京都府○○様 エストレヤ 300ccボアアップ

大変長らくお待たせしました

本日は京都からのお客様

入庫した車両がこの車両です

CIMG1513_s

実はこのエストレヤのお客様のご友人は当店で250TRをボアアップ済みです

一緒に走っていても、まるで付いていけないとのことで入庫しました

早速エンジンを分解します!

CIMG1515_s

ピストンがつぶれています

このエストレヤのお客様は120キロ以上で高速道路を全開走行していたらしく・・・・

実はこのエンジンがポシャる前も全開走行していて焼けています

エンジンが焼けて積み替えてそのお店からの帰りしにまた焼けたとのことです

見てみるとエンジンオイルが殆ど入っていませんでした

CIMG1516_s

これは回し過ぎるとよくあることですが問題はピストンピンが焼けてないか・・・・

ここが心配なんです!

CIMG1518_s

やっぱり・・・・ピンが入りません

エンジン腰下積み替え決定となりました

ここはオイルがあまり潤滑しないので回し過ぎると焼けるんです

とりあえずシリンダーヘッドをOHします

CIMG1525_s

ダメだ。。。。

ピストンの破片がシートリングを完全につぶしてます!

CIMG1531_s

バルブもオシャカです!

カムを抜き取ると!

CIMG1529_s

1ミリぐらい削れて超ローカムになっていました

CIMG1530_s

ロッカーアームもベコってます

これはオイル管理が悪かった為です!

エストレヤのオイル交換サイクルは早いです

メーカー指定の交換サイクルは遅すぎます

メーカーの指定の交換サイクルを守る人は居ないと思いますが基本は

1000キロから1500キロで交換になります!

ノーマルエンジンの場合2000キロ以内で交換が基本です

エストレヤや250TRに長く乗っている人は知っている当たり前のことなのですが購入したお店が交換サイクルを知らない場合もあります

自己責任でしっかりオイル管理しましょう

当店の在庫のシリンダーヘッドでヘッドを組みます!

CIMG1538_s

シートカットをして!

CIMG1540_s

バルブの45度面を研磨してすり合わせをしました!

圧力検査をしてシリンダーヘッドを組みます

CIMG1545_s

CIMG1544_s

こちらのお客様はサンドブラストしてシルバーペイントです

そしてベースとなるエンジンが到着しました

CIMG1573_s

腰上を分解します!

CIMG1574_s

エストレヤエンジンはここが削れるのはお約束です

これを修理する為にカムチェーンを交換する人がいてはりますがその修理方法は得策ではありません!

CIMG1575_s

ピストンは0.5ミリが入ってましたが雑なボーリングでオイル上がりしてます

腰下使えればOKなので取り外してフレームに積みます

CIMG1576_s

シリンダーのボーリングが完了しました

CIMG1578_s

ヘッドと同じくサンドブラストしてシルバーにペイントしています

CIMG1581_s

クリアランス測定をして!

CIMG1582_s

完璧です!

CIMG1585_s

制作したピストンを組み込み!

CIMG1587_s

ボーリングしたシリンダーを組みます!

CIMG1590_s

そして先ほど修正したシリンダーヘッドを組みエンジン完成です

勿論カムチェーンの伸び対策済みです

カムチェーンが伸びるとバルブタイミングが後進してパワーダウンします!

カムチェーンを新品に交換しても一時的にしか良くならないのでエンジン料金プラス500円で対策加工します

これをするとバルブタイミングの調整も簡単にできカムチェーンとテンショナーが削れる心配もありません

どんな対策をしているかは企業秘密です

で!ウチでボアアップしたお客様のみです!

一般修理で出来るほどの時間が無いためです

エンジン点火

cimg1638_s

万葉岬まで試乗しに行きました

FCRキャブの新品に交換しているのでパワーも最高

今月のエストレヤのお客様は二人ともFCRキャブです

どれ程のパワーかと言いますと!

CB400Fをヨシムラピストンでボアアップした車両より加速・最高速共に上回ります

CB400Fはスピードを求める車両ではないので比較にならないか・・・・・