仕事の段取り上、現在進行中の宮城県のお客様のエンジンと同時進行でボアアップします!
「二機同時に出来るの?」と思われるかもしれませんがまったく問題ありません。笑
若い頃は三機同時に製作していました。笑
四機同時に作るとさすがにペースが落ち段取りが悪くなります。汗
今回は日本最北端の北海道のお客様です
昔気分転換によく製作した570ccです!
頭の体操になり気分転換になります!
低コストで出来るボアアップで「STDエンジンより気持ち早くでよし」のお客様の為のエンジンです!
とは言え550のノーマルとは全然違います!
47ミリストロークのレスポンスは気持ち高まります!
栄養ドリンクの差し入れです!有り難う御座います!
エンジンを分解します!
・・・・・ガーーーーーーン!!!笑
このエンジンはノンレストアエンジン!
新車からヘッド・シリンダー・腰下を分解された痕跡がありません!
ヘッドカバーは開けた痕跡がありましたがここのネジはメネジがバカになりボルトが上がってきません。笑
ボルトの頭をハジき、カバーを取りました!
つら一でボルトをハジき穴あけをします!
ヘリサートを入れ完了です!
エンジンを全分解しました!
っと?ここで問題発生・・・・
金属がバルブスプリング下のオイルラインにめり込んでいます!
最初はノックピン?と思ったのですが。
どーみても外から入って、めり込んでいます・・・・・
今まで何百とヘッドを見てきましたがこんなの初めて。。。。
ノックピンではなく製造工程で金属の異物が残ったみたいです!
幸いこの部分は一番端の穴!オイルが通過する穴ではないので問題ありません!
右のメクラ蓋を抜いてドツけば抜けるかもですがヘッドが割れそうな勢いでめり込んでいるので残します。
ある意味ラッキー?エラーコインなら高額になりそうなトラブルです!
ハイカムを組むとタペットカバーと干渉しそうですがFXカムなら問題なしです!
お客様と相談し「今後ハイカムは組まない」とのことなので御利益のありそうなこのラッキーヘッドで仕事します!
エンジンをバラバラにし洗浄しました!
マスキングしサンドブラストします!
ペイントしていきます!
とても綺麗な半ツヤブラックになりました!!
エンジン内部の部品を洗浄し点検しクリアランス測定をします!
クランクはFX!コンロッドもFXです!
腰下を組んでいきます!
こちらのお客様はオールステンレス仕様!!
錆びることなく綺麗な外観を保てます!
今回FXのオイルパンに交換します!
北海道と言う土地柄上オイルクーラーは必要なし!
570ccであれば基本的に全国オイルクーラーは必要ありません!
またクランクのオイルの潤滑率はFXオイルパンが一番優秀です!
ゼファーオイルパンでしたがお客様の要望で「オイルクーラー無しで行きたい」とのことなのでFXのオイルパンにしました!
ボアアップしてもオイルクーラーが必要なのは600cc~ですかね!
600cc以下の場合は飾りで入れる感覚です!
ネジもピカピカです!!
ヘッドをOHします!
バルブのダメージはなし!!
とても綺麗なバルブですが45面をかるーく研磨!
シートカットをします!
ノンレストアエンジンなので誰も触っていません!!
45度面のダメージがかなり大きかったですが問題なくシートカット完了です!
シートリングは修正しやすく圧力検査も一発合格です!
ヘッド組み立て完了です!
次はシリンダーとピストンのクリアランス測定です!
この排気量はビッグブロックを使いません!
このシリンダーはGPZ400FのシリンダーをFX仕様に改造したシリンダーです!
クリアランス問題なし!!!
フィンが大きくなるので放熱性を上げれます!
ピストンを組みます!!
今回はPOSHさんのゼファー用のボアアップKITのガスケットを使います!
先ほど組み上げたヘッドを搭載!
カムを組みタペット調整します!
そしてエンジン完成!!
クランクケースは今後ウオタニが組めるように加工しました!
ビッグフィンが渋い!!
ぱっと見は純正っぽいのですが見る人が見れば分かります!
これから始動確認です!!!
エンジン点火!!!
いい音してます!!
快調!パワフルなレスポンス!!
エンジン完成です!!