兵庫県○○様 ゼファー750 904ccボアアップ 

本日はゼファー750を904ccまでボアアップします!icon_biggrin.gif

他県のゼファー750をボアアップ予定のお客様!

アメリカから帰国後しっかり段取り組んでいるので、ご安心下さいねf995.giff9cc.gif

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早速エンジンを分解する段取りをしますicon_biggrin.gif

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ゼファー750のエンジンはとても重いので、まず腰上を分解します!f995.gif

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4万キロ以上走ったエンジンです!icon_confused.gif

さすがにカムチェーンはかなり伸びてますicon_biggrin.gif

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スリーブの内側も錆びてましたf995.gif

まっ!ボアアップなので関係なしicon_biggrin.gif

このスリーブの外径よりピストンのほーが大きいのでね!抜き取りますicon_biggrin.gif

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やはりゼファー750エンジンは900ccぐらいが一番乗りやすいです!f9cf.gif

810cc・820ccがお子様ランチに見えるぐらいパワーが出ます!icon_biggrin.gif

これから腰下を降ろすのですが作業台が満載icon_rolleyes.gif

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来週エンジンを全分解していきますicon_biggrin.gif

その前にお客様から差し入れですf995.gif

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有り難う御座いますicon_biggrin.gif

フレームから腰下を降ろしエンジンを分解します!icon_biggrin.gif

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ここでクランクケースもボーリングしましたicon_biggrin.gif

腕の見せ所です!f995.gif

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画像では均一に削れていないのでは?

と思う人もいると思いますが純正のクランクケースが精度が悪いのですicon_biggrin.gif

一般のお店はフライスで加工します。

フライスで加工するととても精度が悪く(オフセット)スリーブの外径より大幅に拡張するのが当たり前です。

当店のクランクケースのボーリングはスリーブの外径より0.5ミリ大きいだけですicon_biggrin.gif

なので片側0.25ミリの隙間icon_biggrin.gif

完璧なオフセットで確実に水平に加工しますf995.gif

なのでスリーブとクランクケースの干渉はありませんicon_biggrin.gif

クランクケースのボーリングは当店では当たり前なのでこの程度の仕事は無料ですf9cd.giff9cc.gif

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バラした部品で使える部品をまとめますicon_biggrin.gif

次はエンジンをフルサンドブラストしペイントします!icon_biggrin.gif

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古い塗装や腐食も全撤去f995.gif

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とても綺麗な半ツヤペイントです!icon_biggrin.gif

クランクケースとエンジンの中の部品をすべて洗浄し組んでいきます!f995.gif

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コンロッドメタル・クランクメタルを新品に交換しクリアランス測定します!icon_biggrin.gif

ここで豆知識ですf995.gif

コンロッドやピストンやピストンピンの重量合わせのお話しです!

重量合わせするとエンジンがスムーズに回転する!

大間違いで意味なしです。

均一な回転は4気筒とも完璧にそろった圧縮が条件。

いくらカムの精度が良くても、タペットのクリアランスが確実に揃い確実に燃焼しないと均一なクランクの回転はありえません。シムは5/100ミリ間隔でしかないので不可能f9c7.gif

お客様でもこの3点の軽量化、重量合わせ・よく聞かれますがお金をかけてする価値はありませんf999.gif

これもレースで1秒でも・・・と言う感覚でする改造です。

パワーの出方は、単純でピストンの軽さ、なんかよりピストンの大きさ、後は圧縮ですf995.gif

単純に考えれば簡単でしょ?

雑誌は客取り合戦の激戦!

素人の人でも頭で理解できやすい重量合わせが大きく載ったりしてますね!f995.gif

誰でも出来る簡単な仕事ですが体感なんか出来ませんicon_biggrin.gif

 

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ゼファー750エンジンの弱点はワンウェイクラッチicon_biggrin.gif

なぜここが壊れるか・・・原因は二つあります!icon_biggrin.gif

一つはエンジンの圧縮が低い場合f995.gif

STDエンジンは圧縮が低くワンウェイクラッチがしっかり噛みこまず共回りして磨耗!f995.gif

大半のSTDエンジンが圧縮が低くなっていますicon_confused.gif

もう一つは・・・バッテリーが原因です!

意外でしょ?icon_biggrin.gif安物の中国産バッテリーが出回りだしましたねf9c7.gif

弱ったバッテリーでもなんとかエンジンかかりますよねicon_confused.gif

でも弱ったバッテリーはセルモーターの回転が遅くなりワンウェイクラッチがしっかり噛みこまず磨耗しますf9c7.gif

ZR7のワンウェイクラッチを組むとトラブルは減りますicon_biggrin.gif

しかし根本的に解決するにはメカニックの知識と技術で予防が出来ますicon_biggrin.gif

ボアアップすると圧縮が上がるのでワンウェイクラッチのトラブルは低くなります!f995.gif

意外でしょf995.gif

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大きなダメージはありませんが4万キロ以上走ったエンジンなので念のため交換ですicon_biggrin.gif

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ローラーとバネも交換ですicon_biggrin.gif

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内部のダンパーも勿論新品icon_biggrin.gif

これで大丈夫です!icon_biggrin.gif

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次は強化クラッチですicon_biggrin.gif

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FCCのタイプGですicon_biggrin.gif

ゼファー750の強化クラッチの定番はGPZ750ターボのクラッチですよねicon_biggrin.gif

810cc・820ccにボアアップするとターボのクラッチを組みますが900エンジンだと5分もちません・・・・一瞬で焼けますf9c7.gif

タイプGはまさしく900エンジンの為のクラッチf9cf.giff99f.gif

パーフェクトドライブですf9cd.giff9cc.gif

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小さなボアアップでもサーキット走行などで過酷な運転をする場合安全マージンを確保する為にこのクラッチを使うのもいいですねf995.gif

内部の消耗品やシールは全交換ですicon_biggrin.gif

次はヘッドを組んでいきますf995.gif

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バルブを研磨しましたicon_sad.gif

さすがに4万キロ走行したバルブは45度が少し窪んでいますf995.gif

45度面を研磨しますicon_biggrin.gif

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綺麗になりましたf995.gif

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ポートのカーボンを掃除しシートカットします!f995.gif

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EXは30度・45度・70度で加工ですicon_biggrin.gif

INは30度・45度・60度で加工します!icon_biggrin.gif

750エンジンのINを70度で加工すると45度が均一に加工出来ないからですicon_sad.gif

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すり合わせをし当り幅の確認をしますicon_biggrin.gif

バルブの45度面の研磨と45度のシートカットがうまく出来てないと、この時点で分かります。

次の圧力検査にも合格しませんf9c7.gif

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 こんな感じで確認していきますicon_biggrin.gif

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圧力検査に合格したのでヘッドを組み上げましたicon_biggrin.gif

腰下をフレームに載せますf995.gif

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シリンダーのボーリングが完了しました!f995.gif

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クリアランス測定をします!

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ピストンを組込みシリンダーを載せます!f995.gif

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ハイコンプピストンにしましたicon_rolleyes.gif

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73ミリピストンが炸裂ですf9f8.gif

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ヘッドを載せカムを組みタペット調整です!icon_biggrin.gif

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エンジン完成です!icon_biggrin.gif

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見た目はSTDキャブでエアクリ着?f9ca.gif

と思いきや

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エアクリぶち抜きの直キャブ仕様ですicon_biggrin.gif

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見た目はノーマルにオーリンズ・モナカ官!一見普通やん!

 

普通の人はそー思いますよねf995.gif

ですがエンジンは羊の皮をかぶったオオカミのバケモンですicon_mrgreen.gif

904ccハイコンプが炸裂ですf9a9.gif

爆発的な加速力で一気にトップスピードまで引っ張り上げます!f9cd.gif

振り落とされないよーに気をつけて下さいねf9ce.gif

ピストン 73ミリハイコンプ製作

クランクケースボーリング

エンジンフルオーバーホール

オール半ツヤブラックペイント

キャブSTD エアクリダミー