京都府 〇〇様 ゼファー750 900ccボアアップ

大変長らくお待たせしました

本日は京都よりゼファー750が入庫で関西ゼファークラブのお客様です

関西ゼファークラブの方がご来店されるのは何人目でしょうか・・・・

さすが時代のターニングポイントを作った名機ですかた熱烈なゼファーファンの単車乗りは多いですね

今回ご来店時に京都のお茶の差し入れを頂きました

cimg4552_s

有難う御座います

入庫したのが火の玉のゼファーです

cimg4553_s

走行7万キロ以上との事ですがエンジンの状態は快調

ピストンリングの摩耗によるパンチ力はさすがに低めですが目立つ異音もなくオイル交換も小まめにされているのが分かります

エンジンを降ろします

cimg4554_s

軽い転倒によりシリンダーのフィンが二か所かけているので修理します

cimg4555_s

cimg4556_s

シリンダーのスリーブを抜き取りかけた部分をサンドブラスト加工して掃除します

cimg4557_s

cimg4558_s

溶接し肉盛りをします

cimg4559_s

綺麗に復元出来ました

cimg4560_s

反対側もブラスト加工してペイントすればもう分かりません

cimg4568_s

オイルパンを割るとスラッジがまったくありません!!!

温間時にオイル交換している証拠でとても綺麗なエンジン内部です

冷間時にオイル交換しても殆ど意味がありません!!

冷間時に交換するとオイルの綺麗な部分だけ抜けてスラッジはエンジン内部に残ったままです!!

オイル交換は温間時に交換していればこの様に7万キロ走ってもとても綺麗な状態を保てます!!

そして同じ位大切なのは良いオイルを小まめに交換する!!

「高価なオイルは長持ちする」

とか

「安いオイルでも交換サイクルを早くすれば良い」

とかは都市伝説です

長距離を走破したエンジンを分解すればこのエンジンみたいに結果として残ります

cimg4569_s

クランクメタルもピカピカの状態です

カワサキの空冷四発はどれだけ過走行でも3000キロ以内に交換をお勧めします

5000キロに一回のオイル交換など論外です

大丈夫なのですが勿論このエンジンの様なコンディションは保てません

いままで何百機とエンジンを分解して点検してきましたがオイル交換は空冷エンジンユーザーにとっては生命線です

妥協はNGです

そしてエンジンを全分解しサンドブラスト加工します

cimg4580_s

下処理完了です

cimg4582_s

半艶の黒にペイントしクランクケースのボーリングをしました

cimg4587_s

クランクメタルとコンロッドメタルを新品に交換しクリアランス測定をしました

cimg4589_s

そしてミッションを分解・洗浄・点検し組み込みます

cimg4592_s

オイルポンプとワンウェイクラッチを組みます

ワンウェイクラッチは元から対策品は入っていたのでこのまま使います

cimg4593_s

クラッチはFCCのタイプGでお客様が持ち込んで下さいました

有難う御座います

cimg4595_s

クラッチカバーを点検すると

ダンパーゴムがありません・・・

cimg4596_s

これは当店の在庫を組みます

無くても問題ない部品ですが念のため・・・・

この部品の役割はハウジングの音を吸収させる為の部品ですがたいして効果ありません

cimg4597_s

腰下完成です

cimg4598_s

クラッチカバーはお客様が頑張って磨いてクリアでコーティングされています

とても綺麗に磨かれています

cimg4602_s

シリンダーヘッドの修正をします!!

ポート内のカーボンを掃除しました

次はシートカットです!

cimg4603_s

45度30度60度70度の4面加工です

通常殆どのゼファー750は70度の加工をしなくても良いのですがこのヘッドはシートリングの鋳込みが悪かったのか内径が偏り小さめでした

cimg4604_s

シートリングの肉厚も十分余裕があったのでガッツリ拡張しました

cimg4606_s

シートカット完了です

cimg4610_s

バルブのカーボンを落として修正します!

cimg4611_s

さすがにかなりの距離を走っているのでEXバルブのダメージはありますが、

今まで見てきたエンジンに比べればかなり良品のバルブです

cimg4613_s

全バルブの修正が完了しました

すり合わせをして圧力検査に合格したのでシリンダーヘッドを組みます

cimg4618_s

ヘッドは真っ黒の仕様です

cimg4619_s

と言うか最終型のゼファー750のフィンの研磨は上手く加工することが出来ません