大変長らくお待たせしました
なんと!福島県より自走でご来店いただきました
入庫した車両が!
この車両
このゼファーのオーナー様は去年も自走で当店まで来てご予約を頂き自走で福島までお帰りになられました
遠方からわざわざ有難う御座います
去年はりくまるも小さくて可愛いかった(過去形)のですが今は大きくなりワンパク小僧になりました
今のりくまるはこんな感じです!
早速エンジンを降ろします
エンジンを分解していきます
エンジン内部は良好
距離も距離なのでピストン・スリーブに摩耗はありますが良好なエンジンです
シリンダーヘッドの目クラからオイルが少し滲んでいたので打ち替えます
抜き取ると!
こんな蓋です
昔FXのヘッドでこの穴にドリルの折れ込んだ物がありました
メーカー出荷時の検査をすり抜けた物でしたが今でもそんなトラブルが稀にあります
川崎重工の幹部の人や社員さんもうちのブログ読んでる人が大勢いるので、これはまずい・・・・と思ったものはお客様には説明してブログには載せないのですが
カワサキ以外の車両でもあると思います!
カラーを削り出しメクラ完了
マスキングしサンドブラスト加工します
下処理完了です
エンジンのペイントをします
ペイント完了です
ついでにクランクケースのボーリングもしました
腰下を組んでいきます
クランクメタル・コンロッドメタルを交換します
ミッションの分解点検完了です
ミッションの消耗を心配されていましたがまったく問題なしでした
勿論シフトフォーク・シフトドラムの消耗もありませんでした
ロアケースを組み!
ZR7のワンウェイクラッチをくみます
これはオーナー様がボアアップ前にご自身で組んで下さっていたのです
有難う御座います
ZR7のワンウェイクラッチとオイルポンプを組み込みます
オイルパンを組み込みひっくり返しました
FCCのタイプGを組みます
そしてクラッチカバーを組み腰下完成です
次はバルブです
このエンジンのバルブは非常に良好
表面をサッと研磨しました
バルブの45度面はとても大切です
ここにダメージがあると圧縮漏れします!
バルブの交換時期は45度面のダメージが深刻な時とバルブステムが痩せている時!
バルブ修正技術・設備が無い場合は新品に交換しなくてはいけません
750エンジンも400エンジンもここのダメージは走行距離は関係ないです
3万キロ以下でダメな物もありますし5万キロ以上でもまったく問題ない物もあります
次はシートカットです
45度面をシートカットし30度と60度と70度で加工しました
シートリングの狂いは殆どなく修正しやすかったです
全て完了です
シートリング内径は贅肉の塊です
フリーハンドで均一に加工できないのでシートカットと同時に加工します
すり合わせをし圧力検査に合格したのでヘッドを組み上げます
こちらのオーナー様はフィンの研磨ナシでのオーダーです
お久しぶりです
ここ数日ブログの更新がなかったので
「出産したんですか??」
と!
地元のお客様から連絡が数件あったのですがまだ産まれていません
なにをしていたのかと言いますと車検整備とベビーカーの改造に追われていました
エンジンの腰上に取り掛かります
ピストンとスリーブのクリアランス測定をします
ダイヤルゲージを入れ!
完璧!
ピストンを組み込みます
ピストンはハイコンプでのオーダー
シリンダーヘッドをのせます
カムを組み込みタペット調整をします
ヘッドカバーを組みエンジン完成です
フレームにエンジンを搭載し点火
エンジン快調
ハンドルに伝わる振動がまるで別物です
久々の900エンジンなので気持ち高まります
早速試乗で万葉岬に来ました
キャブセッティングがいまいちでしたが爆発的なパワー
久々に乗ったら爽快です
710エンジンの加速には劣りますが下からググッと来るトルクは半端ないです
万葉岬の急な登り坂でも一気に駆け上がれます
万葉岬で地元のバイク乗りの人たちと民主党批判をしているとこんな時間
嫁さんが産気づいたら殺されますので慌てて工場に帰りました
キャブセッティングこれから煮詰めます
本日は最終点検です
(まだ産まれません)
お産の気配がないのでもう一度万葉岬に来ました
キャブセッティングも良し
900エンジン絶好調です
こんなけパワーがあると最高
900エンジンぐらいが乗りやすいです
工場に帰ると!
りくまるが興味深々
りくまるは900エンジンに乗ったことがありません!
りくまるが乗りたそうにしていますがもう体が大きいからダメです・・・・
りくまるは710ccエンジンしか乗ったことないんです
あとはサイドカーの680エンジンか・・・・
生後二か月で710ccエンジンデビューです
外観ノーマル風ですがエンジン怪物ゼファー完成です