愛知県 Z550FX 710ccボアアップ

本日は愛知県よりボアアップで入庫です!!

入庫したFXがこの車両ですがなんと28歳の若いオーナー様!!

整備士の友人と整備してレストアしたとの事!!

しかも親父さんが整備士と言う神条件!

少し見てしっかり整備されているのが分かります!!

エンジンは友人と腰上をOHしたとの事です!

何と言っても見どころはホイール!!

これ塗装ではありません!!!

剥離してブラシで磨いた純正ホイール!!!

こんな奥まで!

覗き込まないと見えない部分まで剥離され綺麗!!

シルバー塗装はら均一な色になりますが磨き独特の鋳物の表面で見る人が見れば「すげー!!」となるホイールです!

バレル研磨は過去に居ましたが手作業でここまで磨かれたのは初めてです!

こんなホイールはカネではありません!

根気と根性ででしか成立しない綺麗なアルミの質感があります!!

サンダーに真鍮ブラシつけて磨くとムラになりますが剥離剤とワイヤーブラシと真鍮ブラシの手作業だけで仕上げたらしいです

写真では「シルバーのホイールか」で流しますが現物見るとこのホイールを仕上げる工程を考えただけでゾッとしますね

早速エンジンを降ろして分解します!!

エンジンはやはりDIYなので少々危険な組み違いがありましたが致命傷ではありません!

腰下まで分解します!!

エンジンをサンドブラスト処理をしました!

古い塗装と腐食を完全に落とします!

半艶の黒にペイントしてクランクケースのボーリングをしました!

クランクシャフトを装着しクランクメタルを交換しクリアランス測定をします!

そしてコンロッドメタルも交換しクリアランス測定をします!

クランクケースのロアケースを装着し!

ネジを綺麗なステンのネジに交換しました!

ワンウェイクラッチとオイルポンプを組付み込みます!

今月のお客様はオイルパン持ち込みで過去のブログを熟読されているみたいでDIYでオイルパン塗装をして持ち込んで下さいました!

ここのメクラを緩める時に割れる事があるのでオイルパンにブラスト処理をするとブラッシング出来ない部分に砂が入るのでオイルパンの塗装は断るのですが自分で緩めてペイントして持ち込んで下さいました!

「40代になると物忘れが激しくなるよ」と地元のお客様に言われた事があるのですが今回入庫して一発目に塗装がオキツモの塗装でDIY塗装で焼いて無かったので窯に入れて焼くところからスタートしたのですがエンジンに取り掛かると窯に入れた事を忘れてパニック・・・・

オイルパン消えた?と思って捜索すると「窯に入れっぱなしや!!」と思い出し一安心。

来年40代になるのですが時間の流れは早いなと感じるし身体の代謝は悪くなるし記憶力が落ちない様に努力しないといけませんね・・・

今回は550の減速比は使わず400の一次減速に変更します!!

二次減速で調整する予定です!

強化クラッチを装着し!

クラッチカバーを装着して腰下完成です!!

シリンダーヘッドの修正に取り掛かります。

まずはバルブのカーボンを落とします!

45度面を研磨機で修正します!

逆車の吸気バルブですね!!

国内仕様とはバルブの素材が異なるのですが海外ではガソリンスタンドのガソリンに混ぜ物なんてのは昔は当たり前だったらしく異常燃焼によりバルブが溶けるトラブルがあった為素材を変更したのです!

日本国内だとどっちのバルブでも問題なし!

個人的には国内のバルブの方が柔らかく密閉率が出やすいので好きです!

逆車のバルブはとても固いのでバルブシートに馴染みにくいですがヘッド組み立て時にはどちらも同じ密閉率まで引き上げます!

レーサーのエンジンだとベリリウム合金のバルブシートに変更する場合もあります!

終結合金より柔軟性がありバルブに馴染むとの事で密閉率が良くなるので使われる場合がありますがポート研磨よりも効果は薄い・・・

また引き換えにやはり終結合金の方が寿命は長い・・・・

また冷やしバメのバルブシートは完璧に入っているか判断出来ない・・・・

何十年と先にバルブシートが沈んでバルブの45度面が片当たりになりトラブルが出る事もあるのでバルブシートの交換とか気安くする事ではありません

新車のエンジンでも長年加熱され叩かれてヘッドにバルブシートが沈み込むなんてのもありますからね・・・

基本的にバルブシート交換と言う作業は簡単に出来る事ではなく今は出来たと思っても10年後にはどうなっているか分からないので新品のシリンダーヘッドですら疑ったほうが良いですね

特にGPZ400Fは!

Zみたいに鋳込みだと「絶対に沈まないだろう」と新品でも安心できますがザッパー系エンジンだと中古で長年使われたヘッドの方がバルブシートが叩かれてヘッドにバルブシートが馴染んでいるので狂いをシートカット時に取る事で中古エンジンのヘッドの方が長期的には良いエンジンとなります!

燃焼室を掃除し!

吸気は45度と70度でシートカットし排気は45度と30度と70度でシートカットしました!

ここの加工はどんな良い設備を入れても実際は加工技術。

バルブシートの狂いもここで取れるか悪化させるかが決まります。