現在エンジン製作中のお客様のワイセコピストン615ccから当店のハイコンプタイプピストンで684ccボアアップ中です。(ブログ非公開)
皆様!ワイセコピストンの落とし穴をご存知でしょうか!?
よく雑誌で見かけるワイセコピストン!このピストンはあまりいい物ではありません!
よくあるトラブルを紹介します!
注目して欲しい部分があります!
このサークリップ・・・・現在入っていますが溝が深くなりピストンピンがサークリップを突き破り
ピストンピンがシリンダーをズタズタに引っかいてしまうのです!
10台組むと1台はこのようなトラブルを招きます!
ゼファーエンジンのボアアップを多く手掛けるショップ様はよくご存知かと・・・
ZⅠやZⅡはまずないのですが550クランクのゼファー615ccやゼファー750の810ccでは
よくあるのです!
なぜこんなトラブルが多く起こるのか!
これはピストンの構造の問題です!
ピストンピンとピストンの接触面積が大きく(摩擦が大きい)熱が発生します!
熱膨張率によりピストンピンが焼けるからです
キャブセッティングが薄い場合よくこのトラブルが発生します。
レスポンスよくエンジンを回すには薄めのキャブセッティングが好ましいのですが・・・
通常では大丈夫なガスの絞り方でもワイセコではトラブルを招くのです!
ゼファー400をボアアップするなら既製品ではタカトリのピストンが好ましいです!
しっかりエンジンを組めるショップ様ならまずトラブルはありません!(ヘッドガスケットは製作)
ワイセコ615ccはパワーがなく走らないのでライダーがアクセルを開ける=回転数が上がり熱量が増える=熱膨張する=オイル切れ!って感じです
ピストンスカートはオイル溜りができるので、さほどトラブルはありません!
輸入品は安いですがワイセコの危険性を理解して組みましょう!