東京都 ○○様 CL72 ボアアップ&フルオーバーホール

またCLが入庫しました!icon_neutral.gif

このお客様は以前ゼファー400を684ccまでボアアップしましたf995.gif

2年ぐらい前でしょうか・・・・・icon_rolleyes.gif

今度はCLです!

左ピストンがダメになったみたいです!icon_confused.gif

 

 

 

 

 

 

バラシますf9cd.gif

 

 

 

 

 

 

このオートバイもエンジン降ろしますicon_biggrin.gif

搭載したまんまだとタペット調整しかできません!

 

 

 

 

 

 

エンジンが降りましたf9cd.gif

ここで問題発生ですf995.gifピストンの大きさ決めてませんicon_rolleyes.gif

私は66ミリにしたいのですが「早すぎて危ない」とお客様は62ミリにしたがって

います!icon_sad.gifそれか間をとり64ミリにするか・・・これから相談します!icon_biggrin.gif

エンジンの前にフレームやスイングアームをサンドブラストしペイントします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレームもサビは徹底的に根こそぎ取り払います!f946.gif

そしてペイントをしました!f9cd.gif

 

 

 

 

 

 

つや消しブラックです!icon_biggrin.gif

そしてピストンの大きさが決まりました!f995.gif

64ミリでいきます!ライナーを製作しボアアップで350ccです!f995.gif

ここまで大きくするとシリンダーが大きすぎてクランクケースをボーリングしないと

いけません!icon_sad.gif

元のエンジンのクランクケースが割れているのでCL72の予備のクランクケース

に交換します!

予備のクランクケースをボーリングします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当店がゼファーやFXをボアアップするときはクランクケースのボーリングが絶対

条件です!なのでクランクケースボーリング用のダミーシリンダーがあります!

ダミーシリンダーを組むと寸分の狂いもなく確実なオフセット、角度、深さを出せ

ます!icon_biggrin.gifCLは昔ながらの方法でボーリング加工しますね!f9cd.gif

そして予備のクランクケースをサンドブラストしシルバーにペイントします!

 

 

 

 

 

 

 

クランクケースの裏に溶接跡!icon_eek.gif

 

 

 

 

 

 

 

誰!?がしたの!?と思いますが今から約50年前!当時は鋳造の技術がよく

なくホンダ技研の中で手直しされて販売されることがありました。

現代のエンジンでは考えられないですが・・・・時代を感じますね!f995.gif

日本の高度経済成長を支えた当時の内燃機です!このエンジン無くして現代の

エンジンは有り得なかったのです!icon_sad.gif

当時の日本は独自の技術で世界に立ち向かうほどの技術がなく海外の内燃機

を研究し独自に発展させ世界でトップクラスの国となったのです。f995.gif

世界に通用するメーカーがこの小さな国に4社もあります!

日本に対して国土面積25倍のアメリカはハーレーのみです。

私たちが当たり前のように住む日本がどれほど凄い国で凄い民族なのか想像

出来ますか?f995.gif

この様な溶接跡を見ると当時の開発者の苦労を時代をこえて感じ取ることが出来ます!。

私がボンネビルに渡米した時もアメリカでCLは現役バリバリで走ってましたicon_biggrin.gif

この国で生まれたオートバイ!ですがエンジンの修正復元技術はアメリカの方が

遥かに上です。アメリカ製の工具で現代の技術で復元しますf995.gif

話しが脱線しましたicon_rolleyes.gif

車両から降ろしたエンジンを分解します!

クランクを最高24回転させカムチェーンを切ります!icon_rolleyes.gif

そしてヘッド・シリンダー・ピストンを取り外します!

 

 

 

 

 

 

クランクケースを分解します!

 

 

 

 

 

 

クランクケースの下にあるこの鉄板!icon_razz.gif何か分かりますか?

これはクランクが回転するとオイルが飛散します!飛散するとピストンに大量の

オイルがかかりますf997.gif当時のピストンのオイルリングはオイルを掻き落とす力

が弱く高回転回すとオイル上がりするのです。icon_rolleyes.gif

それをコントロールする鉄板ですf995.gif

でも今回はボアアップなのでピストン・ピストンリングも現代の物ですicon_razz.gif

現代のピストンリングは賢い造りなんですよこれがまたf9cf.gif

トップリング・セカンドリングは圧縮圧を決めてから形状を選びますf995.gif

クランク、ミッションを洗浄し組み立てていきますf995.gif

 

 

 

 

 

 

クランクケース横のこのボルト!icon_rolleyes.gif組むタイミングがあります!

ドジって締め付けエンジンかけると エンジンぶっ壊れますicon_biggrin.gif

このエンジンはオイルエレメントが無いので切り子がいっきにエンジンの中を旅行し

はじめるのですf995.gif

 

 

 

 

 

 

腰下完成icon_rolleyes.gifこれからボーリングしピストン製作します!icon_rolleyes.gif
シリンダーのライナーを抜きますicon_rolleyes.gif

 

 

 

 

 

 

50年間お疲れ様でした!icon_neutral.gif

ピストンを製作し仮組みします!f995.gif

 

 

 

 

 

 

ノーマルピストンより大きいですが軽いんですf995.gif

やっぱりライナー打ち変えて、これぐらいピストン大きくしないと面白くないですicon_biggrin.gif

シリンダーとヘッドのリペイントが追加になったのでサンドブラストしリペイントしライナー打ち換えボーリング!シリンダーが仕上がったので組みます!icon_smile.gif

 

 

 

 

 

 

計算どーり完璧です!icon_mrgreen.gifピストンリングはリケンf995.gif

ヘッドをカッターがけしバルブ擦り合わせしヘッドを仮組みします!

っと・・・・その前にヘッドガスケット作るの忘れてた!f999.gif

製作しました!f995.gif

 

 

 

 

 

 

ここでヘッドを仮組みします!icon_confused.gif

仮組みし15時間放置します!icon_rolleyes.gif

 

 

 

 

 

 

このエンジン!ノーマルは遅いですがかなりパワー上がってますよ!icon_biggrin.gif

エンジンもペイントしたのでピカピカ!icon_rolleyes.gif

ロッカーアーム4つとカムの左をWPC加工しました!icon_biggrin.gif

 

 

 

 

 

 

WPC加工するとカムの磨耗を防ぐことができます。icon_biggrin.gif

エンジンオイルが切れやすい部分なので!これも現代の技術ですね!icon_biggrin.gif

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでボアアップエンジン完成です!icon_biggrin.gif

エンジンフルオーバーホル

サンドブラストしシルバーリペイント

ピストン製作64ミリ

ライナー製作

クランクケースボーリング