本日は愛媛県のお客様のFXをボアアップします!
大変長らくお待たせしました
愛媛のお菓子の海苔の佃煮の差し入れを頂きました
有難う御座います
入庫したFXがこの車両
フレアラインのE4カラー
シブく改造されています
でもフレーム曲がってるので全バラにします
早速エンジンを降ろします
そしてフレームはダミークランクケースを組みフレーム修正します
FXの場合フレームが曲がっていない物を探す方が大変です
「事故車ではありません」
と、聞いて購入したFXでも殆ど曲がってます
お店でもFXのフレームの判断は見分けが付かないんです
基本的に走行に問題がないレベルの歪みなのですがこのFXは見た目に分かるのでさすがに修正します
測定してみるとタイヤの位置で3cmほどブレていました
3cmのブレと言ってもFXの中では軽症
フレーム修正屋は「ひどいなー・・・・」
と、言いますが今までのFXで酷いフレームは歪んだパイプが元に戻らない物やエンジン降ろしたらマウントの穴の位置が合わない物もあります・・・
このフレームはプロが見てもわからない位い綺麗に修正できそうです
あっそーそー!
フレーム修正と聞くと響きが悪いのですが新車のFXでもゼファーでも若干歪んでます!
カワサキにかかわらず鉄フレームのバイクは新車でも微弱ながら歪んでいますが走行では分からないレベルと言うだけです!
修正することによりその歪もしっかりセンターにもってくることが出来ます!
バイクを購入する時に「事故歴なし・修正歴なし」
これ!まったくあてになりません
FXの場合ガッツリフレーム曲がっていても「事故歴なし」
と平気で販売されてますからね
本で販売されている「事故歴なし」ってなんの判断材料にもなりません!
曲がっているのが当たり前で問題なのは綺麗に修正できるかどーか!
なんです!
フレーム修正が完了しサンドブラスト加工しました
黒→赤→黒と塗り重ねてあったので結構時間かかったのですが下地のサビから綺麗に撤去できました
そしてペイント完了です
半艶のブラックです
今までツヤありの黒が多かったのですが半艶のブラック渋
各部点検し車体を組み上げました
エンジンをサンドブラストします
古い塗装を完全に撤去し下地をつくります!
クラッチカバーが二個写っていますが別のお客様の物です
エンジンは艶消しの黒に塗装しました
クランクケースのボーリングも完了です
550クランク・コンロッドを組みクリアランス測定をします!
測定完了!
消耗品の部品を全交換しロアーケースを組みます
オイルポンプは社外品の大容量オイルポンプが入っていたので元々装着されていた物を組みます!
多分BRCのオイルポンプ!(ウチの商品とは別物です)
しかしオイルパンのリリーフバルブはFXの純正だったのでリーリーフバルブは交換します!
ネジもステンに交換しとても綺麗です
ゼファーのミッションカバーを組み!
クラッチもゼファーを移植
強化クラッチを組み込みました
エンジン腰下完成です
次はシリンダーヘッドの修正です
シートリングをシートカットします
45度面の狂いは殆どなくサッと修正し70度で内径拡張しました
全て完了です
で!
今修正しているのはFXヘッドではなくZ400GPのヘッドです
でも機械式メーターなので
メーターギアが入る穴を開けました
このFXオーナー様はFXヘッドではなくGPヘッドでパワーを選択されました
FXオーナーにとってパワーを取るかスタイルを取るかの分かれ道です・・・・
GPヘッドにするとゼファーキャブが装着できます
勿論ポート径も元々広いのでパワーでは圧倒的に有利なのですが・・・
「FXはFXヘッドやないと・・・・」
と、言う人も約半数ほど・・・・
半数はFXの遅さにうんざりしてパワーを欲しがる傾向とスタイル優先の傾向で大きく分かれますね
バルブのカーボンを落としました
45度面を修正しました
状態は元々良かったのでサッと修正しました
すり合わせをし圧力検査に合格したのでシリンダーヘッドを組み上げます
横から見るとこんな感じです
フィンの研磨なしの真っ黒仕様です
メーターギアを組み込みます
次はピストンとシリンダーのクリアランス測定をします
クリアランス測定完了
ピストンを組みビッグブロックを組みます
そしてシリンダーヘッドを組みます
カッコいい
FXカムを組みタペット調整します
そしてヘッドカバーを組み!!
エンジン完成
真っ黒のエンジンです
フレームにエンジンを載せてエンジン点火
快調に動き始めました
早速試乗です
七曲りに行き!
万葉岬に行きました
エンジン絶好調
地元ライダーとお話しし工場に帰りました
こらからガンガン試乗します
本日は最終点検で「かな福」へ行きました
カレーうどんを食べ!
帰りにコンビニで熱いコーヒーでブレイク
10月~11月は空冷エンジンユーザーは最高の季節です
ウオタニ組み込みゼファー750キャブ
3相交流組み込みで発電もバッチリです
エンジンも絶好調の激っパヤです
710の怪力エンジン完成です