東京都 〇〇様 Z400FX 710ccボアアップ

大変長らくお待たせしました

本日は東京都よりFXが入庫です

最近FXが連発で入庫しているので地元のFX乗りの常連様がよく見に来ます

そして入庫したのがこのFXです

改造車のE4です

足回りはゼファー移植でエンジンはGPエンジン搭載の戦闘的なFX

とても綺麗な車両です

E4のFXにゼファー足回りのカスタムはとても多くこの改造を好む年代の人は30代~40代の人が多い傾向があります

ゼファーがFXより高額な時代仕方なくゼファー足回りを移植していた時代かオリジナルでは部品が揃わなくゼファーの部品が入手しやすい年代だからでしょう

Rショックも適度にレイダウンされスイングアームの適度に長くなりとても乗りやすくなります!

しかし今の30代前半から20代の若い世代はゼファーのFXレプリカが登場しFXにはノーマルの足回りを好む傾向があります

また今となってはGPエンジンは入手しにくくFXエンジンを搭載し手っ取り早く低コストでパワーアップできた時代もありましたが今となっては、この仕様はとても高額になります

クランクケースにKZ400EEの刻印があるだけでゼファーエンジンの5倍程の値段の時代です・・・・

早速エンジンを降ろします

FXの車体にZ400GPエンジン丸ごと搭載されています

ヘッドの分解歴は一度はあるみたいですが98年以前の分解歴と思われます

オイルクーラーの取り出し口ですがこの新しいタイプの場合ボルトの頭が小さくオーバートルクで締めると緩める時にバカになる確率50%

タガネで叩いてボルトを抜き取ります

旧式のボルトは5mmですが今のアクティブやプロトのオイルクーラーは4mmのレンチになります!

今までもですが殆どがバカになってナメてしまいます

こちらのオーナー様もフレーム塗装のオーダーなのでフレーム単品にします!

フレームはパット見は綺麗でしたがサビの上から塗装していたので下地はサビが結構回っていました!

綺麗な下地が出来ました

今回はフレーム補強のオーダーですが「必要最低限の補強」と

打ち合わせでなりました

ネック回りは入れずにエンジン周辺・Fスプロケット周辺を補強しました

補強箇所は合計12か所です

見た目もですがこの補強は「もし転倒しても修正しやすい補強」です

フレーム修正屋にとって最悪なのが意味のないやたら多い補強です

こんな場所に補強入れても意味ないのし軽い転倒でネックが曲がり修正する為に補強を外すと言うとても難儀で大がかりな仕事になる場合が多いので。。。。

万が一転倒しても修正しやすい適度な補強です

ちなみに補強を入れると転倒しても大丈夫なんて事はありません!!

事故の度合いにもよりますがFフォークがくの字に折れ曲がるような事故だと補強を入れても飴細工の様にまがります

リペイント完了です

ピカピカのツヤありの黒に仕上げました

そして車体を組み上げました

エンジンを分解します!

ミッションカバーを外すとオイルシールが埋っていました!

このオイルシールの裏側にもう一枚オイルシールがはいっていたのですが恐らくですがミッションカバーを外さずにオイルシールを交換しようとして叩くと古いシールが中に入ってしまいその上から新たにオイルシールを圧入したみたいです!

根本が割れている物も多々あるので変な対策しているのか?と少し焦りました

エンジンをサンドズラスト加工しました

そしてクランクケースのボーリング加工をして半艶の黒にペイントしました

クランクケースを洗浄し550クランク・コンロッドを組みます

この550クランクはお客様の持ち込みです!

有難う御座います

クランクメタルを交換し測定し!

次はコンロッドのメタルを交換します!

同時に制作中の徳島県のお客様のクランクメタルはオールブラウンでしたがこっちのエンジンはコンロッドメタルがオールブラウンで適合しました!!

このコンロッドメタルのブラウンも年間で30枚程しか使いません!

一か所だけとかが多いのですがこの550クランクには全てブラウンが適合しました!

550クランク・コンロッドのクリアランス測定完了です

そしてミッションを装着します!!

ミッションは今回ゼファーを移植しました

Rホイールがゼファーなのでチェーンラインは1cmズレていました

Rのスプロケットが方べりしていたのはこれが原因です!

ゼファーミッションを移植し外へオフセットさせます!

ロアケースを組み!

ステンレスのボルトに交換します!

ワンウェイクラッチとオイルポンプを組みます

そしてゼファーオイルパンに交換です

エンジンをひっくり返しクラッチを組むのですが・・・・

元々このエンジンに入っていたクラッチハウジングはブローパイガスにより茶色に変色していました

機能上は段付き摩耗のなく全然問題なく使えるのですが見た目が悪いので綺麗な物に交換します

そして強化クラッチを組みゼファークラッチを移植します

クラッチカバーを組んで腰下完成です

シリンダーへっその修正をします

こちらのお客様はもう一機GPヘッドを持ち込んで下さったのですが

シートリングを点検すると!

クラックがあります・・・・

45度面が生きているので使えると言えば使えますが元々車両に乗ったいたヘッドはクラックが全く無かったのでそっちのヘッドを使います

GPZのヘッドはシートリングのクラックが多々あり稀に45度面が欠損している物もあります・・・・

45度面が欠損すると圧縮漏れします

ポートと燃焼室を掃除し45度面と70度でシートカットします

全箇所の修正完了です

バルブの研磨をします

研磨完了です

今年のお盆はボンネビル・スピードウィークには行きませんでした

なので全国から大型連休を利用し多くのお客様がご来店下さいました

地元の常連様も多数ご来店下さいました

2019年のボンネビルですが雨により走れず最終日に1本だけ走れたみたいです

一応日本のチームのスポンサーだったのですが天気だけは仕方ない・・・・・

ボンネビルの大変さは1週間フルに走れても雨で中止になっても日本からの渡航費は同じ費用がかかります

また2年連続で雨が降る事もありカリフォルニアからでも大変なのに日本からカリフォルニア州に行きバイクを引き上げユタ州に行くとなるととてつもなく大変です

ちなみにバートマンローは一年目はレコードが出ずカリフォルニアの知人宅に車両を預けエンジンだけを持ち帰り二年目で、あのとんでもないレコードを叩き出しました!(映画とは異なります)

しかし今はATAカルネが必要でアメリカにバイクを送れるのは1年なのでバートマンローの作戦は使えませんここが痛い・・・

私は2012年に行き2013年に参戦しましたがとても天気が良く運が良かったですがその後は雨が続き中止が相次いでます

ほんの少しの短時間の雨でもソルトレイクに水が集まる地形なので直ぐに水没します

次はシリンダーヘッドの組み立てをします

すり合わせをしてバルブの圧力検査をしました

これに合格しないとピストンが混合気を圧縮しても漏れてしまいます

キャブからパスッ!パスッ!と吹き返すのはここの密閉率が悪いからです!!

エアークリーナーがあると吹き返しても気付きませんが直キャブだとよく分かります

こちらのオーナー様も吸気ポートを拡張し!

排気ポートも拡張しました

シリンダーヘッド完成です

ところで話しが変わりますが関東では3ナイ運動が見直されているらしい!!!

法律が許すのに校則で違反と言う矛盾のある日本でしたが近年では最高裁判所の判例もあり校則でバイク免許取得が緩和傾向にある様です

50代以も含めそれ以下の世代は校則ではバイクに厳しい時代でした。

私は業界人やメーカーの人にも言ってきたのですが皆同じ考えでした!

石油の出ない日本にとって製造業の技術は唯一世界に誇れる物であり過去、現在のエンジニアがこれからの未来の日本人に継承していかなくてはいけない物です

バイクでは世界に誇る4大メーカーがあるのに学校(PTA)は自己保身の為未来のエンジニアを縮小させていたのは事実です。

カワサキ重工は積極的で小学校の講演会で

「明石市にはこんなメーカーがあるんだよ」

と講演活動にも積極的だったらしいです。

しかし私は高校生に講演するべきとカワサキ重工の社員3名程に言った事があります

高校は人生のターニングポイントになる時期!

教師とは大学生から学校に行くので企業を知らない特殊な環境下の人が多いですからね。

日本のエンジニア?なんじゃそら?な人です

教師が製造業の大切さを分かっていない人が多い様に感じます。

アメリカでは学校が正しい運転・メンテナンスを生徒に教え交通ルールを親と教師が教えます

結果国力の差はかなり大きくバイク業界で言えば民間企業レベルでは周回どころか二周程遅れています

関西でも兵庫はバイクにはかなり厳しいのですが、これから変わってくれればと願うばかりです