ボンネビル スピードウィーク 2015 

実は私!

アメリカに出張していました!

勿論目的はBONNEVILLE Speed Week

ですが

今年は7月末の段階で中止が決定していました

2014年同様雨により中止となったのです

ボンネビルの代わりにカリフォルニア州の空港を貸切にしてレースをするとのことで急遽そのレースを見に行くことにしました!

雨が降っても今まではギリギリまでスピードウィークは中止の決定は下されなかったのですが2014年に訴訟が発生したみたいで異例の7月の段階で中止が決定したみたいです。

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りくまるが居るのであまり長期では行けない

と!思っていたのですが!

「アメリカに行くときは、りくを預かりたい」

と、ご近所さんや常連様や取引先の会社が行ってくださるので意外と困らず出国できましたが仕事のスケジュールが万杯すぎてアメリカの滞在時間はフルで3日です

この3日時間を空けるために4ヶ月前からスケジュール調整をしました

未だに365日体制の勤務ですから

元カワサキ重工の社員(Z1300設計者)

が社長をしている取引先の会社に、りくまるを預けました!

では!「りくまる!行って来るぞ!」

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ロサンゼルスが見えてきました!

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ロサンゼルスが近づいてきました!

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ドカーンと着陸し!

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ロサンゼルスを走ってレース場の空港に向かいます

空港の名前はLAの空港の近くの

Mojyave Airport(モジャヴェ・エアポート)

です

アメリカ時間の8日からレースで今は7日なので私と純也は前日に入国しアメリカの知人のサムさんと合流します!

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このモーテルでサムさんと合流!!

サムさんの知人の車雑誌のジャーナリストの鈴木さんと私と純也の4人で食事をし就寝し次の日の朝!

レース場に向かいました

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サムさんと鈴木さんの運転する車に付いて行くと

目的地の空港を間違えたらしく!着いた場所が!!!

なんと!!!!

米軍のエドワーズ航空基地

(アメリカ軍の最新鋭の戦闘機を試験飛行する場所)

武装した米軍に囲まれなんとなくヤバイ

いや・・・限りなくヤバイ・・・・

と、思ったので写真はありません

気を取り直し私と純也の車が先頭を走り無事!

モジャヴェ空港に到着です!!

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ボンネビル・エルミラージュを管理している団体を

SCTAと言います!

Southern California Timing

Association

を略してSCTAです!

このSCTAが管理しているボンネビルのレースが

Speed Week 8月の1週間のレース

World Finals 10月の4日間のレース

です

そして今回のレースはスピードウィークの代替レースとなります。

8月のユタ州のボンネビル・スピードウィークが二年連続で雨で中止となったのでカリフォルニア州の空港でレースとなりましたが

SCTAがボンネビル・エルミラージュでレースをするのは前代未聞なのです

んでもって!

何故私がボンネビル以外のレースを見に来たかと言いますと

カワサキ重工がH2Rで参戦するとのことで!

それを見に来ました!

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でたー!!!

怪物モンスターH2R

日本国内の実験で300キロ代後半でた怪物

SCTA設立以来始めてのアスファルトの上でのレースです

どんな空港かと言いますと!

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地平線の向こう側が加速地点で!

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地平線の向こう側が減速地点です

見えなくてごめんなさい

でもボンネビルのレースだと全長2マイルの一番短いレース場でも加速地点しか肉眼では見えません

実際走行する所が近いのでここでのレースは見ごたえあります

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写真の左の人は宮内さん!

カワサキ重工のテストライダーです

宮内さんとは2013年から面識がありH2Rボンネビルを走らせよう!と計画した方です

写真の右の人が怪物H2Rを開発した市さんです

スーパーチャージャーの量産車を作ろう!って発想がぶっ飛んでいますが

カワサキ乗りである以上ユーザーが頭ぶっ飛んでいるので!

注!!(うちのお店に来るお客様だけかもしれませんが・・・・)

カワサキのメーカーはユーザー以上にぶっ飛んでいなくてはいけません!!!

日本人のカワサキ乗りは気合です!!

男の中の男はカワサキですから!!

で!この怪物に乗るのが!

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H2Rのテストライダー山下さんです

日本人チーム全員がカワサキなので兵庫県民

アメリカで関西弁聞けると感動します

アメリカ在住の日本人は何故か標準語になるので

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関西在住なので面白い人ばかり

そして!!!

2012年からの親友

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ミッキー ゴートンです

カリフォルニアの空港なのでミッキーの家から1時間ぐらいの距離にこの空港があります

私と純也が来る!とのことでバイクでモジャヴェ空港に来てくれました

ミッキーはボンネビル・スピードウィークでは知らない人が居ないぐらいの有名人でSCTAのバイクの検査官でありながらライダーでもあります

しかもソルトフラッツで20回以上もレコードをブレイクしたとんでもないライダー

私がFXをボンネビルに持ち込んだ時

「日本から太平洋をこえて遥々ボンネビルに来たんだぞ」

「車検は任せろ!俺が絶対に走らせてやる」

と、言ってくれて日本人にとってボンネビルの大きな窓口となった人物です。

ボンネビルのレギュレーションは開催1ヶ月前まで変わるときがあり船便で少なくとも2ヶ月前にはバイクを送る日本人にとっては現地で手直ししなくてはいけません。

奥さんのテリーもSCTAの役員で団体に講義してくれて、とても良くしてくれたのです。

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ここに居る日本人全員黒い服!

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勿論!私と通訳の純也も日本で着ている作業服!

アメリカ人のボンネビル経験者は全員白です

アメリカ人には理解ができないらしいです

「なぜお前たち日本人は黒い服を着てくるんだ?」

と色んなアメリカ人に聞かれますが・・・・

日本のカワサキ乗りは気合が入っているので熱さは気合でカバーします!!

それと!

今回参戦のH2R!

メーカーのチーム内で拘って限りなくノーマルの形状で参戦です!

そう!!!

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ここがカワサキ乗りのカッコエエところ

出国前に

「カウルの形状はアメリカ人に色々アドバイスされますよ!」

と、私からも言ったのですが!

メーカーとしては「嫌!このオリジナルの形状で出たいのです」

と言われてハンドルを少し絞っただけで限りなくノーマルの形状で参戦です

「何故日本人はテールカウルの形状を変更しない?」

と、アメリカ人には理解出来ないらしいのですが!

外観の形状を変更すると日本のカワサキ乗りは許しません

私もFXでなぜこのタンク?テールカウル?変更するともっとスピードが出るぞ!

と!言われましたがZ400FXのエグリの入ったシャープなタンクを外すと言うことはツノのないカブトムシと同じです!!!

そんなもん見てもカワサキユーザーは気持ち高ぶりません

FX乗りの私は内心フロントカウルいいな・・・・

と思いますが・・・・滝汗

空力が不利なのは百も承知ですがここでプライドが揺るがないのが

男カワサキです

ボンネビル経験者のアメリカ人は、ありとあやゆる所を徹底的に改良し空気抵抗をなくします。

ワタス・・・・

日本人のカワサキ乗りとして何度も何度もアメリカ人に説明しています

しかしアメリカ人にはなかなか理解が難しいらしいです。CIMG3262_s

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しかし、このアメリカのレースで使われる燃料にはさすがのH2Rも当初苦戦したらしく思うスピードが出ないみたいです

ボンネで色んな車両の走りを見ていたので今走った車両が200マイル出たのかは見ればすぐに分かるようになりました!

H2Rが216MPHを出たのを確認し、私と純也はこの日でモジャヴェ空港を去ります

ボンネビル ソルトフラッツに行く為です!

中止になったのになぜボンネビルに行くのかと言うと!

7月の水が引いて走れるコンディションになっているかもしれないからです!

次の日もレースがあるのでH2R見たい気持ちもありましたがここで

カワサキチームとミッキーとサムさんと鈴木さんとお別れです!

せっかくなので他の車両の写真も紹介します!

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今回のレースは全長1マイルの瞬間最高時速となります。

来る車両が皆ボンネビル仕様なので例年の7分の1ぐらいの人数ですもっと少ないかもしれません

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これは特攻兵器の回天ではありません!

これを運転するドライバーはなんと70歳

エンジンは何のエンジン?と聞くと

「カワサキのエンジンだ」

と言うので感激

日本人で毎年来る黒服の私と純也はSCTAやアメリカのドライバー・ライダーの、ほとんどの人が知っているらしくスピーカーで会場にワタスの名前が放送されました

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空港を出て私と純也とサムさんと鈴木さんとミッキーと4人で食事をして、ここで私と純也二人でボンネビルに向かいました!

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レース場の空港が見えます

で・・・・・

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ひたすら1本道でナビ曰く次の右折は540キロ先です

到着は10時間後ですが休憩を2時間する予定なのでウェンドーバー到着は12時間後です

私と純也は運転を変わりながらひたすら走りました

日が落ちて真っ暗な道路を不眠不休でひたすら走ります!

時速は法廷速度80マイル(128キロ)です!

深夜路上に飛び出してくる

野うさぎやネズミをボコボコ引き殺しながら行きました!

スピード違反で警察に捕まりましたが英語が分からない日本人のふりをして見逃してもらいました

でもって!

予定どーり到着です

標高が高いので耳が詰まります

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つかれたー・・・・・

日付が変わって次の日の昼でした

到着し、まずはフロントバンパーが壊れていないか確認です

セーフ

レンタカーなので心配でしたが大丈夫!

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ソルトフラッツの一番近くのメキシコ料理を食べ

スピードの聖地

ソルトフラッツに行きました

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この道を行けばソルトフラッツです!

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到着しましたがやはり水没していました。

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しかし車両は何台かあるので聞いてみると!

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7月末にレース中止後、水が奇跡的に引いてロングコースが使える状態になったらしくSCTAは居ませんが

ボンネビルのスピードマニアが集まりガンガン走っていたみたいです!!

しかしアメリカ時間の8日!

スピードウィーク開催日の日にまた雨が降り撤収していました!

雨が降ると3本の川からソルトフラッツに水が流れ込みます。

世界一歴史のあるドラッグレース、ボンネビルは地球規模の環境の変化を受けているらしく雨の降らない土地に雨が振り塩が無くなってきています。

昔、塩の層は15センチぐらいありましたが今は減速地点は3センチ程しかありません。

非常に危険なコースになってきています。

それに標高

1680メーターなので酸素が薄い・・・

酸素が薄く地面が塩でそれに燃料の違い。

燃料を攻略してもボンネビルでのスピードは20パーセントダウンと言われています。

実際に私がZ400FX改930ccで参戦した2013年のスピードウィークもほぼ20パーセントダウンでした。

時間とお金が無かったので突貫工事で製作したFXでした

やはり世界の壁は高いな・・・・と痛感しました

アメリカと日本を行ったり来たりの私ですが!

今から5年前!

23歳の時、アメリカに来たときのことです。

日本でそれなりに実績を積んだと思い込んだワタスでアメリカに来ると日本人はいくらでも仕事できると勘違いしていました。

アメリカでカワサキのカスタムの仕事したいと思っていましたが

とあるアメリカ人に言われました。

日本で流行っているZのカスタム!!

アメリカ人に色んな写真を見せると

「お前達の国のカワサキだろ?」

「お前たちの国のピストンは無いのか?」

と笑われながら言われたことがありました。

考えてみるとその通りです。

「日本人の整備士は優秀だ!」とか国内で言われたりしますが

いまの日本では所詮はアメリカ人・イギリス人・ヨーロッパの国の既製品のピストンを組んでいるに過ぎません。

東洋一の先進国、日本なのに情けない

車体パーツもアメリカ・台湾・ヨーロッパの規制品の寄せ集めがZ

のカスタムです。

日本で一番ボアアップされているカワサキは間違いなくZなのにです。

Z400FX系710・Zep750系900エンジンの次はZ1・Z1000MKⅡ系エンジンの国産ピストンだな・・・・

一人経営の小さな町工場ですがもう28歳・・・・

いや、まだ28歳・・・・・

時間が流れるのははやい・・・・・

でも!まだまだこれからです!

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Zで日本国産の最強ピストンです

これをいかに低コストでお客様に提供できるか・・・・

そうそう!

映画の「世界最速のインディアン」

ニュージーランドの爺さんのバートマンローの世界記録が更新されました!

その記録を塗り替えたのは死後36年たった後の自分です!

183.586MPHから184.087MPH

になったとのことです。

36年前に死去しているのにナゼ????

となるのですがバートマンローの息子、ジョンが1967年の記録の証明書を見たところ二回の平均タイムが違っていることに気付き2014年に更新されました!

当時は電卓機などなかったので当時のスタッフの計算ミスだったみたいです!

バートマンロー爺さんと比べるとまだまだ私には時間があります!

日本に帰って前進全速頑張ります