千葉県 Z550FX 710ccボアアップ

本日は千葉県よりボアアップでのご依頼です!!

入庫したFXがこの車両!

黒と青紫のE4カラー!

今回はフレームからやり替えます!

その前にこのFXのオーナー様より差し入れです!

このFXを千葉県から車に積んでご来店してくださいました!

先々月から関東方面からのお客様が連発で遥々関西まで来て下さり有難う御座います

兵庫観光されるなら姫路市の場合は姫路城(歴史的建造物で戦争で焼けなかった貴重なお城です)

それと神戸のカワサキワールドからの旧居留地からの三ノ宮高架下の観光をお勧めします!!

兵庫県内でも神戸は異空間で歴史も日本でもユニークな歴史を歩んで現在に至ります!!

また神戸の面白さを紹介しますね!!

それと!

以前710にボアアップした広島県のGPZ400Fのお客様より牡蠣の差し入れを頂きました!!

毎年有難う御座います!!

それと!

先月ボアアップした神奈川県のFXのお客様よりコーヒーの差し入れです!!

有難う御座います!!

それと!

地元加古川市のFXのお客様より!

ダイエットでも大丈夫なお菓子の差し入れを頂きました!!

有難う御座います!!

仕事に取り掛かります!

今回入庫したFXなのですがヨーロッパ仕様の車両です!

サイドスタンドの下に下駄をいれないと短足で極端に倒れてしまう車両

ヨーロッパモデルのユーザーは皆困っている場所です!

今回はここのやり直しをします!

ヨーロッパーモデルに付いている左ハンドルスイッチボックスに付いているサイドスタンドを上げるクソ構造ボタン・・・

そのクソボタンに反応してサイドスタンドを上げる仕事をするスイッチを固定するステーを取り外します。

このサイドスタンドを付けたい場所にちょうど邪魔なステーが溶接されています!

用意して頂いたサイドスタンドはPMCのZ用です!!

Z400FXの物はまず買えないのとサイドスタンドの付け根のブラケットが調達できないのでPMCのZ用をお勧めします!

プレスで曲げたり多少加工は必要ですが確実に買えます!

こんな感じで溶接して固定しました!

そして車体を全分解し古いサイドスタンドを取り外します!!

車体を全分解するとサイドスタンドの角度が分からなくなるので最初の仕事はエンジンを降ろしてサイドスタンドから始まります!

そして今回はハンドルロックをメインキーで出来る仕様にして欲しいとの事でハンドルロックのステーを溶接しました!

そしてヨーロッパ特有の右にハンドルを切ってロックするフレームに付いている旧ハンドルロックは取り外します!!

穴は溶接で埋めるので綺麗に無くなります!

フレーム単品にしてサンドブラスト加工をします!!

ブラスト加工完了です!!

ここで問題発生・・・・

国内仕様のFXのサイドスタンドの近くのアンダーフレームにクラックがあります

ブラストすると出てきたのですがここはゼファー750もよくあるトラブルです!

水が溜まりフレームの一番下の部分なのでここに水が溜まり内側から腐食して穴が開くパターンでここが原因で昔はゼファー750のフレームを何本廃棄したか・・・・

昔は直す時代ではなく直す工賃で簡単にフレームが買えた時代・・・

今から20年程前が懐かしいです

勿論550のFX今は高額なので修理します!

そしてここの修理には経験とコツが必要!

このクラック周辺の1CMほどは金属は腐ってペラペラで薄皮状態なので綺麗に溶接で塞げません!

ゆっくり溶接していき1CM程広がりますが溶接で肉盛りします!

表面をならすと見た目は綺麗ですがここで終わると一時的に綺麗なフレームにはなりますが剛性は殆どないのでまた割れる可能性があります!

なので三角形のボックス状のガセットを再作し溶接してフレームの補強をしブラストします!!

ここの溶接ならスプロケカバーが来ると見えなくなるので見た目も悪くないです

ガゼットのボックスの金属の肉厚は3mmなので剛性も申し分ない!

ゼファー750のフレームの弱点はここで後期のZR7はここに補強が入っています!!

見えない部分ですがなぜかフレーム補強を入れる時にここは見落とされがちです

他は入れなくてもここは入れておきたい部分・・・

艶ありの黒に塗装しました!!

補強部分はこんな感じです!

ベアリングはテーパーローラーに交換したあったので洗浄とグリスアップして組付けます!

車体の組み上げ完了です!!

降ろしたエンジンの分解に取り掛かります!

ヘッドを分解します!

今回FXヘッドが割れていますがこのFXのオーナー様はGPヘッドに変更!

このヘッドは使わずフルパワー仕様のシリンダーヘッドにします!

腰下を分解します!

腰下の分解中に気を付ける部分がここです!

ドレンがバカになりトルクがかかりません!

14mmのボルトに拡張します!

ここのドレンですが潰す理由はマフラーです!

整備性の悪いマフラー!

オイル交換の時にマフラーを外すのが前提のマフラーとマフラーを付けたままオイル交換可能なマフラーがあります!

整備性の悪いマフラーで外さずに無理やり交換するとドレンを締める時に斜めから入ってしまい潰すパターンですね!

ゼファーもFXも本当に多くマフラーでオイルパンが何枚犠牲になったか・・・

いまとなってはオイルクーラーの取り出し口のあるオイルパンは貴重品!

その貴重なオイルパンの為にも整備性はとても重要と私は経験上思っています

空冷エンジンにとってエンジンオイルは生命線なのでそのオイル交換は簡単で負担なく出来ないとオイル交換をサボる傾向は何百とエンジンを制作してきて見てきた事です

そそて持ち込まれたGPヘッドですが!!

すでにメーターギアの取付加工がされています!

垂直ではなく若干角度があるので実は加工はとても難しいのですが綺麗に加工されてあり断面も綺麗!

随分昔に加工された痕跡ですが私が駆け出しの若い頃は団塊の世代の鉄鋼業の職人が多かかったので全国どこでもこの様な加工はあったみたいです

FX乗りでもマニアックな人は電気式にせず機械式メーターを付けていた事例は多く当時はFX用のハイカムも身近な部品でしたのでね

昔の先陣の人たちの技術があります!

長期保管だったみたいでタペットカバーは張り付いていたので溶接して引っ張り出します!

救出完了です!!

サンドブラスト加工をして綺麗な下地を出します!!

半艶のブラックでペイントしクランクケースをボーリングしました!

エンジンを洗浄しクランクの測定をしてクランクメタルとコンロッドメタルを新品に交換しクリアランス測定をします!

元々のクランクの状態は良好!

Zのクランクと違い良品と不良品の判別はしっかり出来るので安心して作業が出来ます!

Zのクランクだとブラックボックスな所があるのでなかなか安心して組めない所があります・・・

ミッションを洗浄し組み込みます!

クランクケースのロアケースを組付けオイルポンプを組み付けます!

今回ドレンボルトは14mmに拡張し対策品に交換しています!

14mmにするとオイルパンの周りのアルミの肉が薄くなるのでオーバートルクで締めるとバカになりやすいのでトルクの加減が必要になります!

こんな所もマフラーの構造は大切で整備のしやすさで、ちょっとの事ですがオイルパンを傷めずに済みます!

そして一次減速は400に交換です!

ゼファークラッチ移植なのでFスプロケ21丁でも可能ですがF18丁のR32丁の減速比でいきます!

Rスプロケはスチールでメッキ仕様なので耐久性が全然違います!

そして今回ゼファークラッチに変更なのですが足らずの部品がこれ!

ここの部品はまだ新品が買えます!

持ち込んでいただいたのがこのゼファーχのクラッチカバーのみだったので足らずの部品はシャフトとレバーです!

レバーはまだメーカーから供給がありますがシャフトはメーカー欠品なのでデッドストック品で対応します!

そしてプッシュロッドは廃止ですがオイルシールの裏にメクラのカラーを入れ対策します!

今後プッシュロッドに戻す場合はエンジンを降ろさずに変更可能です!

ゼファークラッチ流用仕様のZ550FXエンジン完成です!

次はバルブの研磨です!

まずはバルブのカーボンを落とします!

今回はかなりバルブがやられていました・・・

大昔のブルーポイントのバルブ研磨機でバイク用に改造した物でいつも修正しているのですが・・・

完全に曲がっています!

排気側のバルブスプリングも全滅・・・・

相当ぶん回して走っていたシリンダーヘッドみたいです!

曲がったバルブは廃棄して良品に交換し45度面を研磨しました!

このシリンダーヘッドの昔のオーナーは相当ぶん回して走っていたのでしょう!

面研磨しないといけないレベルの歪が出ています!

合計7/100mm研磨しました!

綺麗に面が出たのでシートカットをします!

バルブシートはシートカット歴がありますが45度面だけを加工されたみたいで45度面の当たり幅が広すぎます!

45度と70度でバルブシートをシートカットしました!

全箇所完了です!!

バルブの擦り合わせをして圧力検査をしてシリンダーヘッドを組み上げました!!

吸気ポートを拡張し!

排気ポートも拡張しました!

フィンの側面は研磨しました!

よくよく考えるとこのGPオーナーのエンジンの扱い方はかなり荒々しいのですがFXが安価な時代にGPヘッドにして機械式タコメーター入れるとか相当なFXへの入れ込みがあったんだなと思います!

ゼファーのバルブスプリングにも交換しているのでね

今の時代だとFXは高額なのでカスタムや修理には出し惜しみが無いですが当時にこんなカスタムをしていたとなるとマニアの領域でしょう!