帝国内燃機 ゼファーシリンダー ボーリング加工

ゼファーのシリンダーのボーリングに取り掛かります!

ボーリング加工言えばこんな加工なのですが実際はとても地味・・・笑

雑誌なんかで取り上げられるのはこの様な写真ですが作業の大部分は

これ!!

一番時間がかかるのはシリンダーのセンター出しです!

この作業が7割!!

しかしこの作業がもっとも大切な作業です!

そしてゼファーシリンダーの場合外観からは分かりませんがライナーを抜くと内側にOリングが入っています!

Oリングの脱落防止で内側に入っているのですがこのOリング溝の精度が悪い・・・・

精度が悪くて困る事は無いのですがセンターが出ていないので当店でセンター出しして加工すると

古いOリング溝が半分消えて半分残ったりするのは当たりまえ

Oリング溝は100分度代の精度が要らない部分なのでアバウトな加工でも問題ないとして生産性を重視したのだと思います!

4発のボーリングが完了したので!

加熱してライナーを圧入します!!

ライナー打ち換えで最も重要なのはこの作業です

ここの作業はトップシークレットなのですがライナー打ち換えでトラブルが出る内燃機屋とトラブルが出ない内燃機屋の差はここの作業で決まります!

プロ中のプロの内燃機屋は上記の文章を読むだけで分かりますがバイクショップの人が読んでも何の事を言っているのか分からないと思います!

バイクショップの人は内径のクリアランスやホーニングを見て技術の良さを判断することしかできないのですが大切な仕事は他にもあります

そしてまたセンター出しをしてボーリング加工します!!