沖縄県 〇〇様 250TR 300ccボアアップ

本日は沖縄県より250TRの入庫です

今回はエンジン単品での入庫です

シリンダーを分解しスリーブを抜き取ります

さすがにこの時代のシリンダーの精度は良くZの様にスリーブが抜ける事はありません

話しが変わりますが実は当方バイク以外にも事業を二、三しています。

と言うのもバイクショップのみで新たな新作エンジンの制作費用を捻出するのは不可能なので他にも事業をしています!

ピストンを制作し一点もののピストンリングの制作も莫大な費用がかかるのでバイクの仕事はとても非効率(楽しんでます)

別事業の打ち合わせで移動していると町内のフランス人の人に偶然出会ったのです。

その人は誰もが知る外資系大企業の人で5か国語を放す超エリート。

その人にも別事業の件で説明をしないといけないので説明していると色々と話が合う

「ボク自分でマンガも書いてるんだよ!」

と言っていたので一冊頂きました

インターネットが使える場所なら出社しなくていいらしい!

外国人が珍しい姫路の端っこの田舎町にその様なエリートが住んでいるのでとても目立つ人ですがこの田舎町に来る前は東京の新宿に住んでいたらしい。

フランス語なので読めませんがフランスの子供が読むマンガです

マンガですがまんざら嘘では無い・・・・

海外もですが日本も言論統制されている様なニュアンスのマンガです。

日本の中でも知識人はこれを読んで「凄い」と思う人が多いと思います。

私もアメリカに居た時に日本のニュースをアメリカで報道されているのを見て「日本は世論操作されている」と言う事に気付きました

若しくは本当の事は報道されないんです。

勿論バイクの仕事をしていると来るお客様は経営者の方も多く全国の経営者の方の事情を色々と聞くので「日本の¥(お金)の資産は危険だ」とか「数年後の新円切り替えのリスク」とか「不動産の今後」とか「年金リスク」などあらゆる職種の人の話しを聞くと日本大丈夫かな・・・・

と思ってしまいます

しかしこのフランス人の人は田舎暮らしをとても満喫し楽しんでいます!

山を買って木を切ってログハウスを作ったりカフェをDIYで制作中だったりジビエ料理を楽しんだりサイクリングを楽しんだりしています

単車乗りはバイクを自由に乗れる環境があれば幸せです

そう考えるとバイク乗りは得ですね

寒い日に飲む100円の缶コーヒーはスタバのコーヒーよりも美味いんですから

シリンダーヘッドをバラシて燃焼室とポートを掃除します

バルブのカーボンを落として45度面を研磨します

バルブのシートカットをしました!

45度面を極小でシートカットし60度で外周を整えました

バルブ、シートリング共にダメージはありませんでした!

なのでシートカットは極小で済みました

バルブを擦り合わせしました

圧力検査に合格したのでシリンダーヘッドを組みます

バルブが二本なの仕事が早い

しかしエンジンの基本はシングルです!!

シングルの場合ピストンを4つ合わせる必要もなくバルブ回りの精度も4気筒の様に必要ありません!

4気筒の内の1気筒でもバルブの密閉率が悪いと走行中に症状が出ますが単コロは出ません!

普通に走れてしまいます

しかしエンジンに力がない分小さなミスで大きく最高速が変わってきます!

小さな事ですがバルブの密閉率一つの小さな事でもパワーに大きく反映されるのでエンジニアにとって基本はシングルです

カムを組み込みました

しかし・・・

このヘッド・・・・・

クランクを圧縮上死点に持って行った時のカムスプロケの合わせマークがありません・・・・・・

恐らくシリンダーヘッドの製造ミス・・・・

このエンジンを作っている会社が基本的な事が出来ていない場合もある・・・・

そもそもゼファー750だとパーツリストの部品の組み付け順も未だに間違えていますし

信じて組んだらエンジンから異音します

なかなか川崎重工は適当だなと思う事がもう一つあります。

私は妹が居るのですが神戸在住で川崎重工の社員なんです。

なかなかポンコツですが何故川崎重工が妹を採用したのか不明です・・・・

そしてシリンダーのボーリングが完了しました

シリンダーとスリーブ内径のクリアランスを測定します!

クリアランスは5/100mm!

完璧です

ピストンとシリンダーを組み込みます

そしてシリンダーヘッドを組み上げます

TRは車高が高く林道を流すのにはもってこいの車両で乗る面白さがあります!

エストレヤはチョッパーなどのカスタムベースが多いです!