兵庫県 〇〇様 ゼファー750 900ccボアアップ

大変長らくお待たせしました

本日は神戸よりゼファー750の入庫です

今回入庫したのがこのゼファー

cimg5189_s

ぱっと見はノーマル風ですが前後オーリンズにJBのマグタンホイール

TMRにワイセコピストンの仕様です

このエンジンを900に化けさせます

その前にこのゼファーのオーナー様より差し入れを頂きました

cimg5188_s

新潟県の佐渡島に旅行で行かれたらしく佐渡島のカップラーメンを頂きました

有難う御座います

エンジンに取り掛かります

cimg5190_s

シリンダーヘッドを外します

cimg5191_s

ワイセコピストンが出てきました

ピストンを取り外すと!!

cimg5264_s

ピストンピンは一つ焼け気味でまったく動きません

ワイセコあるあるでゼファー810・400エンジンの615ではかなりの確率で発生します!!

cimg5265_s

ここのピストンはサークリップの溝が広がりつつあります

これもゼファー810のワイセコあるあるで悪化すると溝がどんどん深くなりサークリップの内径を突き破りピストンピンがシリンダーをズタズタに引っかきます

サークリップが外れるのではなくピストンの溝にめり込んでいくんです

このピストンはまだ軽症です

スリーブもペラペラなのでクリアランス測定をすると!!

cimg5266_s

cimg5268_s

シリンダーの下部で規定値の倍のクリアランス

シリンダー上部のクリアランスも測定してみると!!

cimg5269_s

cimg5270_s

規定値の倍近いクリアランスです

純正スリーブにワイセコだとスリーブの下部が楕円に変形しクリアランスが広がるのですが、どうもこのエンジンはそうじゃなく元々ボーリング加工時にクリアランスが大きかったみたいです

これは変形や摩耗ではなく内燃機屋が失敗してるみたい・・・・・

ワイセコの810の場合耐久性に問題ありでPOSHの820は言うまでもありません・・・・

820ピストンは元々はZ1のピストンで金型をそのまま使いゼファー750のピストン用に改造されたピストンなので構造上無理あります

810・820も基本的に補修か次のボアアップまでの延命か遊びで組む感覚の物です

cimg5192_s

クランクケースを分解しました

FCCのタイプGとZR7のワンウェイクラッチが入っていたのでそれだけ分安く仕上がります

エンジンを全て分解してサンドブラスト加工します

cimg5198_s

下処理完了です!!

ゼファーは750も400も後期以外が同色なのですが純正色は弱い

ガソリンにも弱く塗膜も薄くすぐに剥がれてボロボロになります

どんな塗装をするにも下処理が命です

そしてエンジンをペイントします!!

cimg5200_s

同じく半艶の黒で塗装しダミーシリンダーでクランクケースのボーリングも完了しました

クランクケースを裏返してクランクシャフトを組み込みます

cimg5202_s

クランクメタル・コンロッドメタルを新品に交換しクリアランス測定をしました

そしてミッションを組み込みます

cimg5206_s

消耗品の部品を全交換しロアケースを組みます

cimg5209_s

ここまで来ればひと段落です

差し入れで頂いたラーメンを食べながら思ったのですが新潟県の佐渡島と言えば!

北朝鮮に拉致された曽我さんの故郷です!!

たしかジェンキンスさんも同じ島で余生を送られたのですが色々な私の記憶の点と点がの線でつながったのです!

佐渡島と言えばまず当店のボロ小屋時代に佐渡島からご来店してくださったお客様が居て710のFXが走っています!!

ボロ小屋の当店まで自走でご来店下さったので記憶が鮮明に残っています

振り返れば高校時代!

水産高校だったので船で新潟港に入港したのですがその時、万景峰号が最後に日本に入港した時で港に街宣車が来て大荒れだったので入港を遅らせ沖で待機し万景峰号が過ぎ去るのをまって入港しました

その頃は「何のことやろう」と思ってワケも分からなかったのですがその時は日本と北朝鮮の国交が無くなる日だったのです!

それから時が過ぎ事故で入院中に病院で曽我さんの自書があったので暇つぶしにその本を読みました!

で新潟県から多くの人が北朝鮮に拉致されたのを少し理解したのですが私はそこに大きな矛盾を感じました!!

曽我さんや横田さんが拉致される前!

牛出津事件と言う事件があり久米裕さんが拉致されています!

実はその時の実行犯の北朝鮮のスパイを公安が逮捕しています!!

(その実行犯は現在日本で帰化してます)帰化できるの?って思いますよね!!!??滝汗

しかしその後も次々と拉致されたのですが何故か???

実はその時新潟県のローカルテレビが北朝鮮の拉致に気付き報道する為に特集を組んでいたそうです!

でもその事件は報道されませんでした!

韓国の工作員のデマだ!とか日本の右翼の作り話!って事で大手マスコミに処理され全国に報道されなかったらしい・・・

根本的に拉致した北朝鮮が悪いのは当たりまえなのですがその時報道に踏み切っていたらその後拉致はなかったんじゃね?

と思うわけです!

小泉訪朝までテレビでは「北朝鮮の国家が本当にそんなことするんでしょうかねー」なんてコメンテーターが言ってましたが拉致被害者が実際に帰国すると「なんて国だ」「ひどい国だ」と手のひら返してますが久米さんが拉致された時知らんぷりしてたメディアが北朝鮮を批判できるのでしょうかね?

遺族の人からすれば今頃報道かよ!!!って思うでしょうし。

私なら思う。

っと差し入れで頂いた佐渡島のラーメンを食べながら思いました

エンジンに戻ります

cimg5211_s

対策品のワンウェイクラッチが入っていたので裏のダンパーを交換します

そしてこいつとオイルポンプを組み込みます

cimg5217_s

ここで一つ問題を発見!!

cimg5212_s

プライマリーギアのセンターのCクリップを外して見てみると!

cimg5213_s

歪んでいます!!

半分外れかかっていたのですがここは通常外す場所ではありません!

おそらく以前対策品のワンウェイクラッチを入れた時に外して歪ませたと思われます

ここのクリップが外れると実は大変

プライマリーギアが外れてクラッチカバーに噛み込むと走行中でもロックします

脱落しなくて良かったですね

cimg5214_s

良品に交換し完成です

クラッチカバーの裏を見ると!

cimg5220_s

防音ダンパーを抑えるプレートが変形してます

先月も同じ様なトラブルがありましたがこれはクラッチカバーを組んだ時点で気づいたみたい!

当店に来た時にはFCCのタイプGが組まれていいましたがクラッチスプリングを固定するボルトを締め忘れてクラッチカバーを組もうとした痕跡みたいです

ハウジング潰れたのかな・・・・

cimg5219_s

元々組まれていたタイプGを組みます

cimg5221_s

そしてクラッチカバーを組みました

ワンポイントで研磨の部分を残してペイントしました

結構オシャレですね

cimg5223_s

エンジン腰下完成です

シリンダーヘッドの修正をします!!

cimg5230_s

燃焼室とポートを掃除します

cimg5231_s

シートリングの状態はとても良い

と言うか何もされていないのでとても修正しやすい状態です

ワイセコを組んだ時に素人がシートカットしていないかが心配だったのですが、すり合わせをしただけみたい

ここをヘタに加工されると時間が倍程かかるので分解前に少し不安でした

cimg5232_s

吸気側は45度面をシートカットし60度の二面加工です

今回のゼファー750のヘッドは排気側の内径が狭かったので70度で加工し4発とも大きさを整えました

cimg5233_s

全てのシートリングの修正完了しました

次はバルブの45度面を修正します

cimg5238_s

45度面の修正は極小で済みそうです

そしてこのゼファーのオーナー様のオーダーでバルブの軽量化です

cimg5239_s

左が加工前で右は加工済み!!

写真では反射して見た目同じ様にみえますがウエスト加工をしています

cimg5240_s

重さは2グラムの軽量化です!(レーサーはもっと軽量します)

この重さは軽量化された吸気バルブと加工されていない排気バルブが同じ重さになります

ホリゾンタルキャブの車両はバルブのチューリップの形状を絞ると少しパワーが上がります

ダウンドラフトの車両はパワーダウンします

昔CB1で失敗しました

過去にも地元の常連様や一部のレーサーエンジンには数機制作していますが私からあまり進める改造ではありません

耐久性も問題なくパワーアップしますが費用相対効果があるか?

となると同じ条件の車両で乗り比べないと分からない領域だからです

乗り比べると「おっ!」と体感出来ますがあからさまに効果が体感できる訳ではないからです!

cimg5241_s

吸気バルブは2グラムダウンで排気バルブは1グラムダウンです

今回排気バルブも軽量しましたが実際は吸気バルブだけの改造で体感できます

モリワキも同様バルブの軽量加工はしていたと思いますがモリワキはバルブの裏側を軽量しサージングを遅らせる改造です!

今は知らないけど・・・

理論的に言えば少し圧縮が下がるのですが体感出来ないレベルなので比較的良い部品でFXの400エンジンのモリワキのバルブは

「こんなに加工して大丈夫なん!!?」と思う程軽量

上の写真のバルブもサージングを遅らせる効果がありウエスト加工をすると吸気効率UPになります!

しかしモリワキのバルブ加工の方が旋盤でスピーディーに加工が出来る!!

チューリップの加工はアールなので加工に4倍程時間がかかります

慣れれば早いですが

cimg5245_s

このバルブをすり合わせして圧力検査をしてシリンダーヘッドに組み込みます

cimg5246_s

フィンは研磨のオーダーです

次はピストンとスリーブ内径のクリアランスを測定します

cimg5251_s

ダイヤルゲージを入れて!

cimg5252_s

測定完了です

ピストンとシリンダーを組み込みます

cimg5258_s

そして軽量バルブ組み込みのシリンダーヘッドを組みます

cimg5259_s

ここでタペットカバーを組むのですが・・・・・

cimg5261_s

以前に組まれた時に無理に組まれたみたいで歪んで入りにくい・・・・

これはよくある事で分解歴があったりオイル交換がお粗末だったりゴミが噛み込んだりが原因です

今までも結構あるトラブルですがよくあるトラブル過ぎて書いていませんでした

cimg5262_s

EX側3つは使えません

勿論良品に交換してカムシャフトを組みます

cimg5263_s

そしてヘッドカバーを組みます

cimg5272_s

エンジン完成です