すみませんブログ投稿します!
修理が多忙で投稿できませんでした・・・(言い訳)・・・
今回はCB400Fの腰上オーバーホールです!
入庫したのでエンジンをバラします
CBは750も含めシリンダーとヘッドが張り付いている事が多々あります!
そんな時は裏技がありますエンジンを始動し加熱した状態で分解します!
熱いけど仕事がはかどります!
ヨシムラピストンです!54.5ミリ
ピストンを取り外します!
これからバルブガイドを交換します!
このヘッドの場合は130度まで加熱!
バルブガイドを抜きます!内燃機屋に任せると加熱せず交換する人がいます!
ヘッド側内径・バルブガイドの外形を傷めるとそこからオイル下がりします!
バルブガイドの内径からのオイル下がりもよくあります!
その原因はステムシール・バルブステム・ガイド内径の磨耗、損傷です!
バルブガイドを圧入していきます!一本入れて加熱!また一本入れて加熱!
この繰り返しです!バルブガイドは冷却します
この作業は外注だと仕上がると分からないので当店は自分で交換します!
この後のリーマー加工!これはテクがいります!
なぜリーマー加工が必要か・・・焼けたヘッドにキンキンに冷えたバルブガイドを
入れると内径が歪みますそれを整えるのがリーマーです!
内径を整えシートカットしていきます!
赤いインクの内側の白い部分が45°面です!
バルブガイドを交換するとシートリングの当たり面が大幅にかわります!
45°・60°・30°でシートリングを調え完了!
バルブを45°面研磨
すり合わせをします!
バルブすり合わせ完了です!
圧力検査しバルブを組み込みます
今回大径バルブの製作も提案にあがりましたが予算の問題でノーマルバルブ
の修正となりました
ヨシムラピストンを洗浄しコンロッドに組みます!
408のフォアの場合圧縮が上がりすぎるのでベースパッキンは二枚重ねです!
(ヨシムラ指定)
ここでヨシムラのベースパッキンを買うと高いので自作します!
こんな感じです!(ガスケット製作1500円)
シリンダーを乗せます!小さなピストンなので簡単な作業です!
シリンダーライナーの状態は良くホーニングしなくても大丈夫でした!
へッドを乗せカムを組み込みます!
ついでにカムチェーンガイド二個とも交換します!
ヘッドの締め付けトルクはマニュアルを参考にするとオイル滲みが発生します
CB400Fはとくにトルク加減が難しいオートバイなのです。
ここも独自のトルクで締めます!
余談ですがヨシムラのヘッドガスケットは表面にボンドが塗ってあります!
このボンドは強力で次エンジンを分解するとき張り付いてヘッドとシリンダーが剥れ
ません!そんな時にそなえ加熱分解をするのです!
次はヘッドカバーにロッカーアームを組みます!
ロッカーアームの磨耗も無くすべて良品でした!
CB400Fのロッカーアームの磨耗・カムの磨耗はよくあります!
長期保管するとカム・ロッカーアームはオイル切れをおこします!
そんな中、エンジン始動すると一時的にオイルなしの状態で回転します!
表面の高周波焼きいれが剥れると、一気にカムが磨耗します!
8万キロ走ったエンジンでしたが、そのトラブルはなくて良かったです
ヘッドカバーを載せタペット調整しエンジン完成です!
始動確認!テンショナー調整!点火タイミング調整!
静かでアイドリング、吹け上がりともに快調になりました
車両完成です!