広島県○○様 Z400FX エンジン570ccボアアップ

ボンネビルの車両も出発し本日から通常業務スタートです!f995.gif

CIMG0023

 

 

 

 

 

 

ドイツ仕様の550フレームで400エンジン登録車!icon_biggrin.gif

ドイツ特有の部品が入っています。

このエンジンは走行中に焼けて物凄い打音がします。

おそらくクランク・コンロッド・・・・・

搭載されているのは550エンジンな為400のクランクケースに変更です!

CIMG0019

 

 

 

 

 

 

知人の解体屋から引っ張り出したクランクケースですが下側がワレ大きく欠損していました・・・・icon_sad.gif

CIMG0020

 

 

 

 

 

 

溶接し肉盛りです!Z400FXのクランクケースも良い物が少なくまりましたね!icon_sad.gif

CIMG0021

 

 

 

 

 

 

成型しました!icon_biggrin.gifついでにウオタニを装着できるように加工します。

CIMG0022

 

 

 

 

 

 

こんな感じです!icon_biggrin.gif

積み替えるクランクケースが一段落したのでFXを分解します。

CIMG0024

 

 

 

 

 

 

分解と同時に焼けた異臭がします。

シリンダー・ピストンに大きな破損はありませんがコンロッドが焼けるとピストンとヘッドが衝突しピストンが破損している時が多いです。

走行中に焼けたことにすぐに気付かれたので腰上に大きな破損はありませんでしたf995.gif

CIMG0025

 

 

 

 

 

 

エンジンを降ろし腰下を分解します。

CIMG0026

 

 

 

 

 

 

3番のコンロッドがマル焦げです!icon_sad.gif

CIMG0027

 

 

 

 

 

 

コンロッドメタルが焼け、へしゃげてますicon_sad.gif

勿論550クランク・コンロッド1本は使えません!icon_sad.gif

今回は550クランクではなくZ400FXの中間ストロークで570ボアアップです!icon_biggrin.gif

なので550クランクは必要なくなりますicon_biggrin.gif

CIMG0032

 

 

 

 

 

 

ヘッドとクランクケースをマスキングしサンドブラストします。

シリンダーはもうブラスト済みです!icon_biggrin.gif

CIMG0033

 

 

 

 

 

 

古い塗装をすべて落としペイントします。f995.gif

CIMG0034

 

 

 

 

 

 

ちなみにシリンダーはGPZ400Fを加工しZ400FX仕様にしています!icon_biggrin.gif

さりげなく改造f995.gif

CIMG0041

 

 

 

 

 

 

CIMG0042

 

 

 

 

 

 

CIMG0040

 

 

 

 

 

 

シリンダーもボーリング!icon_biggrin.gif

スリーブを製作し圧入しました!icon_biggrin.gif

ピストンは62ミリなのでZ400FXより1センチオーバーサイズのピストンです!icon_biggrin.gif

タカトリの580よりハイコンプなのでパワフルです!f995.gifしかも超低コストicon_biggrin.gif

ピストンとシリンダーを測定します!icon_biggrin.gif

CIMG0039

 

 

 

 

 

 

クリアランス4/100でプラマイ1/100の誤差内!完璧な仕上がりです!icon_neutral.gif

次はバルブのカーボンを落とし45度面を研磨しますicon_biggrin.gif

CIMG0035

 

 

 

 

 

 

この黒い部分は凹みです!カーボンが溜まり剥がれ、かじった跡です!icon_biggrin.gif

結構酷いですが問題なし!リフェーサー加工すればピカピカです!icon_biggrin.gif

CIMG0036

 

 

 

 

 

 

こんな感じです!icon_biggrin.gif

CIMG0037

 

 

 

 

 

 

すべてのバルブを加工しました!icon_biggrin.gif

これでシートカットしてすり合わせし、新車以上に密閉率を上げます!icon_biggrin.gif

お金なくても技術があれば低コストで良いエンジンが出来ます!icon_biggrin.gif

新品のバルブに交換すると2万以上します。

当店ではこんな加工は当たり前なので無料です。f995.gif

日本のエンジン修正工具のなさにがっかりですf997.gif

これから腰下を組みます!f995.gif

550エンジンを分解し使える部品を選別します!

CIMG0002

 

 

 

 

 

 

オイルポンプですがコンロッドメタルが焼け金属粉がエンジンの中を冒険していました。f997.gif金属の粉は勿論オイルポンプを通過します。f999.gif

こいつは処分し良品に交換です!

CIMG0001

 

 

 

 

 

 

取れる部品はこんなもんですかねicon_biggrin.gif

1本のコンロッドは当店の在庫を使います!

クランクとコンロッドを組みクリアランス測定します。

CIMG0003

 

 

 

 

 

 

CIMG0048

 

 

 

 

 

 

CIMG0049

 

 

 

 

 

 

ネジはオールステンなのでピカピカです!icon_biggrin.gif

オイルパンはZ400FXにします!

今回エンジンが焼けた原因はオイルクーラーとオイルポンプの組み合わせです。

実はオイルパン・・・・Z400FX・GPZ400F・ゼファー・ゼファーχでそれぞれ違います。

オイルクーラーとの組み合わせを間違えると潤滑不良を起こしクランクが焼けることがあります。

今回はオイルクーラーなしでいきます!icon_biggrin.gif

ボアアップすると「オイルクーラーが絶対必要・高性能キャブが絶対必要」と言う人が多いのですが、実際はどちらかと言えばあるほうが良い。程度ですf995.gif

こんな変な常識が出来たのも「オートバイ雑誌」です。

実績がなくても常識にまかせそれをお客様に説明し続けたオートバイショップも多いですねf9c7.gif

時速100キロ以下で走行する場合社外品のオイルクーラーよりゼファーの純正の方が冷却効率がいいのです!icon_biggrin.gif

570ccなら通常走行するならオイルクーラーなしでOKf995.gif

オートバイも約2キロ軽く出来ますf995.gif

CIMG0050

 

 

 

 

 

 

550の一次減速を組ます!icon_biggrin.gif

CIMG0053

 

 

 

 

 

 

強化クラッチを組み腰下完成です!icon_biggrin.gif

CIMG0052

 

 

 

 

 

 

やはりステンのネジに交換するととても綺麗ですねicon_biggrin.gif

と・・・エンジンを眺めていると工場の前の小学生がご来店icon_biggrin.gif

その子はフランス人とのハーフの子でお父さんはニューヨークのIT関係の会社の人ですicon_biggrin.gifお父さんは4ヶ国語しゃべれる凄い人icon_biggrin.gif

先日ロサンゼルスから取材に来て下さったSamさんと英語で会話してましたf995.gif

凄い・・・・f995.gif私も英会話の教室に入ってますが・・・・

ん?・・・そーいや今日、英会話教室の日やった・・・・わすれてたf999.gif

石川の野郎に騙され購入したスピードラーニング・・・・

私にはまったく意味がなくタンスの肥やしになってますf9c9.gif

そんなこんなで英会話困ってます・・・・

Samさんからお土産で貰ったアメリカのチョコを少しあげるとハーフの小学生は帰りましたicon_biggrin.gif

将来有望な子ですねicon_biggrin.gif

完成した腰下をフレームに搭載します!f995.gif

CIMG0055

 

 

 

 

 

 

明日はピストン(加工品)とヘッドガスケットを製作しヘッドを組もうかなicon_biggrin.gif

次の日!早速ヘッドを修正します!f995.gif

CIMG0058

 

 

 

 

 

 

燃焼室とポートを清掃しシートカットします!f995.gif

CIMG0056

 

 

 

 

 

 

45度面はダメージは少なですかシートリングの精度がとても悪い・・・・icon_neutral.gif

EXの45度がかなり歪んでますicon_confused.gif

Z400FXからGPZ400Fまでは時々こんなのがあります!icon_biggrin.gif

ゼファーは比較的程度の良い物が多いです!

CIMG0059

 

 

 

 

 

 

 

CIMG0062

 

 

 

 

 

 

EXをカットすると45度の当たり面が大きく変わります!icon_neutral.gif

バルブガイドを基準に正確にカットするとノーマルエンジンの制度の悪さが目に見えて分かりますねf999.gif

ここからが腕の見せ所icon_biggrin.gif手の感覚をフルに使い70度のカッターで内径をカットしバルブのシートリングを拡張します!

CIMG0063

 

 

 

 

 

 

45度面が均一で綺麗になりました!icon_biggrin.gif

左上の70度面が奥深くまで加工されていますよねicon_biggrin.gif

これだけノーマルエンジンはバルブガイドに対してシートリングが歪がんでいるということです!f999.gif

燃焼室まで混合気がスムーズに入っていきそうですicon_biggrin.gif

CIMG0066

 

 

 

 

 

 

シートカット完了です!icon_biggrin.gif

すり合わせをし当り面の確認をします!icon_biggrin.gif

CIMG0068

 

 

 

 

 

 

完璧です!バルブを仮組みし圧力検査をしヘッドを組み上げますicon_biggrin.gif

CIMG0070

 

 

 

 

 

 

次はピストンを製作しシリンダーを組みます!icon_biggrin.gif

62ミリのピストンでピストンの形状は「お任せで!」とのことなのでハイコンプにします!

ピストン形状を決める時点でカムも決めておかないといけませんicon_biggrin.gif

今回はZ400FXカムで行くのでバルブリセスを浅くしバリバリのハイコンプにしますicon_biggrin.gif

CIMG0071

 

 

 

 

 

 

GPZ400FのZ400FX仕様のシリンダーを搭載しヘッドを載せますicon_biggrin.gif

CIMG0072

 

 

 

 

 

 

ヘッドガスケットはハイコンプでも耐えれる用にメタルです!icon_biggrin.gif

POSHさんのガスケットでもいいのですがねf9c7.gif

注文するのメンドクサイのでいつもどーり作りましたf9c7.gif

CIMG0074

 

 

 

 

 

 

タペット調整しZ400FXカムを組ます!Z400FXのSTDピストンよりリセスを0.8ミリ浅く出来ます!icon_biggrin.gifそれだけ圧縮圧を上げれます!

スキッシュエリアはヘッドガスケットの厚み分で圧縮上死点時、ヘッドまでの距離1ミリで仕上げました!f9cc.gif

バルブタイミングのINはZ550FXのバルブタイミング!排気量は低いですがハイコンプピストンにZ400FXカムで爆発的な加速力を生み出せますf995.gif

ピストンとバルブが干渉しないギリギリの設計ですicon_biggrin.gif

CIMG0075

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでエンジン完成!f995.gif

550クランクではなくZ400FXのクランクなのでトップスピードまで一気に加速します!icon_biggrin.gif

CIMG0077

 

 

 

 

 

 

ついに完成!f995.gif

テストランをしキャブセッティング中・・・インナーバッフル飛んでいきましたicon_neutral.gif

モリワキやヨシムラのショートカンは元のバッフルが付いていると大幅にパワーダウンします。吹き飛んだついでに当店でバッフルを製作しましたicon_biggrin.gif

直官よりバッフルがあるほーがパワーでます!icon_biggrin.gif

バッフルの内径は秘密ですicon_neutral.gif

CIMG0079

 

 

 

 

 

 

エンジンフルオーバーホール

メタル、チェーン、OILシール、ガスケット全交換

ピストン62ミリ 他車種加工品

カムZ400FX

シリンダーGPZ400Fベース Z400FX仕様 

クランク&コンロッドZ400FX

エンジンサンドブラスト後半ツヤ黒ペイント

クランクケースZ400FX

一次減速 550

強化クラッチ 

ネジ オールステン

お客様がご来店された時に差し入れですicon_biggrin.gif

CIMG0179

 

 

 

 

 

 

 広島の尾道ラーメン激うまでしたf9cf.gif有り難う御座います。icon_biggrin.gif