本日もボアアップ&エンジンフルオーバーホールのお仕事を紹介します。
当店でご購入していただいたZ400FX仕様のゼファーのエンジンを製作していきます!
勿論ビッグブロックの710ccの化け物です!
化け物と言ってもゼファーのノーマルエンジンでは遅すぎて乗りにくい・・・・
この710ccの排気量が乗りやすくノーマルエンジンより耐久性があり長寿命です!
のろまなゼファーも乗りやすくなります!
このエンジンがベースエンジンです!
パッと見は綺麗ですがエンジンを分解せず塗装してあるので汚い・・・・
セミプロの仕事です・・・・
このエンジンも全分解でサンドブラストしリペイントです!
ついでにクランクケースのボーリングもしました!
シリンダーは赤にペイントします!
中の部品も洗浄しました!
ヘッドをリビルドしていきます!
サンドブラストし同色にペイントです!
シートリングのダメージはほとんどありませんがエンジンを分解するとシートカットは絶対します!
45度を加工し70度で内径を拡張します!
シートリングも綺麗になりました!
やはりゼファーは程度がいい!
FXに比べると精度が良くダメージも少ないです!
シートカットも最小限にとどめます!
バルブの45度もリフェーサー加工します!
ピカピカになりました!
この加工をしないと圧力検査に合格しません!
すり合わせだけでは密閉率は上げれません!
しっかりすり合わせし当り面の確認!
圧力検査に合格したのでヘッドを組み上げます!
腰下を組んでいきます!
クランクケースを洗浄し、クランク・コンロッドメタルのクリアランス測定をします!
クリアランスの測定はいつも痺れます!!
まずメタルを交換しないお店がまれにあります。
もともとあったメタルを元の位置に戻せば大丈夫と言うお店もありますが・・・
絶対NGです!!
オーバーホールの意味がありません!!
メーカーとのエンジン締め付けトルクが若干違うだけでも大きなトラブルを招きます!!
偶然大丈夫なエンジンもありますが、いつトラブルが発生してもおかしくないエンジンです。
なのでエンジンを分解すると絶対交換です!
腰下ができてきました!
やはりエンジンはこれぐらい徹底的にやらないとです!笑
強化クラッチを組み込みエンジン腰下完成です!
当店の強化クラッチは710cc以上の排気量でも耐えれます!
684ccならコンプレッション18キロまでなら大丈夫です!
ゼファー400・Z400FXのエンジンは奥が深い!!
ダイヤの原石です!!
ビッグブロックシリンダーの塗装が完成しました!
ピストンとシリンダーのクリアランス測定します!
クリアランスは5/100の仕上がりです!!
ビッグブロック化によりスリーブの厚みを十分確保しさらなる排気量UPが可能となりました!
製作したピストンを組み込みます!
コンプレッションは11キロにしました!
ヘッドガスケットを製作し組み上げていたヘッドを搭載します!
エンジンの形が出来てきました!
車体がFXのグランプリ仕様なので赤シリンダーがカッコイイ!!!
見た目だけのハッタリの車両には出来ないのでね!
カムをどーするか・・・ですが今回もゼファー400のカムを使います!
GPZ400Fカムとゼファーカムですが低速トルクはゼファーの方が強烈で最高速はGPZカムの方がパワー出ます!
ハイカムは今まで様々な形状を試してきました!
ウェブカムのST1・ST2・ST3 ヨシムラ モリワキ などが有名ですが・・・・
そもそもハイカムは排気量制限のあるサーキットでいかにパワーを引き出すかを考えて作られています。
実際馬力が上がり最高速も伸びます!
ただ、シャーシダイナモの上では速いけど実際公道を走ると遅いのが現実です!
公道ではハイカムの威力を発揮できる場所が限られてくるからです。
ハイカムからゼファーカムに入れ替えるお客様も多いです。。。。
組んでみたい気持ちは分かりますがね!
GPZ・ヨシムラST1カムは公道でもパワーを発揮しやすく乗っても体感しやすいです!
タペット調整しヘッドカバーを組みます!
エンジン完成です!
ピストン65.5ミリ
ビッグブロックシリンダー
550クランク・コンロッド
クランクケースボーリング
エンジンフルオーバーホール
フルサンドブラスト・半ツヤブラック塗装
シートカット30°45°70°
バルブリフェーサー加工
エンジンフルオーバーホール