本日もZ400FXのボアアップです!!
大変長らくお待たせしました!!
送って頂いたベースエンジンです!!
現在搭載されているエンジンをボアアップするのではなくスペアエンジンを当店に送っていただきこのベースエンジンを710ccまでボアアップします!!
腰上は90年代で一度分解されています!!
早速エンジンを分解します
内部の状態はとても汚いですが問題なし!!
ですが昔エンジンを分解した人が・・・・・
バルブシートの裏側に液体ボンドを塗って組まれていました!!
ボンドがベッタリなのでバルブスプリングシートが中々抜けませんでした
ステムシールにもボンドがベッタリ塗ってありました!
前にこのエンジンを組んだ人は液体ボンドマニアみたいです
OIL下がりが怖かったみたいですがこれは圧力検査でOIL下がりするのか判断できます!
OIL下がりしても、こんな直し方しません!
こりゃ洗浄が大変だ・・・・
FXエンジンのオーナー様から差し入れです!!
りくまるー?と!見るとサイドカーのゼファーに絡まっています・・・・
あらためて!!
有り難う御座います!
でも、りくまるは食べれないよ・・・笑
エンジンをサンドブラストしました!!
随分昔に古い塗装の上から塗装してありました!
純正の塗装の下の古い腐食から根こそぎ撤去です!!
ブラストを手抜きすると数年後に腐食で塗装が剥がれてきます!
とても綺麗な下地が出来ました!!
現在進行中の滋賀県のお客様のゼファー710ccエンジンと同時進行で製作していきます!!
クランクケースをボーリングしウオタニを取り付け出来る様に加工しました!!
こちらのお客様は550クランク持ち込んで下さったのでそのクランクを組み込みます!!
芯が少し狂っていたので規定値内に修正しコンロッドメタル・クランクメタルを交換しクリアランス測定します!!
クリアランス測定完了!!
メタル・チェーン・OILシールなどの消耗品を全交換し腰下を組んでいきます!
こちらのFXのオーナー様もネジはステンレスに全交換です!!
ピカピカですねー!!
次はシリンダーヘッドをリビルドします!!
腰上を分解した痕跡はありますがシートカットはされた痕跡がありません。
シートリングの45度、70度で加工しました!!
近くで見るとこんな感じです!!
綺麗なシートリングになりました!!
45度はダメージありましたがシートリングの歪みはなく簡単な修正です!
やはりバルブの45度面はダメージあります。
昔エンジンを分解しカーボンだけ落とし、すり合わせだけして組んだみたいです。・・・・
この状態だとキャブを新品にしても4気筒の燃調が合わないのでプラグの焼け色がそろいません・・・・
OHはシートリング・バルブの修正復元が大切です!
バルブの修正完了です!
液体ボンドだらけだったヘッドの内部もとても綺麗になりました!!
すり合わせをし圧力検査をしヘッド完成です!
入念に圧力検査をしましたがOIL下がりはありません
昔組んだ人は普通の液体ボンドマニアだったみたいです
おかげで洗浄が大変でした・・・・
こちらのFXオーナー様は側面の研磨なしのブラックエンジンです!!
本日バルブのすり合わせをしていると・・・
りくまるがしっかり見て勉強です!
技術は見て学ぶのが職人!
カンカンカン!
クルクルクル!
チラ!
邪魔!と事務所に連れて行くと・・・・
すねました・・・・笑
FXエンジンの腰下を組んでいきます!!
クラッチを組んでいきます!!
お客様が今回持ち込まれたゼファーのクラッチの部品です!!
当店の二次減速を組むにはこいつが必要です!!
FXのクラッチカバーに拘るのであれば一時減速550・F18丁・
R36~38でOKです!
でもゼファーのクラッチがどれほど高性能でトラブルが少ないか!
低コストでこんな部品が組めるのは神がかりな偶然です!
ゼファーのエンジンのお陰でFXのエンジンチューニングが大幅に進化できます!!
強化クラッチを組み込みました!!
お客様の持ち込まれたピカピカのクラッチカバー!!!
鏡みたいにピカピカです!!!
他車種でプッシュロッド式のエンジンをクラッチカバー側からの引っ張り
式にする場合この様なクラッチカバーが必要です!
民間企業では作れないですし出来てもとんでもない金額になります!
こんな高性能な部品がヤフーで数千円で買えるので奇跡のエンジンです。笑
またプッシュロッド式はミッションの内部を貫通しているので摩擦が生じます!
ロッドも磨耗します!
磨耗するとミッションの抜けの原因になります!
FXヘッド用のピストンを製作しシリンダーとクリアランス測定します!!
クリアランス測定完了です!!
完璧なクリアランスですがこのクリアランスは車種・ピストンの形状・大きさ・圧縮圧力により変わります!!
勿論クロスハッチの深さも変わります!
エンジンのOHでもクリアランス測定せず組むのはとても危険です!
カワサキのマニュアルに書いてあるほど実際のエンジンは精度よくありませんしピストンが新品でも固体差が大きいです!!
OHの際「ボーリング無しでピストン新品に交換しました」となるとクリアランス正しいの?と!なりますよね!
そもそもクリアランス測定すらしないお店もありますし・・・・
ボアアップすれば関係ありませんし民間企業の方が遥かに良い仕事が出来ます!
量産品と一点物の違いです!
細かい測定をし基準に合格すると初めてシリンダーを搭載できます!
本来のFXのエンジンらしくなってきました!!
ヘッドガスケットを製作しヘッドをビッグブロックに乗せます!
迫力のあるエンジンらしくなってきました!!
カムシャフトを組みます!!
低速トルク全開のFXカムをお客様の要望でチョイスです!
タペット調整をしヘッドカバーをのせて完成!!
点火装置を組みエンジン点火
ジャンクエンジンが力強く動き出しました!!
このエンジンが軽量な400FXに搭載されると・・・・
乗ってのお楽しみです!!
こちらのお客様はヘッドはFX!!!
どんな車両になるのでしょうね!!
エンジンに火入れすると!
「710ccでFXヘッドだよ。」
「このシブさわかる?」
と!言っています!
送っていただいたCRキャブを取り付け微調整していきます!
そしてエンジンの発送準備をします!
当店の集合と強化フォークスプリングと二次減速キャブなどなどです
エンジン単品でのお客様はこんな感じで小さなミコシを作って発送してください!
この上からダンボールを巻き付けると完成です!
送料が安くすみます!