群馬県〇〇様Z400FX 570ccボアアップ

長らくお待たせしました

本日は群馬県よりZ400FXが入庫です

入庫したのはタイガーカラーのFX!!

写真ではとても綺麗な普通のFXですがこのFXは一味違う!

見えない部分のネジまで当時物のネジを再メッキし作り込まれた車両!!

メーカーから買うボルトも新車出荷時の物とは異なる物が多いのですが

当時のボルトを使いレストアされたのが分かります

これを組んだ人は恐らくパーツリストを見て忠実に組んだのだと思います

しかし実はFXのパーツリストは組み付け順が間違えて表記されたいる箇所があるので新車出荷時とパーツリストは少々異なる部分もあります

フレームにしてリペイントするのでパーツリストではない正規の組み方にします

エンジンを降ろします

ヘッドを分解すると!

過去に分解歴がありました!

 

GPZのガスケットなので1980年代に一度分解されたと思われます

シリンダーを外してスリーブを抜き取ります

抜き取り完了です!

スリーブ外周に液体ボンドを塗った痕跡がありました!

FXにはOリングがないので外周を伝いヘッドとシリンダーの隙間からのオイル滲み対策をした痕跡がありました!

昔このエンジンを分解した人はプロの様です

ここからのオイル滲み対策で液体ボンドを塗るのは意味無いですがここに気付くエンジニアはとても少ない

ボーリングし溝を切りOリングを圧入します

ことろで先週の7日

川崎重工の21年3月期の事業予測が大変な事に・・・・

なんと事業損益が300億の赤字に転落するとの見通し。

株主の予想を上回る赤字なので株価も少々下げました

二輪の出荷台数64%減・・・・・

モーターサイクルエンジン部門は170億の営業赤字との事。

個人的には時価総額に対し300億なら軽症と思っていましたが株主はそーでなかった様です

トヨタ自動車は下請け会社を絞り必死のパッチで黒字化できていたみたいですがトヨタは昔から下請けを生かさず殺さずで有名です

とは言え流石日本最大の一流会社です

しかしカワサキは背水の陣で底時からを見せてきました

普段から頑張って欲しいのですがこの様な危機的状況に強い歴史があります。

この会社の歴史に関しては川崎重工の社員より投資家の私の方が知っている自信があります!

株価のチャートの歴史は嘘をつきません

カワサキの背水の陣といえばZ・ゼファー

この車種は間違いなく歴史的窮地からカワサキを助けたバイクです!

FXは高度建材成長期だったのであえて省きます

Zは為替の影響が大きかったので最もカワサキのバイクの業績を急速反転させたのはゼファーですかね!

ちなみにゼファーの名の由来は西の風です。

川崎重工の本部の近くには海があり海からの風向きは西から吹いています!

川崎重工のフラッグが風でなびくのを見た社員が西風(フランス語)でゼファーと名付けました

当時米国フォードがゼファーの商標を取っていましたがカワサキがまったをかけゼファーの名を奪い取りました

ちなみに今回のコロナショックでフォードはBBBの格付けからBBとなりジャンク債の会社と成り下がりました。

いつ破綻してもおかしくない会社。

窮地に名車を生み出してきた会社なので粉骨砕身がんばってもらいたいです!

株を買う時に絶対にしてはいけない事は一つの会社に執着したり愛着で買ったりしない事ですが頑張って欲しいと言う気持ちでカワサキの株を少し買いました

ゼファーの様な神風を期待します。

昔は暴走族のバイク好きなアウトローがカワサキ入社し製造しています!

多分その時代の人はまだ大勢いると思う。笑

カワサキ好きの単車乗りも正統派ライダーは少ないですがやる時はやる!!

ここでカワサキが二輪撤退なんかしたら末代まで舐められますからね

FXに取り掛かります

車体を全分解しフレーム単品にします!

そしてエンジンの腰下を分解します!!

オイルパンを開けるととても綺麗!!

スラッジが殆どありません

オイル交換する時に肝心なのは冷間時に交換しない事です!

エンジンが冷えるとオイルに混ざったスラッジが沈殿しオイルパンに溜まります!

するとオイルの綺麗な部分だけが出てスラッジは溜まったままオイルパンに残ります!

温間時にオイル交換しないとオイル交換の意味が無いです

異物もなく良好なエンジンです!

ミッション・クランクもとても良好です

古い塗装をブラストで処理しました

フレームも同様に下処理完了です

フレームのペイント完了です

ツヤありの黒塗装です

エンジンの塗装も完了です

エンジンは半艶の黒の塗装です

お盆と言う事もあり地元の常連様が次々ご来店!!

久しぶりの実家に帰ったのですが(車で片道10分)

やはり話題はコロナ一色!!

コロナで約1000名がお亡くなりになられたのですが

熱中症でお亡くなりになる人は毎年平均1500名

個人的には子供の命も奪う熱中症の方が怖い

因みにインフルエンザは去年は約3000名がお亡くなりに。

そしてお餅を喉に詰まらせてお亡くなりになられた人も去年は約3000名・・・・・

「コロナは感染力が強く怖い!!!」

「コロナは年寄りの命を奪う!!!」

と親戚含め全員に言われたのですが私はコロナが怖いならお餅の方が怖い!!!

なぜならお餅の方が人の命を奪うからです

しかし親戚曰く私は「不謹慎」らしい

そして自殺者は確か27000名!

これは先進国でダントツの日本なのですが驚くことに33歳までの死因の1位は自殺だったと思います。

コロナで社会全体で大変だ!!!と言うなら自殺の方が大変じゃね?

と、思ってしまう

10代の若者も含め27倍お亡くなりになられているからです。

コロナでお亡くなりになられた方の平均年齢は79.3歳

基礎疾患が2つ以上ある人がほぼ100%なのでこれって寿命じゃないん?

と親戚の前で言うとまた変人扱いされました・・・

親戚一同はコロナが一番怖いらしい・・・・

理論は感情には勝てませんが物事は冷静に考え自分なりに答えを出す必要があります

なぜ私がコロナについて自分なりに調べたかと言うと

私の嫁の同僚(先輩)の娘様が旧姓脳炎で他界されました。

まだ10代でした。

病院に行きたいと思ってもコロナの疑いがあり病院は診察してくれなかったそうです。

コロナの疑いがあると直ぐに診察してもらえないので他界される人。

これは統計されていませんがどんなけいるのか?

また熱中症で緊急搬送される人は今年歴史上最多らしいです。

今日はたまたま終戦日だったのですが75年前の日本

日本で使う石油1年分を3日で消費する国力100倍以上のアメリカに対し理論上

「日本は戦争に勝てません」

こんな事言うと「非国民」とボコボコにされる時代

これは世界全体がパニック状態だったと言えます。

なので理論でなく感情で人は動くのだなと思うわけです。

これは第二次大戦時も今も同じなのかなと思います。

お客様が気を使ってマスクを付けて来るのですが

熱中症の方が死亡率高いので危険と思います。

お子様は元々体温が高いのでマスクを付けると危険なので当店はお子様のマスクは外す様お願いしてます

テレビでは感染者と言われていますが

例えば90歳のお婆さんが末期のガンだったとします。

命を奪った原因はガンです。

しかし死後直後検査するとコロナが検出されました。

すると死因はコロナになります。

それも含めてのコロナの死者数です。

テレビもバイク雑誌も同じでやはり売上が大切で真実ではなく主義、主張が第一にあるのだなと思います

コロナと熱中症。

コロナとお餅。

コロナと自殺。

コロナとコロナと疑われ診察してもらえず亡くなる人。

どれが自分の中で優先なのか感がえるのも大切だなと思いました

クランクメタルを交換しクリアランス測定をします

コンロッドメタルも交換します

今回のコンロッドメタルは全てブラウンです

コンロッドを組み込みます

そしてミッションを分解・洗浄し組みます

そしてロアのクランクケースを組みます

今回のネジは純正のネジをそのまま組むオーダーです

真鍮ブラシで磨いて目立つところから綺麗なネジを使いました

オイルポンプとワンウェイクラッチを組み込みオイルパンを組んでひっくり返します

そして強化クラッチを入れます!

一次減速は400で二次減速で調整します!!

そしてミッションカバーを組みます

ここのボルトはキャップボルトにしています

ここのネジは+ネジですが下側はトルクがかけにくくバカになりやすいです!!

下側のボルトをナメらすと最悪エンジンを降ろす事になるのでここは整備性を優先させます!!

あとFXで純正のネジを使いたくない部分はマニーホールドのネジですかね!!

ここも純正は+ネジですが常識的にトルクがかからないのと整備性が悪すぎる

トルクがかからないので二次エアーの吸いやすく危険なのでここのボルトもヘキサゴンを使うのが常識です

シリンダーヘッドに取り掛かります

ポートと燃焼室を掃除します

45度と70度でシートカットしました

EXは45度面の外周を整える為3面加工しました

ヘッドのシートカット完了です

今回のヘッドはとても状態が良く少しの加工で済みました

バルブのカーボンを落としました

45度面もとても状態が良く!

45度面をサッと加工し完了です

擦り合わせをして圧力検査をします!!

ヘッド組み立て完了です

擦り合わせは機械を使わず手作業でいつもします!

エアーツールの工具もありますが手作業が一番早く仕事が出来ます

実際にエアーツールで試した事もあるのですが何時間かかっても圧力検査の基準をクリアできないので手の感覚で作業した方が良いです

吸気ポートと排気ポートを拡張しました

純正と同じ枚数のフィンを研磨のオーダーです

シリンダーをボーリングしライナーを交換しました!

ピストンとシリンダーのクリアランスを測定します

ダイヤルゲージを入れます

クリアランスを測定しました

ピストンとシリンダーを組みます

ライナー圧入時に下にOリングも圧入しています

シリンダーヘッドを組み込みました

カムシャフトを組んでタペット調整します!

ヘッドカバーを組んでエンジン完成です

バフで磨かれたエンジンカバーに半艶の黒!

飽きの来ないカッコ良さがありますね!!

今回のエンジンのオーナー様が持ち込んで下さったヘッドカバーのボルトです

このボルトは絶版の物です

まだ持っている人がいるのですね

エンジンを積み始動させます

凄まじいレスポンスです

キャブセッティングをしに七曲りへ行きました

快調ですがなんと言ってもこの車両はネジまでとても綺麗です

細かい箇所まで純正で作り込まれた車両

非の打ちどころがない程綺麗な車両です

ここまで来るとアートですね

FXも最近は資産家の投資として買われているので最近はこの様な綺麗な車両は絶対に買えません

小綺麗な車両でも130万~となりボロで100万程・・・

FXの値段は何処まで上がるのでしょうかね

Z570FX完成です