本日は石川県よりエンジンのオーバーホールでご来店です
入庫した車両がこの車両です
ピカピカの足回りのゼファーです
カステラとカレーの差し入れを頂きました
有難う御座います
早速エンジンを分解します
状態はまずまず
得体のしれないクラッチが入っていました
ゴミです
エンジンをマスキングしサンドブラスト加工しました
半艶のブラックにペイントしました
クランクメタル・コンロッドメタルを交換しクリアランス測定します
ミッションを分解・洗浄・点検し組み込み
ロアケースを組みます
勿論消耗品のチェーン・オイルシール類も全交換です
対策品のワンウェイクラッチにダンパーを入れ!
完成です
オイルポンプとワンウェイクラッチを組み込んでオイルパンを組んでひっくり返します
クラッチはターボのクラッチを移植します
エンジン腰下完成です
シリンダーヘッドの修正をしていきます
燃焼室を掃除し!
30度45度60度70度で4面加工しました
全て修正完了です
次はバルブのカーボンを落とし45度面を修正します
大阪府の900エンジンのお客様のバルブと見比べるとわかるのですが吸気バルブの45度面の色が前期は白く光るのが特徴です
550などの輸出仕様のバルブと素材が同じなんです!
このバルブはメキシコなど燃料が悪くても対応できる特徴があります
国内で乗る場合は前期のバルブでも後期のバルブでも同じです
すり合わせをして圧力検査をしてバルブを組みます
フィンは研磨のご依頼です
今回のお客様はオーバーホールですがピストンは1ミリオーバーサイズを組みます
組むピストンです
シリンダーをボーリングしクリアランス測定をします
ダイヤルボアゲージを入れ!
測定完了
ピストンを組み込みます
シリンダーヘッドを組んで
カムを組み込みタペット調整をします
ヘッドカバーを組んでエンジン完成です
とても綺麗なエンジンです
最初は「塗装なし」の予定だったのですが外観はかなり古かったのでリペイントして良かったですね
エンジン分解した時にご来店され塗装を決断されました
ブラスト込みの耐熱・対ガソリン塗装で3万円ですからね
早速エンジンに火入れします
絶好調
とても静かなエンジンです
早速試乗に行きます
今回は七曲りを超えて赤穂市の赤穂岬に行きました
鷹取峠を越えると
なんと
新しい橋ができていつも渋滞する道がガラガラ
赤穂に行く時はいつも山陽道だったので気づかなかった
姫路の人あるあるです
赤穂岬から先の尾崎方面は土日祝日はバイクの通行禁止なのですが本日は平日なので走っていると猛スピードでZが対向車から来ました!!
以前ボアアップしたZ1000の1200エンジン
偶然ばったりでお互い赤穂で会うとは思っていなかったのでびっくりしました
他店に預けてなかなか帰って来なくて1年半ほど放置され乗れていなかったので感覚を取り戻す為にシェイクダウンに来ていたらしいです
いつ会っても猛スピードですれ違います
本日最終点検完了
第一段階のならし運転が完了したのでオイル交換ですが
豆知識として紹介します
エンジンオイルの交換は絶対にエンジンが温間時の時にして下さい
オイルが冷えているとオイル交換の意味が半減します
「常識やわ!」
と、思っている人も多いと思いますがエンジンオイルが冷えるとオイル内のスラッジが沈殿します!!
その状態でオイルを抜くと上の綺麗なオイルが抜けスラッジはオイルパンに残ったままです
オイル交換の意味が殆どありませんし何百とエンジンをバラシてきましたがエンジンオイルを冷間時に交換している人はスラッジが多く溜まってエンジンの状態も悪いです
カワサキに限らず車もバイクもオイルを抜く時は絶対にエンジンが温もった走行後直後に交換して下さい
ゼファーのオーバーホール完成です