鳥取県 ○○様Z400FX 710ccボアアップ

本日は鳥取県のお客様がご来店

大変長らくお待たせしました

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ノーマル外装のオリジナルの塗装のFX

ピカピカに手入れされとても綺麗です

早速エンジンを降ろします

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分解してみると1ミリのOSピストンでした

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で・・・

気になったトコが・・・・・

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ミッションカバーからのオイル滲み・・・・

チェンジシャフトがグラグラしていたので見てみると!

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ガーン

ガスケットを交換した痕跡があったので多分こーなっていると思いました

クランクケースがオシャカです

オーナー様曰く「ギアチェンすると時々入らない時があります」とのことだったので

これが原因です

エンジンを降ろしてレストアされているのでエンジンを降ろした時にぶつけてケースを割ったモノと思われます

ここは修正不可・・・・

クランクケース交換です

クランクケースを割ると!!

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メクラ蓋がありません・・・・

それと!

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クランクケース後方にノックピンが入っていました

ここのピンは通常入っていませんが腰下を分解した痕跡がないので新車出荷時からと思われます

ここのピンはクランクケースを加工する時にぶれない様にケースを固定しミッションやクランクシャフトの横穴を加工するのですが組み立て時には入れません

ここにピンを入れると錆びてケースを割る時クランクケースが割れてしまいそうな時があります

ここにピンがあるのは100機に1機もないぐらいの割合

組み立て時のミスか加工時の物の抜き忘れです

まっ・・・このケースは使えないので当店の在庫に交換です

用意したのがこのケース

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地元のお客様から「これ使えます?」と寄付して下さったクランクケース!!

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大きく割れていたので溶接肉盛りにて修正

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下側も修正

ポイントカバーの内側から見てみると!

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こんなけ肉盛りをしています

オイルラインが近いとこんな溶接はできませんが

幸いこのケースは修理可能です

ゼファーやGPZなら惜しげもなく交換できるのですがFXは物が中々ないので修理します

10年前ならゼファーの感覚でケースも交換していましたが今は無理

普通なら捨てられる運命のクランクケースですが手を入れるとまだまだ!!

このFXのケースは走れます

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サンドブラスト加工しました

半艶のブラックにペイントしました!

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クランクケースのボーリングも完了しました

エンジンを組んでいきます

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550クランク・コンロッドを組み込みクリアランス測定をします!!

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今回はブラウンのメタルです

一つのクランクケースに2、3か所ブラウンが入る時がたまにありますが今回は全部ブラウンのメタルです

何百とエンジンを組んできてオールブラウンで規定値になったのは初めてです

自分を疑い2回測定しましたがオールブラウンで完璧なクリアランスでした

ここのクリアランス測定をしないとクランクが焼けてしまうので測定は絶対に必要ですまた一度分解するとメタルの使いまわしはNGです

OHの意味がありません

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ミッションはオシャカです

クランクケースが割れていたのでオーナー様がいくら丁寧にギアチェンしてもシフトフォークに力が伝わらないのでミッションが摩耗してギアの内径・ドグ部がダメでした

良品に交換します

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ミッション組み込み完了

消耗品のチェーン・メタル・オイルシール類を交換しロアケースを組みます

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ネジはオールステン

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とても綺麗です

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ワンウェイクラッチを組みオイルポンプを組みました

持ち込まれたゼファーのエンジンからゼファーのオイルパンをパクり組んでひっくり返します

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同じく持ち込まれたゼファーエンジンからクラッチを移植します

強化クラッチです

シリンダーヘッドをリビルドします

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45度面をサッとシートカットし70度でシートリング内径を拡張します

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全てシートカット完了です

以前に分解したときにシートカットしたみたいなので今回はほんの少し!

表面を出した程度の加工です

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次はバルブのカーボンを落とし!

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45度面を修正しました

すり合わせをして圧力検査をしてシリンダーヘッドを組みます

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ポート径拡張のオーダーなのでFXヘッドでギリギリまで広げます

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排気ポートもガッツリ拡張です

400エンジンは排気ポートが元々狭いのでガスケット内径まで広げます

Zや750エンジンは元々広いので削るのはほんの少しでOKです

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シリンダーヘッド完成です

ピストンとビッグブロックシリンダーのクリアランス測定をします

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完璧です

測定完了誤差1/100以下です

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制作したピストンとビッグブロックを組みます

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そして先ほどリビルドしたシリンダーヘッドを組みます

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エンジンらしくなって来ました

FXヘッドユーザーでポート径拡張仕様です

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カムを組んでタペット調整をします

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エンジン完成です

早速フレームにエンジンを搭載しエンジン点火

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エンジン快調

とても静かなエンジンですがハンドルに伝わる振動がたまりません

今月は地元のお客様もご来店され偶然赤のFXが揃いました

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手前の710が今回ボアアップしたFXで真ん中が地元のお客様で今回車検です

やっぱりZ400FXのこのスタイルがカッコいい

FXと名の付くカワサキでも400のスタイルはこれだけです

まあ・・・エンジン・フレームをとってもZ1の方が圧倒的に高性能なのですがFX乗りに拘る気持ちが分かります

私の中学・高校の頃はゼファーが先輩から御下がりで買う車両でその頃でも高校生の頃の私にはFXは買えない車両でした

ゼファーが先輩から5万~10万でFXは50万以上でしたからね

奥のFXは650エンジンのFX

650のFXのオーナーは高校生の時に650にボアアップしました

全国のFXのオーナー様からの寄付パーツや下取りパーツで650までボアアップしCRキャブを組みました

今回何故入庫しているかと言うとメインハーネスの交換・FフォークのOH・

前後タイヤ交換・ゼファーオイルクーラー取り付け・バッテリー交換・などなど・・・・・・・・

自分で触って壊している部分が多数・・・・

若い頃は皆経験することです

今は社会人になり掛け持ちで仕事をして頑張っています

早速試乗に行きます

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七曲りに行き!!

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万葉岬に行きました

今回ボアアップと同時にウオタニを組みFフォークのOHもしました

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点錆びがあったのでインナーチューブを新品に交換し強化フォークスプリングを入れました

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Fフェンダーが凹んでいるととても危険です

FXはフレームのネックのキャスター角がキツイのでアウターチューブでアクスルシャフトをオフセットしトレール量を増やしているので古いカワサキの中でもフォークスプリングがヘタりやすいんです

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エンジン快調!FCRキャブとの相性も抜群です