本日は岡山県よりゼファーのシリンダーのボーリング加工をします!!
後期のゼファーのシリンダーなのですがゼファーもライナー下にOリングは入っています!
この純正のOリングはライナーを抜かないと解らないと見えない物で困った事にOリング溝がセンターよりズレて溝加工がされているのとOリングの溝の位置が同じゼファー750でも位置がバラバラなのでシリンダーに応じて新たなOリング溝の深さを変更する必要があります。
なので同じゼファー750のシリンダーでもOリング溝の深さはそのシリンダーに応じて2本入れる場合もあれば1本の場合もあります。
既製品のボアアップキットでライナー打ち換えが必要な物は販売する時ここに難点が出てきます
内燃機加工中に「非売品のOリングを何ミリの深さに何本入れるかはそのシリンダーの個体差によって違う」が正解なのでここにも長年の経験が必要になります!
ライナーを圧入しライナー内径をボーリング加工します!
ここは精密な加工が必要ですがチャットGPTを使いエンジンのボーリング加工を調べてみると
凄い!!!!!
長年かけて行きついた答えが簡単に検索できるのです!!!
とんでもない時代が来たなと思っていたのですが「んっ?」と思う事もある・・・・
内燃機加工はロストテクノロジーなので平成中期の時代でも殆どまともな加工が出来る内燃機屋は残っていなかったので調べて出てくる情報は8~9割程で肝心は1割は出てこないですね・・・
私が公開している情報も8割程で精密な加工ですが精密なボーリング加工が出来れば誰でも出来る簡単な部分しか公開してませんし私の公開していない部分を公開しているユーチューブ動画もブログも検索して出てくる情報は0です
腕の良い内燃機屋もここは絶対にバイクショップには教えられない事はある物です!
最後に面研をしてフライス仕事はフィニッシュです!!
ホーニング加工をし鏡面加工をして!
鏡の様にピカピカにして表面強度を出してからクロスハッチを入れます!!
厳密にはクロスハッチを入れてから表面を1秒から2秒程ホーニングして表面を滑らかにして完成です!!
このひと手間二手間でピストンリングが綺麗に滑って動いてくれます!!
シリンダーを組付けて手動でクランクを動かした時の軽さが違います!!