大変長らくお待たせしました
本日は京都からのお客様
入庫した車両がこの車両です
実はこのエストレヤのお客様のご友人は当店で250TRをボアアップ済みです
一緒に走っていても、まるで付いていけないとのことで入庫しました
早速エンジンを分解します!
ピストンがつぶれています
このエストレヤのお客様は120キロ以上で高速道路を全開走行していたらしく・・・・
実はこのエンジンがポシャる前も全開走行していて焼けています
エンジンが焼けて積み替えてそのお店からの帰りしにまた焼けたとのことです
見てみるとエンジンオイルが殆ど入っていませんでした
これは回し過ぎるとよくあることですが問題はピストンピンが焼けてないか・・・・
ここが心配なんです!
やっぱり・・・・ピンが入りません
エンジン腰下積み替え決定となりました
ここはオイルがあまり潤滑しないので回し過ぎると焼けるんです
とりあえずシリンダーヘッドをOHします
ダメだ。。。。
ピストンの破片がシートリングを完全につぶしてます!
バルブもオシャカです!
カムを抜き取ると!
1ミリぐらい削れて超ローカムになっていました
ロッカーアームもベコってます
これはオイル管理が悪かった為です!
エストレヤのオイル交換サイクルは早いです
メーカー指定の交換サイクルは遅すぎます
メーカーの指定の交換サイクルを守る人は居ないと思いますが基本は
1000キロから1500キロで交換になります!
ノーマルエンジンの場合2000キロ以内で交換が基本です
エストレヤや250TRに長く乗っている人は知っている当たり前のことなのですが購入したお店が交換サイクルを知らない場合もあります
自己責任でしっかりオイル管理しましょう
当店の在庫のシリンダーヘッドでヘッドを組みます!
シートカットをして!
バルブの45度面を研磨してすり合わせをしました!
圧力検査をしてシリンダーヘッドを組みます
こちらのお客様はサンドブラストしてシルバーペイントです
そしてベースとなるエンジンが到着しました
腰上を分解します!
エストレヤエンジンはここが削れるのはお約束です
これを修理する為にカムチェーンを交換する人がいてはりますがその修理方法は得策ではありません!
ピストンは0.5ミリが入ってましたが雑なボーリングでオイル上がりしてます
腰下使えればOKなので取り外してフレームに積みます
シリンダーのボーリングが完了しました
ヘッドと同じくサンドブラストしてシルバーにペイントしています
クリアランス測定をして!
完璧です!
制作したピストンを組み込み!
ボーリングしたシリンダーを組みます!
そして先ほど修正したシリンダーヘッドを組みエンジン完成です
勿論カムチェーンの伸び対策済みです
カムチェーンが伸びるとバルブタイミングが後進してパワーダウンします!
カムチェーンを新品に交換しても一時的にしか良くならないのでエンジン料金プラス500円で対策加工します
これをするとバルブタイミングの調整も簡単にできカムチェーンとテンショナーが削れる心配もありません
どんな対策をしているかは企業秘密です
で!ウチでボアアップしたお客様のみです!
一般修理で出来るほどの時間が無いためです
エンジン点火
万葉岬まで試乗しに行きました
FCRキャブの新品に交換しているのでパワーも最高
今月のエストレヤのお客様は二人ともFCRキャブです
どれ程のパワーかと言いますと!
CB400Fをヨシムラピストンでボアアップした車両より加速・最高速共に上回ります
CB400Fはスピードを求める車両ではないので比較にならないか・・・・・