静岡県 〇〇様 ゼファー750 エンジンオーバーホール

本日もエンジンのオーバーホールのご依頼です

入庫したのがこの黒とシルバーのタイガーカラーのゼファーです

cimg5012_s

このエンジンも同じく1mmオーバーサイズピストンでOHします!

エンジンを降ろします

cimg5015_s

エンジンを分解していくと!!

cimg5017_s

少々オイル上がり気味・・・・

まあ・・・これは問題ないのですが!

cimg5018_s

クラッチプレートにえぐれた傷がガッツリ入っています

クラッチカバーの裏を見ると!

cimg5019_s

消音ダンパーを抑えるプレートががっつり変形してます

手前のボルトを締め忘れてエンジンを始動させたみたいです

cimg5020_s

クラッチカバーの裏が割れています

cimg5021_s

プレートは変形しています

この消音プレートはあっても無くてもどーでも良いパーツなので外して組みます

なんでこんな場所分解したのか分かりませんが恐らくクラッチ板を交換した時と思われます!

組んだ時凄い音がしたと思うのですがそのまま納車されたみたいです

cimg5022_s

分解してみるとゼファー750の後期のクラッチが移植されていました

このパーツ組んでもクラッチは強化にはなりませんが

「これは後期のクラッチだから対策されているんだろう!!」

と、思って組み込まれたのだと思います

意味無しです

cimg5016_s

腰下内部の部品は良好!!

cimg5023_s

カートリッジ式のオイルフィルターを装着できるなんかのキットが組まれていましたがオイル滲みが酷いので純正に戻します

腰下の問題と言えば3か所!!!

cimg5024_s

1か所・・・

cimg5025_s

2か所・・・

cimg5026_s

3か所のボルトが錆びて折れました

まずはこの折れたボルトの修理です

cimg5027_s

1か所目の抜き取り完了!

cimg5028_s

2か所目完了!

cimg5029_s

3か所目完了です

そしてヘリサートを打ち込みます

cimg5030_s

cimg5031_s

cimg5032_s

3か所完了です

エンジンをマスキングして下処理します

cimg5040_s

サンドブラスト加工完了です

そしてペイントします

cimg5047_s

こちらのお客様はシルバー塗装のオーダーです

シルバー塗装は黒の倍時間がかかるので、とても大変です

乾燥に二日かかります

cimg5049_s

クランクメタルとコンロッドメタルを交換するのですが今まで我慢してきた事を言いたいと思います・・・・・

上の写真がメタルなのですがビニールに入りセロハンテープで固定されています・・・・

400エンジンのメタルも約1年半この様な梱包だったのですがようやく出し尽くしテープで巻かれる事がなくなりました

750エンジンのメタルもテープで巻かれて来るのですがかなり有難迷惑

プライベーターや一般のバイク屋さんだと気にしないのでしょうが当店はかなりの数を消費します!

その度一つ一つ慎重にメタルを袋から出してます

冬だと寒いのでまた時間がかかるんです

cimg5051_s

エンジン内部の消耗品を交換しクリアランス測定して組み込みます

cimg5055_s

そしてZR7のワンウェイクラッチとオイルポンプを組みます

cimg5060_s

オイルパンを組んでエンジンをひっくり返します

cimg5063_s

良く見てみるとハブに無数の穴が開けられています

意味のない改造ですが多分・・・

多分ですがここからオイルが回転運動により噴射されクラッチ板にオイルがかかり焼けにくいのでは???

と思って改造したのではないでしょうか・・・・

良品に交換します

cimg5064_s

幸い900cc化されるお客様は100%タイプGのクラッチに交換します

なのでここの部品はとても状態の良い純正がゴロゴロしてます

cimg5066_s

一番手前のクラッチプレートも良品に交換しました

ターボの純正クラッチを移植しました

cimg5069_s

エンジンカバーは黒にペイントのオーダーです

シリンダーヘッドのシートカットをします

cimg5074_s

燃焼室とポートを掃除しシートカットします

cimg5075_s

45度を加工すると!

吸気側のシートリングに大きなズレがあります!!

右下側は規定値を超える広さですが!

cimg5076_s

反対の左上側は規定値以下・・・・・

これではバルブが密閉できず圧縮漏れします

これはゼファー750でも良くあるトラブルでこのまま走るとパワーダウンは勿論!バルブの摩耗(変形)や密閉時片側へバルブステムが逃げるのでバルブガイドの摩耗も引き起こします!

この場合は左上の細い部分を規定値まで45度面を加工します

cimg5077_s

45度だけを加工すると、こんな感じの仕上がりです

そして30度と60度で右下の広い部分を整えます

cimg5078_s

仕上がりました

左上の45度面は細い部分は30度と60度のカッターの刃が当らないギリギリで止めているのでバルブの突き出し量は極小に留めています!!

なので次のOHも余裕をもって可能です

素人のショップだと一回のOHで次OH出来なくなってしまいます

シートカット失敗はZもゼファーもとても多いです

ここを失敗されるとお金を払って壊されている様なもの。。。。。

シートカッターのパイロットステムは1/100ミリ単位で調整しますが7.02以上のパイロットステムがスコン!と入るとバルブガイドの交換をします!

国内のゼファーでそこまで摩耗している事はまず無いのですがね

cimg5079_s

全てのシートリングの修正完了しました!

吸気側のシートリングは一つ目がズレていると残りの3か所も間違いなくズレています!!

400エンジンはバラバラで一か所だけの場合もあってたり4か所ともだったり

400エンジンのGPヘッドなんかはエンジン組を組んで走ってからズレていると思われます!!

cimg5088_s

バルブの45度面を修正しました

吸気側の45度面は少し凹んでましたが問題なく修正可能なレベルでした

そしてすり合わせをして圧力検査に合格したのでシリンダーヘッドを組み上げます

cimg5092_s

cimg5093_s

完成です

シリンダーのボーリングが仕上がったのでクリアランス測定をします

cimg5105_s

ダイヤルゲージを入れて!

cimg5106_s

測定完了です!!

このシリンダーも同じく4/100ミリから5/100ミリの間で仕上がってます

cimg5116_s

1ミリOSピストンの組み込み完了です

cimg5118_s

そして先ほどリビルドしたシリンダーヘッドを組み込みます

cimg5122_s

そしてカムシャフトを組んでタペット調整をします

cimg5125_s

ヘッドカバーを組んでエンジン完成です

ヘッドカバーは黒のオーダーです!!

基本シルバーエンジンですがワンポイントで黒のパーツを組んでいます

エンジン単品で見るとハデかな!?

と、思うかもしれませんが車体に積むと!

cimg5132_s

黒とシルバーの外装にマッチングします

エンジンに火入れし七曲りまで試乗です

本日の天候も良く最高のバイク日よりです

ゼファー750のエンジンOH完成です