステンレスに変更しました

オイルパンを組んでエンジンをひっくり返し強化クラッチに変更です!

クラッチカバーを組み!

腰下完成です

次はシリンダーヘッドです

当店の在庫で置いていたアメリカから来た550エンジンから取り外したのですがスリーブの跡がくっきりと残っています

シリンダーが錆びたみたいです!

恐らくその後腰上をOHされた痕跡があるのですが!

カムスプロケのボルトが緩んでヘッドを引っかいた痕跡があります

これは国内で発生したトラブルです!

何故かと言うと!

バルブが2本国内の物が装着されていました

シリンダーヘッドの面を清掃中に違和感を感じました

今まで何百とヘッドを見てきましたがこのヘッドには歪があります!

過去にメーカー出荷時のミスで面の加工途中の砂肌のヘッドは一件ありましたがこのヘッドは歪が大きく0.05のシムが通ります

これは論外・・・・

エンジンOH時に面研を鉄板メニューの様にする店もありますが無駄なパフォーマンスな場合が殆どです!

しかしこのヘッドは流石にこのままでは組めません!

フライスで面を出します!

0.03で走ります!

この様に真ん中が低いので歪がよく見えます!

最後は0.02で仕上げます

面出しってのがまた二通りありヘッドカバーの面を基準に平行に走る方法です!

9割の内燃機屋はこの方法です

時間が短縮されてとても簡単です!

もう一つの方法はシリンダー側の面の四隅を基準にヘッドをジャッキアップし走る方法です!

Zもザッパーエンジンもヘッドカバー側の面が歪んで性格な寸法が出ない場合が多いです。

と、言うかほぼ100%微弱ながら歪んでいます。

なので私はシリンダー側の面の4隅で0点調整し走ります

どちらが正解ってわけでもないのですが内燃機屋で加工後測定したら面がズレている!!!

なんて事もありますがそれは基準をヘッドの上か下かどちらで取るかによって異なります!

シートリングの45度面と30度と70度で内径拡張しました

シートカット完了です!

次はバルブのカーボンを落とします!

バルブはダメージが少々大きめ!

45度面を研磨機で修正しました!

輸出モデルのバルブは素材が違うので45面が白く光ります

海外ではガソリンの質が悪い場合があるので国内と輸出で吸気側のバルブの素材を変えたのです!!

日本で走る場合はどちらでもOKですし同じヘッドに混ざっても何の問題もありません!

こちらのオーナー様も吸気ポート拡張し!

排気ポートも拡張しました

フィンの側面も研磨しました